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商品は売る場所や方法で値段設定が全く違います😊 農産物の6次産業化で役立つ値段の決め方。①

Vol.607

地方で6次化に取り組む生産者、
事業の挑戦を絶対に失敗させない!
ものづくりは暮らしづくりと考える
宮崎の農作物加工屋デス‼︎

宮崎県で2013年から
マンゴーなどのくだもの
農作物を加工しています。

田中陽一と申します。

農産物の加工場
株式会社ひょっとこ堂を経営しています。


農産物の6次産業化について
未経験から8千万円の設備投資のチャレンジをした
自分自身の経験をお話ししています。


ここ数日の過去記事をご覧ください😊


大きな加工設備を作りましたが
その設備を操作して運営すること。
商品を開発して販売していくこと。


これが、全く出来てなくて
大失敗して多額の借金を抱え
日々苦しむ日々が続きました。

自分のお給料5万円を取るのに
4年かかりました。

それまでずっと
『役員報酬未払い』
夫婦共にです😅


どうやって生きていたのでしょう❓
今世紀最大のミステリ〜です。


6次化で『販路』というのは
大切なキーワードなんですが
そもそもこの『販路』について

あまりに無知で始める人が
多すぎるんです。
そう。だって僕もそうだったから😁


ここで、クイズです❣️
あなたが自分の農作物で
加工品を作ったら


『どこで販売したいですか⁉️』


・地元スーパー
・百貨店
・イオングループ 
・全国のスーパー
・道の駅
・ふるさと納税
・自分の農園の直売所
・近所の直売所


などなど思い当たると思いますが
中でもどこで売りたいですか⁉️


はっきり言って
『全部』という回答をしたら
アウトです😅 


全部に対応するには

『全部に対応できる商品価格設定』
これが必須です❣️

そもそも、お店や流通方法によって
僕たちがお店に納める商品の価格が
違います。


①全数量を買い取ってもらう
『買取り』

②納品して売れた分だけ買い取ってもらう
『委託販売』

があります。

このどちらの方法であるか
正直、最初は買取りでのみ
販路を広げることを勧めます❗️


②は道の駅や直売所の多くで
採用されている方法ですが、

納品しても売れない限り
お金は入ってきません。


10個納めて9個売れても
1個分の商品代金は入りません。

9個の利益で売れなかった
1個の商品の原価を負担することになります。


これがもし4個売れて
残りの6個は賞味期限が近づいて
売れなかったとしたら

4個の利益で6個分の商品原価を
負担するとなったら…


どうなると思います⁉️
はっきり言って大赤字です😅😭

さらに、直売所は売れても
そこから手数料を引かれますので
販売価格の約20%は手数料です。

仮に1個1000円の商品を
直売所で販売した場合
4個売れたら

1000円✖︎4本=4000円
そこから手数料20%の800円引かれた
3200円が入金されます。

仮に振り込み手数料取られたら
2800円とかになります。

1本あたり700円の売り上げです。


この場合商品原価が200円だったら
10本✖︎200円=2000円(10本の原価)
4本売れた入金額2800円 
800円の利益が出ます。


でも、そんな安い加工品は
そもそも作れないので
大概の場合は


1本500円は原価がかかります。
そうすると500円✖️10本=5000円
20%引かれるなら一本800円として

800円✖️7本=5600円

最低でも月に7本入れないと
利益なんて発生しません。


委託販売で
販売している場所は増えるけど
何故か儲からない

むしろ賞味期限切れで
恐ろしい赤字地獄に陥る
そんな可能性もあるのです。


なので、委託はあくまで手段の一つ。
初めての加工品ならまずは
『買取り条件』の取引先を作りましょう😁


ちなみに委託か買取りか
お店によって違いますが
一般的に振り分けると

・地元スーパー(買取り)
・百貨店(買取り)
・イオングループ (買取り)イベントは除く
・全国のスーパー(買取り)
・道の駅(委託)
・ふるさと納税(買取り)
・自分の農園の直売所(自力)
・近所の直売所(委託)


スーパーはコーナーやお店によって
委託の部分もあると思います。

でも、やはり委託の比率は
低くすることを
おススメします❗️


やるならあなたがその、売り場に立って
全部販売する❣️
それくらいの意気込みで行きましょう❗️😊



僕が生産者さんの加工品を
開発していく際は必ず最初に
どういった場所で販売していくか
誰に届けたいのか?

それを確認して
適した商品内容と価格を
行います。 


なので、ご安心ください😊


販売価格の、設定については
またお話し致します。





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