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愛着のある服とは。

こんにちは、ひょっとこボウイです。

今回、自分のブランドからオリジナルロンTを販売することになりました。手前味噌ですが、友人に依頼したデザインも素晴らしいのでぜひ、このまま読んでいただければと思います。

Tシャツはワンシーズン着られればいい、という声をよく聞きますが、
その大きな要因は「劣化」か「飽き」からくるものではないかと、僕は常々考えていました。

だからこそ、今回Tシャツ製作に当たって、絶対条件としていたことは、
ヴィンテージデニムのように、

「経年変化しているから価値がある」

といえるものをTシャツでも作りたいというものでした。
その中でも、最も意識したのは、自分自身が長く愛用しているもので作るということです。

「0から素材に選び抜いて作りました」というのは、アパレル問わず、飲食などあらゆる業種の常套句として用いられますし、実際、本当に素晴らしいのかもしれません。
ですが、自分自信が実験していないものを「良い素材」と判断して人に勧めることは僕にはできません。
できることは、自分が実際に長く着ていたものが、良いものだったと伝えることだけです。

ですので、僕自身が、実際に5年ほど愛用しているTシャツを今回のボディに選びました。(もちろん買い足しもしています)
むしろ、このボディ以外で作ることは考えられませんでした。

では、それはどんなカットソーなのか?

「GLAD HAND&CoのパックTです」

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僕のTwitterのフォロワーさんは服好きの方が多いので、このブランドをご存知の方も少なくないと思います。

僕が、このブランドのTシャツに魅力を感じたポイントは3つあります。

1. 20年代〜50年代のアメリカンカルチャーを踏襲したブランドであること
2.アメリカ産のコットンを使用していること
3.袖口が2重リブ仕様になっていること

まず、大きなポイントはアメリカンカルチャーを落とし込んだブランドであるということです。

過去のnoteでも書いていますが、僕は、CARHARTTをリスペクトしております。もっと抽象的に言えば、ワークブランドをリスペクトしています。

なぜなら、彼らは消費者の目線で服を作っているからです。
カリスマ性に富んだいわゆる「モードの服」は、
デザイナーのアイデアを服にしていくものですが、
ワークウェアは、あくまでも実用性という部分にフォーカスしています。
そしてそのワークウェアの歴史こそ、アメリカのファッションカルチャーの基盤になっています。

つまり、消費者たちが確立してきた(ストリートで生まれた)ファッションこそ、アメリカンカルチャーの本質なのです。
その哲学があるブランドというのが大きな魅力です。

そして「袖口の2重リブ仕様」についてですが、
このような袖のロンTは60年代以前のカットソーによく見られるデザインであり、現代ではあまり見ることがありません。
ある意味、今ではGLAD HANDの代名詞的なリブだと思います。

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この「ちょっと変わっている」という、微差が他のTシャツと一線を画す大差になっていることが、最大の魅力とも言えます。

さて、ここまで、GLAD HANDの魅力をお伝えしてきましたが、
いよいよ、実際に僕が取り組んでいるブランド「吾輩」のデザインの説明をしていきます。(ここから3分ほどで読み終えられます)

twitterの自己紹介にも書いていますが、「吾輩」のコンセプトは、

和洋折衷

です。

つまり、アメリカ、ヨーロッパのモノを日本人のフィルターを介して服にすることにフォーカスしてモノづくりをしています。

今回、GLAD HANDを選んだのも、アメリカンカルチャーを背景に持っていたことも大きく寄与しており、偶然であり、必然であったと思います。

そして、今回はそのアメリカンカルチャーを背景に持つTシャツに麒麟のグラフィックを落とし込んでいます。

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何が和洋折衷なのか? といいますと、
麒麟が和っぽいから、という理由ではありません。

今回のデザインはスカジャンをテーマにしています。
スカジャンというのは第二次世界大戦の後、日本に駐在するアメリカ人の趣味と日本への主観的なイメージから生まれた服とされています。

つまり、日本で生まれた"洋服"です。

日本のカルチャーと、アメリカのカルチャーを混ぜ合わせた服こそ、「吾輩」のコンセプトであり、今回販売するものになります。

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そして、もう一つ、今回のディティールの特筆すべき箇所は、
襟ぐりの、ネームタグです。

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ヴィヴィアンウエストウッドの前身でもあるワールズエンドの服は、袖口にネームタグが付けられており、それを藤原ヒロシさんが日本のストリートシーンに持ち込んだことで、今のBAPEなのど袖口タグが定着したと言われていますが、まさにその新しい芽吹きという意味を込め、襟ぐりに「吾輩」のネームタグをデザインしています。

今回、バックプリントは麒麟ですが、今後、龍、虎、亀と順に登場する予定です。

オンライン販売はM、L、XL各種5点ずつの販売になりますので、
もしご購入を希望される方は下記より購入ページにお進みください。

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それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!