ストリートファッションとは?
こんにちは、ひょっとこボウイです。
ファッションが好きの人なら、
「ストリートファッション」
という言葉を聞いたこと、あるいは発したことがあると思いますが、実際にこの言葉って一体どういう意味なのか考えたことはあるでしょうか。
ウィキペディアにはストリートファッションはこう定義されています。
ファッションデザイナーやアパレル企業がつくり出すファッションではなく、それぞれの時代・社会や文化を背景に、街に集まる若者たちに実際に支持され、発信されるファッションのこと。 時代の音楽やサブカルチャーの動向などと関連が深い。
(wikipediaから抜粋)
ここには、社会や文化を背景に発信されるファッションこそがストリートファッションだと書かれています。
例えば、ストリートファッションに代表される、パンクやモッズ、ヒッピーなどの服装には、どれも特徴的なポイントがあります。
そして、パンクならセックス・ピストルズ、モッズならザ・フー、ヒッピーならグレイトフルデッドのように、その時代のファッションに精通する音楽が存在します。
僕らが、今ストリートファッションと定義しているものは、おそらく緩いTシャツに緩いパンツのようなものではないでしょうか。
もっと言うと、モードと定義されるもの以外は大体がストリートファッションという位置付けになっているとさえ感じます。
これに不満があると言うわけでも、そこを否定したいというわけでもありませんが、
ただ、今の僕らが生きているこの時代は、将来どんなトラッドとして語られるのかを考えた時に、なんとも定義できないものになってしまっているのではないかと思うのです。
ストリートファッションの変遷を辿ると、時代が変わるタイミングには必ずアンチの力が働いています。
例えば、ヒッピーの自然回帰的な思想ではなく、もっと人工的な文化を求め始めた若者が、グラムという文化を生み出したし、モッズカルチャーに馴染めない若者たちは、新たにスキンヘッズというスタイルを生み出しました。
パンクロックが衰退した後に、グランジロックが生まれ、カートコバーンというカリスマが登場したのもまさにその流れの1つです。
そして、そこにはファッションと同じように、音楽が存在しています。
しかし残念ながら、現代には、
いや、僕にはそういった強い信条や、こだわったスタイルはありません。
ワークブランドも着るし、コレクションブランドも着ますし、マイケルジャクソンもボブマーリーも、米津玄師も聴きます。
そこにこだわりはありません。
ですが、このこだわりがないスタイルが時に虚しく感じるのです。
以前サカナクションの山口一郎さんが、
「ロックは何かに反発するためにやるものなのに、世の中に大した不満はなく、ただロックがやりたいだけになってしまっている」
と語っていましたが、まさにの通りで、アンチがいつの間にかメインストリームになってしまっているのです。
僕は、ストリートファッションとはアンチが働き、メインストリームが変わり始めたその一時的な時期のことを呼ぶのだと思います。
今に満足しない、もっと人と違うことをしたいという欲求が、ストリートカルチャーを形成するのです。
そんな力があるからこそ、ストリートカルチャーは、多くの人を魅了するのだと思います。