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【USER'S REPORT】写真家:関一也

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【プロフィール】
1986年生まれ。株式会社 白雪姫 代表取締役社長
+ONE Film Works代表
​公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
​NPS,CPS,SPS,OGPS会員

長野県出身、長野理容美容専門学校卒業。2011年より美容師として活動すると同時に写真家としても活動を開始。写真家、礒村浩一氏に師事後、+ONE Film Worksを設立。ウェディングを中心に、風景、モデル、物撮り、建築、スポーツ、動画など幅広くアートワークを展開。カメラメーカーのシネマレンズサンプル、動画作例などを撮影。PHOTO NEXT2014にてカメラメーカーセミナー(4Kウェディング、星空ロケーション)の講師を担当。ニッシンジャパンのストロボ講師を務める。アーチェリーのコンパウンド部門で全日本選手権5回優勝、4連覇、日本代表の経験を持つ。2010年、中野市栄誉市民受賞。2017年、WPCワールドフォトグラフィックカップ2017のウェディング部門 日本代表。CAPA CAMERA WEBにて星景ポートレートのテクニックを公開中。

【フォトコンテスト】
国際フィルターフォトコンテスト2011-2012 入選
第9回雷写真コンテスト 銅賞
WPC(ワールドフォトグラフィクカップ)2017 ウェディング部門 日本代表

【使用機材】
・カメラ業界随一の機材愛好者として知られており、ライカ等も含めてほぼ全てのカメラやレンズをご使用されている。
・H&Y 100mm K-SeriesフィルターホルダーKit Mark II
・H&Y 100mm K-SeriesドロップインCPL/32フィルター
・H&Y 100x150mm K-SeriesソフトGND8
・H&Y 100x150mm K-Series バランサー GND16
・H&Y フィルターバッグ

【著書】
フォトグラファーのためのポートレートポージング入門 (玄光社MOOK)
ポートレートRAW現像入門
風景写真のRAW現像

【メディア】
オンラインサロン- https://community.camp-fire.jp/projects/view/300146
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H&Y社製品は、以下の点で作品を創る上で非常に理になかった写真家必須のツールだと感じる。

(1)優れたインターフェース
- NDのかけたい位置を微調整したい時に、角型フィルターで一般的な差し込み式とは異なりマグネットで固定されているため、片手で簡単にずらすことができる。ポートレート撮影のような構図をテンポ良く変えて撮るシーンでは、この微調整がすぐ簡単に行える点はかなりのアドバンテージだ。

-重ね付けする場合も簡単。マグネット式なので上から力強く押す必要がなく、貼り付けるだけ。

-ドロップイン式のワンタッチでつけ外しできるCPL/NDフィルター。テカリで失われた空や葉っぱの色を取り戻したり、川や滝での長秒露光など、1枚2役でコスパ良く写真表現に幅を生むことができる。

(2)耐久性と安心感
- 100×150mm 角型GNDフィルターは、米国コーニング社製のゴリラガラスが使われている。その為、傷がつきにくく、割れにくい。実際に、アスファルトの上にフィルターを置いて、踏むという無謀な試みを行ったが、大丈夫だった。

- マグネットで装着すると考えると、一見外れやすそうな先入観があるが強い磁力で基本的には外れず使用でき、補助的に横にネジ固定式のロック機能もあるので落下の心配はない。ホルダーがMarkⅡへとマイナーチェンジしたことで固定力がさらに増し、後ろから強めに叩いても外れない固定力がある。実際に、固定したフィルターを保持してカメラボディを持ち上げても問題なかった。

(3)作品づくりをアップデートする優れた品質
- ニュートラルなGNDコーティングで色転びほとんどなく、高い平面性により、重ねても画質への影響は感じられない。品質の良くないフィルターだと、ハイライト部で色滲みが出たり、解像感が著しく悪くなるが、H&Yフィルターは画質にほとんど影響がない。

【USERインタビュー】ポートレート撮影や風景写真撮影に於いて、H&Y製ハーフNDフィルターはどんな点で有用でしょうか。

ハーフNDフィルターは、現場でリアルタイムに作品を作り込むことを重視する方から、編集による作品づくりを重視する方まで、被写体間の輝度差を埋めて、雰囲気や色味を引き出す際には必須のツールであると感じる。

そういった意味では、編集で後から補正すれば良いのでは?と考える向きも多いと思うが、編集では、実際に白飛びや黒潰れしているような階調は取り戻すことができない。多少は取り戻すことができたとしてもデジタル補正なので、比例してノイズが出てきてしまう。そこで、ブラケット撮影したものを後から合成すれば良いのでは?と考えたとしても、動く被写体がそこにあった場合、合成はうまくいかないことが多い。

そもそも、写真編集による高品質な作品を創るには、編集しても破綻しづらいフラットな絵を現場でいかに撮影できるかに掛かっている。そして、フラットな絵をつくるには、輝度差を埋めるハーフNDが必要なのだ。

さらに、例えば撮影現場で一面が覆われているような曇り空の場合は、ハード系のGNDが、そして、もくもくした雲があるような空はソフト系のGNDが合っていたりと、フィルターの使い分けによって素材となる写真の質は大幅に変わる。

そういった意味で、撮影現場でリアルタイムにフィルターを活用して光をコントロールすることは、満足いく写真をつくる為の必須の所作だ。

最後に、ハーフNDフィルターを用いると写真がどう変わっていくか実際のポートレート撮影をベースに紹介したい。

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こちらはフィルターなしの場合。風景とモデルを含めたポートレート撮影を行う場合、モデルの顔の露出に合わせると背景の空の青さや木々の緑の白飛びが気になる。本来の綺麗な色も失われている。

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このソリューションとしてH&Y K-Series システムを導入する。まず、Soft GND8で背景の露出を抑えた。さらに、ドロップインCPLを使い、空や木々の反射を抑えた。フィルターなしでは飛んでしまう色を取り戻した。(基本的に、私は、反射を消すことで、後々カラー別の輝度調整を行うことが多い)

ここで写真を見てもらうと、空と木々の露出が適正になり色味を引き出せたことがわかる。一方で、主役であるモデルの表情は暗くなってしまったので一工夫必要だ。

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こちらが完成形。暗くなってしまったモデルの表情対策として、左側からストロボを焚いたことで、被写体の表情と存在感が引き立った。以上のように、ハーフNDとドロップインCPLとストロボという三位一体を構成することで、フィルター使用前とは比較にならないほどダイナミックレンジに余裕が生まれ、絵を変化させることができた。何より、現場でフィルターの調整効果をリアルタイムで見ながら作品を仕上げていく体験は非常に楽しい。


【USERインタビュー】ポートレート撮影におすすめのH&Y製品は何でしょうか。


ポートレート撮影には、今回使用したホルダーとバランサーGND16とドロップインCPLがおすすめ(100mm K-Series Portrait Set)。バランサーGNDは、グラデーションが滑らかでポートレートに非常に馴染みやすい。(バランサーGNDは汎用性が高く大抵のものは撮ることができる)

CPLをポートレート撮影に使用する方はマイノリティだと思うが、例えば、白いドレスなど白飛びしやすいものを撮る際もCPLは役立つ。白飛びしていたり、明るすぎると写真全体が安っぽくなってしまうが、反射を抑えてマットな質感にすることで高級感がグッと上がる。さらに、ソフトGND8やCPL/ND32を併用することでストロボ撮影や風景撮影の幅がぐんと広がるのでおすすめだ。Portrait Setに上記2点が含まれたK-Series Portrait Set Ⅱもラインナップしている。


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