キーボードの旅 - Mac/Win両刀環境

僕はどこかオタク気質があり、こだわりはじめるときかない部分がある。キーボードに関してもやはり紆余曲折あって、この3年の間に少なくない時間とお金を投じてきている。せっかくだから今日は息抜きがてらに変遷とレビューを書いてみようと思う。


▼結論

LOGICOOL MX KEYS KX800に落ち着きました。


▼変遷

Apple Keyboard 有線 US配列
↓ ...Windows導入。両刀使いに。
LOGICOOL MX KEYS KX800

Archiss Maestro 2s

MagicKeyboard テンキー レス JIS + 適当なWindowsキーボード

MagicKeyboard * 2台

KX800 買い戻し


▼自分がキーボードに求めていたこと

キーボードに重要な要素を並べてみる
・動作の安定性
・配列
・打鍵感
・省スペース
・デスクの上にあって気持ちがあがること

それをMacメイン + Windowsでも使用するという私の環境に適合する形で達成する必要があった。

結局のところ完璧という商品は未だ存在せず、いっそ自分で作ってしまおうかなどと夢想するくらいには沼にはまっていた。こんな小さな記事にまでたどり着いた方は皆そうなのでは無いかと思うが、現在落ち着いたKX800ですら、不満がないではない。なので下記にはそれぞれ試してきたもののメリットデメリットを箇条書きにしていこうと思う。

・Apple Keyboard 有線 US配列 テンキーあり

MacBookProのデュアルディスプレイ環境を作った時に最初に用意したキーボード。
あまり詳しいことを知らず、Apple純正の有線のものなら信頼できるだろうというぐらいの気持ちでメルカリで購入した。US配列とJIS配列の違いなども理解していなかった。気づきもしなかった。

▼メリット
・質感よし。
・接続の安定性よし。
▼デメリット
・US配列
・机の上をケーブルが這う
▼買い替え理由
・US配列の使いづらさ。手持ち全て揃えるなら良かったかもしれないが、MBPで作業する時と操作感が違いすぎて困った。
・Windowsも使うようになり、両対応を考える必要があった。

・LOGICOOL MX KEYS KX800(1回目)

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同時に複数OSを使う選択肢として有力なものとして上位にヒットする商品。というか、他に同等の機能を持った競合がない。是非他社も開発すべき。
因みにマウスはこの時にM720を購入し、現在も買い替えを経て使用し続けている。

▼メリット
・質感よし。
・Flowで複数端末を、しかもWin/Mac両対応で切り替えられる。
▼デメリット
・接続がやや安定しなかった。しばらくキーから手を離していた時に、最初の入力からスムーズに反応してくれなかったりする。また作業の負荷が重くなった時に接続が不安定な事象があった。
・テンキーが別にそんなに必須ではなく場所を取った。
・ゴミが入りやすく、清掃は基本できない。まあこれは仕方がない。
・Flowの仕様だが、マウスと連携してくれない。つまり隣のPCの操作に移る時は、マウスでもキーボードでもその操作をする必要がある。どちらかを変えたら連動してシフトするようにすべき。Appleならそうする。
▼買い替え理由
・接続の不安定さが非常にストレスだった。

・Archiss Maestro 2s

画像2

キーボードの旅人なら誰でもそうかと思うけれど、やはりメカニカルへの誘惑がどこかにずっとあり、当時はKX800の無線への不安定さにストレスを感じていたこともあり、有線、Mac対応、メカニカル、省スペースで探してたどり着いた。
▼メリット
・メカニカル。強そう。
・HHKBよりは随分安い。
▼デメリット
・でかい。
・高さが高い。パームレスト必須
・矢印キーの配列が特殊で使いづらい
▼買い替え理由
・何より思っていたよりでかかった。机の上の圧迫感が強く、自分の場合机には常にHMDなど色々なものを展開して使用しているためこれはだめだった。5分で箱に戻してメルカリに出品した。別に製品のクオリティは悪くないので、メカニカルのなんたるかを知っていて、その上で欲しいっていう人には良い選択肢。配列はやや特殊だが、慣れるでしょう。

・MagicKeyboard テンキー レス

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ここにきてApple純正のスタンダードなマジックキーボードを選んだ。
やはりAppleはハードもソフトも信頼がおける。Mac/Winそれぞれに一台ずつ用意し、横に並べて使用した。
▼メリット
・信頼のApple
・有線接続も可能。かなり安定。一度も接続周りで不快感を感じたことはなかった。
・MacBookとキー配列が同じ。外でMBだけで作業することも多い自分としては、家のメイン環境と同じキー配列で作業できることはとても便利だった。
▼デメリット
・実際特にないのだが、Windowsへの最適化作業が面倒だった。
▼買い替え理由
・プロダクトとしては非常にいいものだったし今後も使いたいが、Win/Macの複数台を同時利用する自分として、横に2つマジックキーボードを並べて使用していたのが普通に邪魔だしケーブルが這うし面倒だった。


・LOGICOOL MX KEYS KX800(2回目)

買い戻すというのはなかなか愚かしいとは思うのだが、現状複数台を1台のキーボードで切り替えて使うには残念ながらこれしかない。

▼接続に関して
1回目に手放した時の最も大きな理由は接続が安定しないことだった。
・やや時間があいたときのファーストタッチが認識されるまでラグが生じる
・作業が重い時にスムーズに動作しない。作業が重い時は集中している時だし、特にこれは非常にストレスフルだった。

しかし高負荷時の接続不良には解決策があった。

キーボードの入力なんて非常に軽い処理であるから、作業が重いからと言って接続が悪くなるのはおかしい。そう思ってリサーチすると、BlueToothとUSB3.0端子の発するノイズの周波数が干渉するのだという話を見つけた。なるほど、負荷がかかっている時にUSB3.0の何か、あるいはPC本体の何かしらなのか、とにかくノイズ電波が出て接続に干渉していたわけだ。

▼解決策
・USB2.0の延長ケーブルを用意し、1mほど離れた手元のあたりに固定し、Unifyingレシーバーを接続した。USB2.0の端子であればノイズは出さないのだそうだ。ケーブルを増やさなければいけないのはスマートさに欠けるが、数百円で接続が改善されたのは驚いた。これはBlueTooth接続不良に悩んでいる全ての人に伝えたいと思う。
時間が空いた時のファーストタッチ問題も、特に現在は感じていない。接続が安定したことで改善した?のか?はわからないけれど、押したけど反応しない/遅いといった類のデメリットは現在は感じていない。

▼1回目に気づかなかったデメリット
・微妙にMacBookと異なるキー配列
Magic Keyboardを使った期間があった分、MBとメイン環境のキー配列がリンクしていることの利便性に気づいてしまった。KX800は基本的にMBの配列に沿うようになっているけれど、使うと細かな差異に気づく。矢印キーやfnキーのあたりはもちろん、1234567890-^¥の位置やファンクションキーの位置やメディアキーの割り当ても微妙に異なる。気になり始めると、なぜこんな微妙に異なる設計にしたのだと怒りが湧いてくるくらいだ。フルサイズについてはいろんな立場があって、Blenderマンやエクセルマンはテンキーを愛していると思うから気軽なことは言えないけれど、私のように特に利益を享受しておらず、ただ蛇足になっている人も多いと思われる。こんなに需要があるのに商品企画がたたないとは、キーボードメーカーはどうかしている。(ちなみにAmazonのレビューにも同意見が散見されます。)



▼まとめ

・現状複数台を切り替えるのであればKX800に行き着く。しかし不満は残る。
・接続は自分で改良できる可能性がある。
・キーボードメーカーはKX800の対抗製品を是非出すべき。特にテンキーレスモデルは待ち望まれている。その際は絶対にMacBookの配列をベースにしてください。
・開発環境Macオンリーの人は結局MagicKeyboardがおすすめ。テンキーありかなしは好み。無しで済むなら無しの方が、MacBookの使用感に合わせられるし、マウスからキーボードまでの距離も縮まるので良いと思う。



・番外編 マウス M720

▼メリット
・親指のショートカットが使いやすい。Flow(複数OS間の切り替え)も親指ですぐできて使いやすい。
・まあまあリーズナブル
▼デメリット
・ソフトがしょぼい。LogiOptionが良くない。ドライバが起動してないタイミングなどが目立つ。Logicoolはソフトに信用がおけないのが残念。ハードや商品コンセプトは悪くないのだけど。
・ホイールの挙動がソフトによって安定しない。Unityのシーンビューなどで細かな作業ができない点が現在非常に気になっている。フリースクロールなんて余計な機能入れるからそうなるのだ。
・ホイールの横に倒す機能が不要。一度も活用したことがない。またこれによってハードとして随分繊細になっている。落としたりすると結構ここが簡単に壊れるため注意。
・ショートカットキーの登録が度々無視される。
・表面質感が初めはいいが、耐久性が低い。ハードに使っていると1年でかなり使用跡が目立つようになる。加水分解?のような感じ。手汗をかかない人であればまた違うのかもしれない。

Logicoolのソフトがしょぼいため、SteerMouseを併用していますが、二つのソフトで何かが競合するのかOSアップデートした時や特になんて事のないタイミングなどで不具合生じます。LogiOption消してもいいのかな?調査していないですが、調査なんてさせないでほしいものですね。

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