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木はどうやって板になる?

製材を見学してきました

こんにちは、清水です。

百森では山から伐り出されてきた木を一本一本管理しているのですが、いつもはスギやヒノキが伐り出されてくる中、先日ホオノキやアカマツといった普段搬出されない材が出てきました。

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ホオノキはとても大きな葉っぱを持つ、幹がすらっと伸びる木です。

この木を村内の製材所で製材するということで、見学させていただきました!

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お邪魔したのは今では数少ない、人の手で機械を操縦して製材している『岸本製材所』さん。

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戦後すぐのころから使われているという機械についている大きな車輪に、わっか状ののこぎり(帯ノコ)を巻き付けて回転させる仕組みです。

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これだけ大きい刃物を扱っているとやはり危険は絶えないようで、あちこちの事故のお話を聞いているだけで、想像してぞわぞわしました…


でかい木を捌く


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早速製材が始まりました。幹がすらっと伸びるとはいえ、広葉樹の材はまっすぐではありません。回転する刃で出っ張っているところを薄く削ぎ取っていきます。

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そのあとは何度ものこぎりを通して、一定の幅でスライスしていきます。

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ホームセンターで売られている角材や板には、スギやヒノキといったまっすぐ育つ針葉樹が多く使われます。その場合は木の芯の部分を角材、その周辺を板として切り出すために切るたびに木を回転させるので、このようにひたすらスライスしてくことはあまりないそうです。

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木の真ん中は、緑色をしていました。
この部分は「心材」といって、年輪でいう昔の層にあたるのですでに生命活動を終えています。骨格として木を内部から支えています。
周囲の薄い色の部分は「辺材」といい、細胞の内部に養分を含んでいるので心材に比べ腐りやすいとされていますが、見た目が美しく、仕上げ材として重宝されます。

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心材を含むものと辺材だけの木だと、違いは一目瞭然です。
ちなみにこの木はまだ水分を多く含んでいますが、乾燥させて水分を飛ばすと、この緑色もだいぶ抜けてしまうようです。

私は緑の部分、とてもきれいで残ってほしいと思うのですが…


この材を買った工房の方に何を作るのかお聞きすると、メインはまな板にする予定とのことでした。

まな板は木が硬すぎると包丁が負けてしまうし、柔らかすぎると木がすぐに傷んでしまいます。日本ではちょうどいい硬さを持つとして、ホオノキやイチョウがよくまな板に使われてきたそうです。

これだけあれば一生分のまな板ができますね。


製材する技術


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機械も丁寧に操縦します。

材によって切るスピードを変えます。広葉樹は針葉樹より成長が遅い分細胞が密で、じっくり切っていかないといけません。

「スポンジケーキとチーズケーキくらい違うで」

製材中もこまめに木くずを掃除して、金属部分には灯油を塗布します。高速回転する刃や足元のレールに木くずが固まると、のこぎりが挟まってしまったり木がガタついて危険です。


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機械の扱いはもちろんのこと、木は一本一本育ち方が違うので、それに合わせて切り方を考えなければいけません。

こちらはアカマツですが、木の右側のほうが左側より、辺材(薄い色のところ)が幅広いのが分かるでしょうか。斜面下側か上側か、また太陽光があたりやすいほうに面しているか否かで成長具合が違うために、均等な年輪になりません。

乾燥した後も木が曲がらないように、それぞれの特性を見極めて製材する必要があります。


人の大きさをはるかに超える大きさの木が板になっていく様に、大変興奮したひとときでした。

岸本製材所さん、ありがとうございました!

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岡山県の西粟倉村というところで山林の管理をしている会社です。