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精神的仕事のバランス〜好きと得意とやりがいと

今なんとなく仕事のバランスがちょうどいいなーと思ってまして。
私は漫画家なので受ける仕事は「漫画」なのですが、その中でもこういう3つの分類ができる気がします。

やりがいのある仕事

お客さんから直接依頼されるお仕事がこれに当たります。

漫画家を探してネットで私を探し当ててくださったり、普段の発信を見ていて機会があればぜひ頼みたいと思ってくださったりしたお客さんからの依頼は、本当にありがたいです。
期待に応えられるかという不安もありますが、たくさんいるクリエイターの中から私を指名してくれたことは何よりのモチベーションになりますし、力になりたいと思います。

お客さんは業種もPRしたいことも様々で、いつも0から企画し作り上げていくので、仕事をするごとに自分自身成長を感じられるのもこの仕事の特徴です。

得意な仕事

広告代理店や出版社、制作会社などからの下請け仕事がこれに当たります。
(あまり積極的に開拓はしておらず、サイトに実績として載せないこともあるのですが、実は以前からおつきあいのあるところとちょいちょいやっていたりします。)

下請けと言っても私の性質上黙って描くだけということはほとんどないですし、1メンバーとして代理店の人と一緒にお客さんのところまで一緒に行くことも多いですが、方針やスケジュールなど舵取りはお任せします。

営業的な部分をお任せして主に能力を提供しているイメージで、先ほどの仕事ほどの達成感は感じられませんが、楽してお役に立てるというこれまたありがたいお仕事です。

好きな仕事

仕事じゃなくてもやりたい、むしろやらせてください的なお仕事です。

「本当にやりたい」と言うと誤解を生みやすいというか、じゃあ他の2つはやりたくないのかって感じですが、決してそうではないです。
基本的にやりたいことしかやっていないけど、他の2つでちゃんと価値を提供しお金を得られているからこそ、こちらでは時間やお金という制約なしにさらにやりたいようにできるというか。

人によってはそれは趣味になると思うんですが、私は「仕事じゃなくてもやりたい」と言いつつ正規の料金でなくても必ずお金は頂くので、紛れもなく仕事です。
仕事として受けたときに生まれる緊張感を大切にしているということと、「クリエイターに対価を払うのは当たり前」という考え方を常識にしていきたいからです。


ここまで読んでいただくと、「やりがいがあって得意で好きな仕事をやればいいのでは?」と思われるかもしれませんね。

もちろんそんな仕事ばかりが来るならそれが1番いいと思います。
でも、トータルで満たされているならそれでもいいと思うんですよね。

それに実際のところ、この3つはそれぞれが完全に独立しているわけでもありません。
やりがいがある仕事にも得意と好きが入ってるし、他の2つもまた然り。
その中で、どの比重が大きいかという話に過ぎないのです。


フリーランスのクリエイターというのは、「行動やメンタルが安定している」ということも一つの大きなアドバンテージかなと思います。

取引先は複数社にするとか、漫画もイラストも両方受けられるようにしておくとか、そういう実務的な意味で仕事のバランスを取ることも大事ですが、自分が健やかに働けるような精神的な仕事のバランスを考えるのもいいんじゃないかなと思います。

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