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ひゃくま
2021年6月1日 18:44
(作成途中のため、内容の変更や執筆の中断をする可能性があります) 2/ 「――なんてことがあったんすよ」 月曜日、夕暮れの部室で俺は昨日の一連の出来事を語っていた。 部室にいるのは二名。 俺と奥の机で自前のノートPCを操作している部長だけ。 もっとも、だけという以前にそもそもこの部活に登録されている部員は二名のはずなので、これが通常である。 春、俺が入学したばかりで右も左もわから
2021年6月29日 21:25
(作成途中のため、内容の変更や執筆の中断をする可能性があります)4/ ザァー――という雑音が耳を突く。 普段なら気にもしないような雑音もイラついた頭にはよく響く。 先程傘を買うために立ち寄ったコンビニでついでに買ったミントガムを口に突っ込み、噛む。 幾分か気紛れにでもなるだろう。 目の前の信号が赤になった。 立ち止まる。 こんな雨の中でも多くの車と人が交差点を行き交う。 その中
2021年6月8日 21:08
(作成途中のため、内容の変更や執筆の中断をする可能性があります) 既に日の沈んだ真っ暗な港の倉庫群の中に青年が一人。 喪服のような黒スーツに黒いハットを目深に被った男の姿は、少しでも気を抜けば周囲の闇と同化し、姿が捉えられなくなってしまいそうだった。 コツコツと青年の革靴が地面をける音だけが周囲の巨大な倉庫に反射する。 やがて、青年は大きな扉にNo.206と書かれた倉庫の前で立ち止まった
2021年6月22日 22:25
(作成途中のため、内容の変更や執筆の中断をする可能性があります) 0/ 「どうぞ」 スーツを纏った精悍な顔つきの男が丁寧にドアを開けた。 ビルの一室。 表の通りを見下ろせる大きな窓、机と対面に置かれた革張りのソファーが2脚。 それと観葉植物の置かれた質素な部屋に通される。 尤も質素なのは見た目だけで、ソファーと机だけでいくら飛ぶのか考えるのが面倒になる程度には高級な物である。 そ
2021年6月15日 22:21
(作成途中のため、内容の変更や執筆の中断をする可能性があります) 3/ 火曜日。 妙にどんよりした天気だった。 同様に俺の気分も一日中どんよりだった。 雨が降るのか降らないのか、寝坊したせいで天気予報を確認し忘れた俺はわからなかったのだが、通学中に道を行く学生やスーツを着たサラリーマンがこぞって傘を片手に歩いていることに気付き、朝から落ち込むこととなった。 そして、何より俺の精神をこ