2023-09-20

・今日は散々で、記憶の中で大事に取っておきたい部分を抉って誤魔化しをした  瓦解に塗り替えられていく幸福が、時間が経つにつれてどんどん薄れるのを感じて全てにストップをかけたくなった  だから日記を書く  少しでも切り離したいため

・湿っている  誕生日のことを書きます

・前日と当日にかけて旅行に行き、もうずっとこれが良いと思った  それはもうめちゃくちゃ歩いた  喋ってもいいし、黙っていてもいい  

・その土地の電車に揺られるのもかなり良い  見知らぬ人同士のそれぞれの生活の結節点が偶発的に生まれて、また遠ざかっていく  閉塞的な空間の共有によって、聞き馴染みのないアナウンスや見慣れない座席シートの色合いに抱く圧倒的旅行者自認がぼやけ、緩き連帯を勝手に感じる瞬間  無言の営為

・日付が変わる30分前まで知らない道をあてどなく歩いて話して0時には帰ってデパ地下で買っておいたケーキ食べて、人生で最も恥じらいの少ない誕生日だった  今まで居心地の悪さを感じていたことを思い知らされもした


・他人から与えられる夢やきらめきだけを見ていたいのに、そういうのじゃ全然ダメな年齢になってきて本当に終わりだと思う  こちらに立ち現れる不幸があなたの世界に向くことがなくて本当によかったと思うと同時に、私には知り得ない残酷を感受しているのだとも思う  ただただ今の連続に魂の輝きをみたい、けど、みるだけで許されるのかも分からない  20になっても何も分からない

・心奪われる非論理に溜息を漏らしながら、それでも理性に基づく働きかけをしたいの  私を咎めないあなたのもたらす優しさを簡単に信じてしまいそうになりながら、必死に留めているのはいつも私なのよ  勝手に傷付いて、加害側に回すことなど絶対にしない  自罰的な在り方を許されようとも思っていない

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