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[親愛なる韓国音楽へ]何で今の活動をするようになったかの話。Last

こんばんは、今夜も元気に深夜更新です。

在宅期間が延長、延長…と続き、5日に一度しか外に出ない生活を続けて約2か月半、知らず知らずのうちにストレスがたまっていたのか、最近全然眠れません(笑)

さすがに日光浴びようと思い、一日に数回ベランダに出てみたり、出社の時は往復12キロかけて徒歩出社したりしてます。極端

あとは料理とスーパーの買い物とAmazonで憂さ晴らししてます。

近況は以上です。

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Vol1・2 ご覧いただきありがとうございます!

以前寄稿したZINEの内容から、抜粋して掲載いたしました。

こちらのZINEは、現在bandcampにて購入することが出来ます。

紙面では、同じくBUZZYROOTSを共同運営するAKARIさんの文と共に、この10年間で二人がどのように韓国という国、その地の音楽に惹かれていったのか、時系列に並べられています。また所々に、当時の韓国の時事ニュースや人気曲チャートも掲載されておりますので、社会的背景、そして私たち個々のバックグラウンドと共に韓国音楽の10年をお楽しみいただける内容となっております。

なんと言ってもデザインが可愛い!シンプルなんですが、私たちそれぞれの物語を紡いでくれているようで、とっても気に入っています。

また、ZINEと一緒にコンピレーションアルバムも発売されています。

この企画にも協力させていただき、交流があったKwonTreeという韓国のアコースティックシンガーソングライターに楽曲提供いただきました。

https://youtu.be/LSmu4NQaWzY

素直な気持ちで物事を見つめる彼の歌詞がとても好きです。それ、どっかで感じていたんだけどどっかに置いてきてしまっていたな、なんて思いながら聴いています。和訳詞もついておりますのでぜひ聴いてください。

下記bandcampより購入できます。(verbena (for john and sarah)-ZINE Editionのほうです。)

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さて、ラストとなる今回は、2018年から現在までの話です。

ZINEでは、この部分は二人の言葉になっていますが、今回は私の言葉で特別版といきたいと思います。

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アナザーストーリー

2018年

週に一回5時間程、パソコンを広げてはひたすらネット上で掲載される記事を書いていた。そんな仕事の中で、韓国語やマイナーな韓国音楽ヲタク知識が次第に発揮されるようになり、韓国音楽担当としてみんなから一目置かれるようになった頃、私の「相方」に出会うこととなる。

仕事終わりのご褒美はサングリア。行きつけのミュージックバーの店長が作るのがお気に入りで、パソコンの電源を切った後は、おねだりして作ってもらうのが私の決まりだった。

この日もサングリアを片手に店長と上司と三人でたわいもない話をしていたが、ピークの時間帯になってくると、二人は他のお客さんと盛り上がり始め、私は一人ぼっちになった。

「あ、うちに韓国の音楽好きな子いるよー」

店長の声と手招き。

友達と二人で来ていた「相方」とここで初めて会った。

ちなみに、「韓国の音楽」… 大きいくくりで言うなら、ここで出会うのは珍しいことではない。以前ふらっと来た泥酔のフランス人(本当だろうか)は韓国のヒップホップをリクエストし、全力で踊り、私に英語でどれだけ好きかを語って満足気に帰って行ったし、K-POP好きなんです~と話しかけてくれて終電まで話した人もいたし、これまでもあったからである。

「私、ADOYとかHYUKOHとかSE SO NEONとか好きだよ~」

彼女があげるアーティスト名は私とドンピシャだった。

「昔はK-POPとか聴いてましたが、最近は私もインディーズが好きで聴いてるんです!一緒ですね!!ADOY良いですよね!!」

また、彼女は別のメディアでライターの仕事をしていたこともあり、オタク話だけでなく、仕事のヒントになるような話とか、私が「話したかった」話が出来るようになり、一緒にライブやイベントに行ったりご飯によく行くようになった。


2019年 

私は新たに違う場所で仕事を始めた。「相方」も新たな場所で仕事を始めた。お互い忙しく毎日を過ごしていたが、よく会っていた。

会うたびに近況を話していたが、だんだんしんどくなってきた。

というのも、私が新しく始めた仕事は、文章を書く仕事でも大好きな韓国音楽を紹介する仕事でもなく、単純作業の多い裏方の仕事だった。新人として大量の仕事と責任をふられ、慣れない仕事を覚えながらこなしていく毎日と、仕事に対してやりがいを得られない環境に疲れていたからである。

ある日、一緒に行ったイベントの帰り道、思い切って口に出した。

「もう自分で好きなように好きな音楽を紹介したいんですよね、どこかでではなくて」

相方も同じ気持ちだった。

別れるまでは30分もないぐらいだったが、その後は感情が爆発し、興奮気味に今後やりたいことをお互い一気に語りだした。

私たちがやりたいことはどんどん具現化していき、そこから一か月もしないうちに「BUZZY ROOTS」という名前でサイトを開設し、第一歩を踏み出した。


現在

BUZZY:「Exciting」「生き生きしている」

ROOTS:「根」

「まだ知られていないが、個性豊かで魅力的な韓国の音楽を紹介する」

そんなコンセプトでサイトを立ち上げた私たちは、人脈と活動に恵まれ、少しずつやりたかったことを叶えることが出来ている。

スピーカー出演、ラジオ出演、インタビュー、アーティストアテンド、タイアップなど。一年も経っていない中でここまで出来たのは本当に驚きだ。


あの学校に入っていなければ。あの時留学していなければ。あの時スタッフ募集のツイートを見てなかったら。あの時バーに寄らずに真っ直ぐ帰っていれば。送ってくれたミュージックビデオやイベントのリンクに興味を示さなかったら。

10年間の出来事は全て一つの線となって繋がり、今の私を形成している。

10年後も私は韓国やあの土地から生まれる音楽を愛し続けているだろう。


ノラン、ナラン。

これからも出会いを大切に、好きを大事に


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