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曲がりなりにも選んだ大学

大学生活、最後の一年。

自分にも、
ついにその時がやってきた。

前回
別れについて書いたが、
終わりを意識すると
急に愛おしさを感じる。

大学生活も
その中の一つだった。

最後の一年は、
純粋に興味を追求するために
講義を履修したい。

そう思って、
ジャンルに囚われず
様々な講義を履修した。

その内の一つで
歴史上の偉人を取り上げ、
自分なりにまとめて
発表する課題があった。

折角だからという事で、
同志社の創設者である
新島襄を取り上げた。

なぜなら新島は、
私が学生生活を過ごした
大学の設立者だったから。

同志社設立に込めた
彼の想いを、
設立から145年たった
今の自分に
重ねてみたかった。

自分が今後出てゆく
社会の中で、
大学を出たのではなく
"同志社"大学を出た
人間として

その原点を、知りたかった。

曲がりなりにも
自ら選んだ同志社
だからこそ身に付いた、
何がしかの特徴が
欲しかったんだと思う。

そこで調べてみると、
入学当時は
なんとも思わなかった
新島や、同志社について、

まるで乾き切った
大地に水が流れるかのように
止めどなく情報が
自分の中に入ってくる。

自分が興味ある事は
誰に言われずとも、
自らやりたくなるのだと
改めて思う。

そして、盛大な勘違いを
自分がしていた事に
気付いた。

詳細は
次回に譲るとして、

何気なく自分が選んだ
大学について、
今回調べて思った事を書きたい。

それは、何気なく選択した
選択しようとする物について、
表層の限られた面しか
僕らには見えていないという事。

大学も、企業も
もちろん、あなた自身も。

僕らはついつい
"点"で物事を捉えるけど、
目の前に見えているのが
偶然その"点"なだけで、

とても長い"線"が
"点"の後ろに伸びている事に
気づけないし、
そこに想いを馳せる事ができない。

でも、その長い歴史や
人々の行動の集積が、

その大学らしさ
その企業らしさ
あなたらしさを、作っているし、
その集積に面白みがある。

例えば、
あなたの家系を
曽祖父母まで遡ると、
それがよく分かる。

両親の上に
祖父母がおり、
その上には更に
曽祖父母がいる。

樹形図を書くと分かるが、
16人の他人が結びついて
あなたという存在が、
偶然生まれてきた事がわかる。

しかも、これはもっと
長い”線”として、
今日に至るまで
連綿と続いてきている。

この内、どこかで一つでも
マッチングが成立しなかったら、
あなたという人は生まれてきていない。

そんな感じで、
何気なく選んでいる物や
何気なく生きている貴方の

後ろに伸びている
とても長い線に気付いて、
そこに想いを馳せる事で、
一つ一つのピースが
徐々に色と形を持ち始める。

それらの集積が、
紛れもない"あなた"
ではないだろうか。

自分が選んだ大学から
そんな事を、考えてみた。

Kazusa

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