ブラック企業タイトル

【第8話】ああ、底なし沼って、こういうのなのね

※連載モノなので、続けてお読み頂く場合には、マガジンからお読み頂くと、順番に読むことができます。


ラスボス討伐に失敗した私は、

「しょうがない、レベル上げるしかない。」

と、ひたすら経験値を積むことに。


会社に棲み着き、ザコキャラ(目の前の業務)は日中の営業時間にこなして、夜、ちょっと強めの敵を倒しに洞窟に挑むという生活

そこは貸金業法と割賦販売法とシステム開発という魔窟でしたが、ありがたいことに世の中ネット社会。


金融業勤務の方のブログとか、法律解説の本とか、プログラミングに関する情報なんて、いくらでも得られる環境であった。


そんな私、家にほとんど帰っていなかったので、



夫婦関係が悪化していきます(泣)


夫婦って、おもいやりがないとダメになる

顔合わす度に不機嫌な私。

今思えば、ストレスをぶつける先がなかった。

顔に似合わず、お酒、飲めない。

タバコ、「なんで体に悪いものわざわざ吸わなあかんねん」と、拒否。


趣味、なし。

(強いていうならゲームくらいか)

友達、いない。

イライラして、

「花子、お前さ、炊飯器の保温くらい消せよ。電気代もったいないじゃんかよ。」

とか、どうでもいいことで奥さんに当たってしまうように。

花子「あんたと一緒にいると、息が詰まりそう。」

と、子供連れて実家に帰られる(-_-;)


まあ、どうせ家帰れなかったので、それはそれで、良かったのかもしれない。

だが、私、

「幸せな家庭を作ることが夢」でした。


4年周期で借金を繰り返し、借金から逃げて乞食になった父親。

自分の人生がうまく行かないことを、すべて環境のせいにする母親。

「絶対に、絶対に、絶対に、こんな親にはならない。こんな夫にはならない。」


そう、誓ったハズなのに。

奥さん、実家に帰っちゃった。


でも、半月くらいすると、実家から

「そろそろ旦那のとこに帰りなさい」

と言われて、花子戻ってくる。


最寄りの駅まで迎えに行き、帰りの車の中で、

「で、お前、反省してんの?俺がこんなに大変な目に遭ってんのに、何実家帰ってんの?大変な旦那を支えるのが、妻の役目じゃないの?」

とか言っちゃって。

花子「もういい!降ろして!」

と言って、タクシー拾ってまた駅に戻る花子。


違うんだ。

こんなことを言いたくて迎えにいったんじゃないんだ(泣)


また、一人ぼっちの夜の事務所で、自己嫌悪に襲われる毎日。

当時、20代前半。

お互い未熟だったね。


命に染み付いた卑屈は、なかなか消えない

当時の心境を振り返ってみる。

いろんな感情が胸中に渦巻く中で、

「お前はいいよな。困った時、帰れる実家、あるもんな。どうせ俺は、親に捨てられた男だよ。」


ああ、私を不幸にしていたものの正体って、これだったんだ。

親なんていらない。

親なんてものがいるから、俺が生きづらいことになってしまう。


いつ、どこで、死のうが知ったことではない。


なーんて、意地張りやがって、コイツめ。

本当は、親に愛されたかったんだろ。

素直になれよ。


おっと、ちょっと話が逸れたので、話を戻します。

(親とのその後についてお話しするのは、まだずっと先になりそうです。)


奥さんとの夫婦関係が揺らぎ、

「俺、一体何のために、この仕事してるんだっけ?」

って、目的を見失ってしまった。

まあ、別に奥さんのために仕事していたわけじゃありませんが。


どうやら、持って生まれた卑屈さってやつは、なかなかしつこい。

人生の分かれ道に直面した際、自分自身の「心のクセ」みたいなのが、邪魔をする。

私、多くを望む気はない。ささやかでいい。ただ、幸せな家庭が欲しかった。

だから、ギャンブルは一切しない。

酒もタバコもやらない。

女遊び、一切しない。

家業のために、身を粉にして、馬車馬の如く働いている。


これ以上、一体俺にどうしろっていうんだよーーー(泣)


夜中の事務所で、幾晩と慟哭が響いていた。

寂しい慟哭が、誰にも届かず、響いていた。




【次回予告】

「良い人に恵まれるのが人生の幸せだと思う」

~座右の銘は「不撓不屈」・私は絶対にあきらめない~


【第9話】はこちら↓↓↓ 続きを読む前に「スキ」忘れないで〜


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ホームレス高校生→ブラック企業の跡取り婿→創業者一族の理不尽に反発して独立 苦労続きの人生をノンフィクションで綴り、あなたの励ましになりたい 過去を振り返りながら、人の優しさを思い出しています 人が輝く資本主義を体現する、力のある経営者を目指します 座右の銘は「不撓不屈」

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