ブラック企業タイトル

【第1話】逆玉じゃんと浮かれていた頃が懐かしい

※連載モノなので、続けてお読み頂く場合には、マガジンからお読み頂くと、順番に読むことができます。

すべてはここから始まった


義父「ところで、結婚したら仕事はどうするんだい?」

  「折角の会社だから、廃業するのは勿体無いから、跡を継ぐ気はないか?」

座右「そういうお話でしたら、喜んでお請け致します!」


人生は何が起こるか分からない

大学のゼミで知り合った女性の実家は、日本一小さな金融屋だった。

お付き合いしている女性の実家がどんな仕事をしているかなんて、俺には知ったことではないと思っていた。


交際1年、お互い卒業後の就職先も内定が決まり、大学卒業後は東京で暮らすものだと思っていた。


そんな、初秋の風の中、

花子「産婦人科に一緒に行ってもらいたいんだけど・・・」


まーじーでー!!!!!

え?どういうこと?


花子「ちょっと気になって検査薬試したらどうも妊娠してるみたいなの。」

産婦人科で検査結果を待つ間の気まずさは半端ない。


20代前半の、見るからに「大学生ですよ」と分かるカップルが、産婦人科の待合室にいるということは、そういうことです。


内心、「どんな検査結果であろうと、自分のやったことの責任は取らないといけない。しっかりしろ!俺!」

「お前はお父さんになるんだぞおおおおおおおおぉぉぉぉ!」と、

吐き気をおさえながら自分を励ましていた。


大学まで出した娘を孕ませるとはどういう了見だ!

私が父親なら、大学卒業前の自分の娘を妊娠させた男を、このように罵るだろう。

(私には現在年頃の娘がおりますので、自分の身に還って来やしないかと心臓バクバク)

2、3発殴られる覚悟を決め、着慣れないリクルートスーツを纏って花子の実家へ。

前情報として、花子が、「うちの実家、金融屋なの。」ですと。

もう、恐怖しかないですから。

ナニワの金融道とかイメージしちゃってますから。

中学3年の時、実の親父が借金を苦に蒸発して、毎日イケイケの取り立て屋さんからガンガン電話きてましたから。

うっかり電話取って、何度も泣かされましたから。

「お前のオヤジが、どんだけ人様に迷惑かけてるか分かってるのか!!」

なんて、電話越しに怒鳴られたっけ。

チビらないように、事前にトイレは済ませました(汗)


金融屋が必ずしもイケイケなチンピラとは限らない

そんな私の先入観とは裏腹に、義父の第一印象は、「優しそうな人」であった。

体格こそ、身長180センチを超える、恰幅の良い50台後半だったが、物腰は柔らかく、「よく来たね。」なんて。

座右「順番が逆になって申し訳ありませんが、花子さんと結婚をさせて頂きたく、ご挨拶に参りました。」

(ちゃんと噛まずに言えた!)

義父「そうかそうか。できちゃったものはしょうがない。いやね、実はうち、娘が5人もいるんだよ。3人片付いて、あとは花子ともう一人片付けば俺もお役目ご免ってわけで。」

ここで冒頭の「仕事どうする?」のくだりになったわけであります。

座右「社会経験のない私に跡取りが務まるでしょうか?」

義父「いやいや俺もあと10年は現場で頑張るつもりだから、その間にしっかり修行して頑張ってくれればいいんだよ。」

そうだよな。10年もあれば、経験積めるよな。だから大丈夫。精一杯頑張ろうなんて、思っていました。



~戻れるものなら13年前のこの日に戻りたい。

思えば、失うものが多い13年間だった。

待てよ、

”「はい」か、「YES」しかないんだ!”

という、極限の環境で、仕事をやり抜いたという経験と、根性は得られたか。


もしこの時に戻れるのなら、この時の私に伝えたい。



「零細企業の跡取りの婿さんなんて、絶対に引き受けてはならないよ。」と。



【次回予告】

「零細企業の経営は、テレビの影響を受けやすい」

~座右の銘は「不撓不屈」・私は絶対にあきらめない~


【第2話】はこちら↓↓↓ 続きを読む前に「スキ」忘れないで〜



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ホームレス高校生→ブラック企業の跡取り婿→創業者一族の理不尽に反発して独立 苦労続きの人生をノンフィクションで綴り、あなたの励ましになりたい 過去を振り返りながら、人の優しさを思い出しています 人が輝く資本主義を体現する、力のある経営者を目指します 座右の銘は「不撓不屈」

コメント2件

最初に読んでたのにスキつけ忘れてました。抜けてます。
宮咲さん
スキをつけるために1話に戻って頂き、お手数をおかけ致しましたm(_ _)m
ありがとうございましたm(_ _)m
励みになります!
ブラック企業の跡取りのほうも、間もなく続きを書き始めるので、どうか引き続きお読み頂けるとありがたいです。
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