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大学編入学や大学院入学を考えている人へ

 ふてぐみんです。3年次編入学と修士課程に大学院へ進学した経験があります。それについて経験をもとに書こうと思います。

対    象:大学編入学や大学院入学を考える方(短大生・高専生・大学卒・大学院卒)
得られること:なにをすべきか道筋が描ける

単位は足りていますか?足りそうですか?

ほとんどの大学が3年次編入する場合は62単位以上の履修が前提になっています。その要件を満たせそうかいなかを必ず確認してください。

どこの大学や大学院になら進学できるか?

 これは住んでいる地域や経済的事情で変わります。私の場合は学費も比較的私立大学より安い学費免除を受けられる国公立大学しか眼中にありませんでした。その分選択肢は少なかったように思います。
 まずは、進学する2年・3年間でいくらお金が必要で、進学するまでの初期費用がいくらかかるかを考えます。
 例えば、私の場合は受験料++交通費+宿泊費+入学金+授業料+引っ越し費用+家賃です。2年生の時点での研究+卒論が終わった瞬間にやみくもにアルバイトしました。正社員並みで月間180時間働いて初期費用を用意しました。お金の準備は一番大事で、学科試験と面接をたとえクリアしても入学手続きでお金が足りなければ入学ができないからです。

どの分野を自分は学びたい・研究したいか?

 編入学する・大学院へ進学するとなると、同じ分野を極めるのか隣接分野に進むかとなります。(まったく変える場合は1年生からといわれるかも)自分が学びたい分野はなにかを改めて見つめなおす必要が出てきます。
 どうやって決めるかですが、自分の関心分野を探ることです。学会やシンポジウムに参加したり、その分野の入門書や入門書の後ろに書いてある参考文献を読み漁ります。自分が入学試験を受ける時点でどんな研究をしたいか思い描きA4一枚程度にまとめます。編入学や大学院進学の際は研究をすることが前提ですので、研究計画書の準備にもつながります。

試験日程・試験科目はなにか?

 編入学・大学院進学をしたいと考えた時点でどこの大学で実施しているかを調べます。学問で調べるか大学名で調べるかは自由です。私の場合は国公立大学に絞っていたのですべてのページをみました。前年度は募集していても今年度は募集なしなどがあったり、再編によってなくなったりはじまったりと常に変化しますのでマメにチェックが必要です。


入試説明会に参加する・願書を取り寄せる(ついでに過去問も)

 入試説明会に参加するのが手っ取り早いです。大学に請求するか実際に大学に取りに行くかをしましょう。過去問を保管している大学もあるので、入試課に「過去問はありますか?」と聞きにいくのも一つの手です。入試説明会では事前に質問する事項を用意しておき、説明会を聞いたうえでの質問をできるとベストです。

自分の経歴を証明できるものを取り寄せる

 編入学や大学院進学では成績証明書や卒業証明書が必要となります。この取り寄せが意外と時間がかかります。所属していた・している大学に電話や赴いて相談しましょう。

志望理由書と研究計画書の作成と推敲

 この2点+履歴書が必要になることも。この書類の準備は早めに早めに取り組んでください。指導してくれる人がいる場合は見てもらうほうがいいです。編入学のときは指導教員に見てもらいました。赤で真っ赤になりましたけども、すごく心強くなりました。大学院進学の時は内部ではなかったので先生に言いづらく自分で添削しました。志望理由書はなぜこの学問を究めたいと思ったのか、なぜその大学ではないといけないのか、なぜこの研究をしたいのか。研究計画書はその大学のどの分野の先生にご指導いただくのかを考えつつ描くとよいです。平易な日本語で書くことが求められます。これらの資料は面接で問われることが少なくなく、だれが見てもわかりやすく自分が自分の言葉で説明できるように書きましょう。下記の本は大変役に立ちましたので紹介しておきます。




英語やその他言語の対策

 英語の対策は試験があるのでやりやすいです。実用英語技能検定の1・準1級・2級あたりの語彙力と読解力と英作文力を身に着けることもしくはTOEFLやIELTSの教材を利用するとよいです。英語に関しては高校生からの蓄積があったので特別になにかをやっていません。
 ゼミ室にあった大学教養レベルの英語のテキストを毎日10000words以上は読むようにはしていました。研究室にあった下記2冊は読んでいて、指導教員の先生に要約したものをみてもらっていました。一言一句教えてもらったわけじゃないけど、そういう指導をしていただいて大変助かった記憶。


 その他言語もメジャーな言語であれば検定教材を利用するとよいです。英語以外の言語は第二外国語の授業+αで問題のページも比較的少ないのでおすすめです。学習コスト的にはフランス語>ドイツ語あたりがおすすめですが、学科によって必須の言語はこの時点で勉強しておくとよいでしょう。

専門科目の対策

 いきたい大学・大学院の学生より優秀な成績を試験で示さなければなりません。専門分野のテキストを調べるのにおすすめなのは大学の紀要・関連学会の論文や紀要、シラバスです。そして、調べた論文やテキストを要約してまとめること(頭へのストック)につきます。多くの所属教員は何かしらの学会に所属しているため、何を書いたかはすぐ調べられます。
 実際編入学や大学院入試では論述力を求められますので、文章を多く書く練習を常日頃からしておくこと、文章を読んで要約すること、それをもとに批判することです。下記の本はおすすめです。

出願~試験~入学手続き

 出願はお早めに。必要書類を用意してレターパックプラスで送るとよいでしょう(追跡できるので)。試験当日を迎えるまでに下見しておくのもおすすめです。遠方の場合は下見をした後に宿泊が必要な場合はホテルを探しておくとよいです。試験当日は受験の違反事項を十分に気を付けて受験票と筆記用具を忘れずに。試験後は合格発表の後素早く入学手続きを行ってください。忘れると痛い目にあいます。

入学後

 編入学の場合は単位認定を忘れずに。編入前の大学と編入後の大学のシラバスを見比べ、どれが何に該当するのかの説明資料を作る必要があります(大学によるかも)。私は編入した大学で認められた学部が経済学・商学・工学部と複数の学部にわたりました。シラバスはひたすら読みどの科目を何に置き換えるのかを考えましょう。
 編入学や大学院の場合は2年が最短修業年限となります。内部生よりスタートが遅くなっていることを自覚し、研究の準備のために文献あさりと研究計画を修正する再スタートが必要になります。また指導教員の方針をよく知った上で行動していきましょう。

まとめ

 編入学・大学院入試は大学入試のように一斉に行われないため用意周到な準備が必要になる。必要なアカデミックスキルは出願時点で身に着けるよう努力する。

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