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フィンランド旅行中に小児病院を受診した話 (4)

フィンランド旅行初日に発熱した長女(当時 10 歳)を連れてヘルシンキのこども病院を受診した話、いよいよ完結です(2019 年夏の話です)

結論:なんの菌かは分からなかった!

血液検査を終え、検査結果を待って再々度診察室へ呼ばれた私たち。結局 2 つめの検査も陰性で、なんの菌かは分からなかった。けれどドクターが心配していた類の連鎖球菌ではないから安心していいよ、と。

「血液中の CRP 値が高いので、ウイルス性ではなく細菌性であることは間違いないわね!薬は...ペニシリンよ!」おお、発見から 100 年近くたっても色褪せない偉大なペニシリン...。「解熱剤は持ってる?」「はい、ありますー」「タブレット(錠剤)は大丈夫?」「はい、飲めますー」さくさくっと手続きしてくれました。

「薬は外の薬局でもらってね。あなたたち旅行者だから、かかりつけ薬局ないわよね?いま電話しておいてあげるから、ここに行ってね。」とその場で電話をかけ、親切に薬局の住所もプリントアウトしてくれました。でもそれだけです。日本だったら手渡されるはずの処方箋がない...!一抹の不安を覚えつつ、住所を頼りに向かいます。GoogleMap ありがたや。

この時点で、病院に来てからすでに 4 時間経っていました。さすがにくたびれました。(夫と下の二人はこの時点で、もうトラムに乗ってアパートに帰っていました)

あれ、お会計は?!

日本だと、病院の受診の後は必ずお会計をしなくてはなりません。しかし、ドクターは「薬局に行ってね」としか言いませんでした。「あのー、会計の手続きはどこに行ったらいいですか?」と尋ねると「私、経理のことはよく分からないんだけど、たぶん請求書が郵送されるから届いたら支払ってね」とのこと。なるほど、後払い方式か〜。海外旅行保険に入っていたので支払いのことは心配していませんでしたが、一体いくらの請求書が来るのだろう...とちょっぴりドキドキ。

いざ大学薬局 Yliopiston Apteekki へ!

長女も少し歩けそうだったので、指示された薬局に歩いて移動。Uber 呼ぶほどの距離でもなく...。5 分ほどでつきました。

この YA と書いてある緑色のお店が薬局 Yliopiston Apteekki (訳:大学薬局)です。ヘルシンキ市内でもかなりよく見かけます。ここは大学病院の近くという場所柄 24 時間オープンしていました。日本では院外薬局で 24 時間調剤してくれるところって見かけない気がします。​処方薬以外にもスキンケア用品やサプリメントなども売ってました。

いまサイトを見てみると「60 ユーロ以上買うとマリメッコのタオルかバッグをプレゼントキャンペーン」やってました。

処方箋を持っていないのでちょっと不安になりつつも、薬剤師さんに声をかけてみます。「先ほどドクターが電話してくれてたと思うんですけど...」身分を証明するものがないので、求められたらパスポートでも出そうかと思っていたのですが、名前の確認のみで薬を出してくれました。

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パーテーションで仕切ってあり、ちょっと銀行みたいです。日本では薬剤師さんがガラス張りの部屋の中で薬の棚から調剤する風景を見慣れていましたが、ここでは薬剤師さんは座ったまま。薬の情報を入力すると、後ろにある螺旋状の滑り台の中を薬の箱が、それはもう気持ちよくすべって降りてくるのです。(伝わるでしょうか?)とても未来的?というか効率的なのでした。

薬を受け取った後は、レジでお会計。薬代はその場で払うシステムのようです。カードで支払います。

やっと帰れる... ありがとう Uber!

薬局で会計待ちの間に Uber を呼んでアパートに帰りました。思ったより早くドライバーさんが来てくれて、少し待ってもらってしまいました。しかもフィンランドは右車線なので、帰る方向と停車場所が少し混乱してしまった...メッセージやりとりして無事に乗車。

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帰りはエコノミーの UberX の方に。全然違いを感じないくらいでした。待ち時間加算されてしまったけれど、帰りの方が安かったです。行きのルートは中心地を突っ切るルートだったので道が混んでいたのもありますが。

それにしても本当に Uber 便利でした。感謝感謝。タクシーだったこんなふうにつかまえられないし、行き先を説明する手間も省けるし、普段はヘルシンキのトラムを愛するわたくしですが、このときはありがたかったー。

そして翌日...

すっかりくたびれましたが、薬がよく効いて翌日には長女も体調が戻り、のんびりとヘルシンキの街を楽しむことができました。

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(このときもらったペニシリン。日本の 2 倍くらい粒が大きい...!)

次回の更新で、今回受診にかかった費用と、あってよかったものをまとめます!



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