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短歌のこと3

こんにちは、みずきです!

いつもお読みいただきありがとうございます。

またまたやってまいりました、短歌のこと3。

夏が終わってしまいましたね。花火もお祭りもなにもなかった夏が。

でもこのなにもなさもいつか「思い出」みたいな懐かしさをまとったりするのかなと思ったりしています。そうなればいいなあ、と。

そんな気持ちで選んだ10首です。

はりきってどうぞ!

***

かなしみに濡れたリトマス試験紙にアルカリ性を示す変色

宇宙ごと揺らせば星の鳴る音を夢の終わりでしゃらしゃら聴いた

まちじゅうのポストを白く塗れと言う女王様のいる世界線

十字キーに祈りをこめて囚われのあなたを助けに今ゆくからね

おくすりを受ける両手におくすりの量と等しい命の温度

月影に消えたカモメの歌だけがきーよきーよと波間に残る

まどろんで見る朝焼けのまだ夢に近いピンクのぞう色の空

ほんとうのことは見えない レンズ越しブルーライトを切り捨てた目で

間違えたままでいたくて教科書のノンブルだけにマーカーを引く

おじさんの連れたチワワをすれ違うおじさんが目を細めて見てる

***

また次回、どこかでお会いしましょう。

みなさまよい秋を!

最後まで読んでくれてありがとうございます。 これからもじんわり更新していきます。 気に入っていただけたらフォローしてくれるとうれしいです◎