短歌のこと3
こんにちは、みずきです!
いつもお読みいただきありがとうございます。
またまたやってまいりました、短歌のこと3。
夏が終わってしまいましたね。花火もお祭りもなにもなかった夏が。
でもこのなにもなさもいつか「思い出」みたいな懐かしさをまとったりするのかなと思ったりしています。そうなればいいなあ、と。
そんな気持ちで選んだ10首です。
はりきってどうぞ!
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かなしみに濡れたリトマス試験紙にアルカリ性を示す変色
宇宙ごと揺らせば星の鳴る音を夢の終わりでしゃらしゃら聴いた
まちじゅうのポストを白く塗れと言う女王様のいる世界線
十字キーに祈りをこめて囚われのあなたを助けに今ゆくからね
おくすりを受ける両手におくすりの量と等しい命の温度
月影に消えたカモメの歌だけがきーよきーよと波間に残る
まどろんで見る朝焼けのまだ夢に近いピンクのぞう色の空
ほんとうのことは見えない レンズ越しブルーライトを切り捨てた目で
間違えたままでいたくて教科書のノンブルだけにマーカーを引く
おじさんの連れたチワワをすれ違うおじさんが目を細めて見てる
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また次回、どこかでお会いしましょう。
みなさまよい秋を!
最後まで読んでくれてありがとうございます。 これからもじんわり更新していきます。 気に入っていただけたらフォローしてくれるとうれしいです◎