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有意義な転職を実現するために事前にしておきたいこと

※本投稿の登場する年収数値はすべて仮数値です。

日本でも、転職が珍しくなくなってからどのくらい経つでしょうか。

僕が初めて転職したのは7年前。
すでにアラフォーになっていたので、その年齢で当時勤めていた大企業から転職する人は周囲にはいませんでした。

ただ、思うところがあって転職を決意しましたが、その時に学んだこと・考えたことをまとめてみました。

転職の目的

転職の目的は様々かもしれません。

単に嫌な上司や合わない風土から逃避するために転職する人もいると思います。
健康上や子供の教育上、親の介護などの理由の人もいます。

「やりがい」を求める人も多いでしょうか。

つまり、事情は人それぞれですが、転職は、QOL(Quality of Life)を高めることが目的であることは間違いないようです。

ワークライフバランスの意味

転職の際に突然登場するキーワードに”ワークライフバランス”という言葉があります。
仕事と生活をいい具合にバランスさせるという言葉です。

僕は、この言葉には違和感があります。
本来、ワークはライフの一部だからです。

ですので、結局、この言葉は、ライフにおけるワークの比率を増減させることを意味します。
そして、ワークと報酬は相関します。

こんな感じでつながります。

理想のライフ
ー>そのために必要なおカネ = 報酬
ー>そのために必要なワーク = ワークの質 × ワークに費やす時間

「やりがい」というのは、この式でいうと、「理想のライフ」の一部を構成します。

「やりがいはなくても、年収1000万円欲しい」
「やりがいがあるが、年収400万円で十分」
「やりがいがあって、かつ年収1000万円欲しい」

つまり、やりがいは会社が提供するものではありません。
やりがいを感じるワークを自分で選ぶかどうかが重要です。

A社:メーカー経理。年収400万円
B社:商社経理。
年収700万円
C社:メーカー営業。
年収400万円
D社:商社営業。
年収1000万円

これらの会社は、全社員に同じ条件を提示しています。
仮に営業をやりたい人であれば、CかDを選ぶはずです。

でも、Xさんは新卒のときにB社に入ってしまい、結果として経理に配属されてしまいました。

やりたい仕事と報酬を考えると、D社に転職するのがいいように見えます。
でも、営業未経験者をD社は採用してくれません。

これが現実です。

Xさんは、
B→C→D という順を追ったキャリアを選択するのか
Bに居座る のか
これを決めるのは自分自身です。

B社にいながら、B社の営業の仕事が回ってくる可能性もあります。
でも、それは会社が決めることであり、自分に選択権はありません。

さて、どうしましょうか。

選択肢を増やす

Xさんが悩んでいる一方で、Yさんは、D社の代わりに、
E社:営業もするコンサルタント。年収1000万円
という選択肢を土俵に乗せ、結果として、

A社:メーカー経理。400万円

E社:営業もするコンサルタント。1000万円

という異色の転職を実現できました。

このような選択肢を増やしておけば、自分の外的環境変化(会社の倒産、育児、介護など)に対応することも容易になります。
そして、そのためには、転職前の取り組みが重要になってきます。

報酬増を考える

報酬増を目指して取り組んできた人は、おそらく低い報酬の会社をも選択肢に入れることができます。
ですので、事前取組としては、選択肢を増やすためにも、まずは「報酬増」を前提として取り組むことが必要です。

日本の企業では、内部昇格によって上昇する賃金はたかが知れています。

僕が新卒で入社した会社は、1等級2500円/月で賃金テーブルが作られていました。
一つ昇級すると、200,000円だった新卒給与が、202,500円になります。
仮にボーナスが年間3か月だったとすれば、2,500円×15か月=37,500円の年収増加です。

僕は、かなり飛び級させてもらったので、1年で10等級昇給させてもらい、それが2年続きました。
その2年で増えた年収は、2,500円×20×15か月=750,000円です。
残業代がゼロとすると、
新卒 200,000円×15か月=3,000,000円
2年後 250,000×15か月=3,750,000円

となり、25%の上昇です。
上昇率だけを見ると悪くないです。

ただ、10等級飛びを2年連続できる人は限られていますし、絶対額でみると、たかが年間750,000円 (しかも、税引き前!)。

となると、大きく年収を増やそうとすると、やはり転職しかないように思います。

自分を商品だと考える

転職は自分という商品を適正な価格で企業に購入してもらうことで、自分自身のQOLを高めることが目的です。

それを実践するために参考になるのですが、有名なマーケティング理論に4Pと呼ばれるフレームがあります。

製品(Product)・価格(Price)・流通(Place)・プロモーション(Promotion)4つのPに分けて、戦略を立てます。
詳しくは後述しますが、簡単に置き換えるとこんな感じです。

製品(Product)
自分自身の仕事力を指します。
この価値を高めるには、時間もお金もかかりますが、最も効果的であることは間違いありません。

価格(Price)
希望年収です。
相場と照らし合わせて、設定する必要があります。

流通(Place)
転職エージェント選びです。
自分が行きたい業界や職種に強いエージェント選びが必要です。

プロモーション(Promotion)
どのようにして自分の価値を企業に知らしめていくのかを考えます。

製品(Product)価値の向上

これはすべての道に通じますが時間がかかります。
そもそもテレビを売るのか、スマホを売るのかも決めないといけません。
また、この選択は、完全にではありませんが、やりがいとも関係してきます。

営業なのか、管理部門なのか。
専門職なのかゼネラリストなのか。

まずは自分の目指すべき価値の方向を定めます。

定めたあとは、ただひたすらに実力をつけるための取り組みをします。

以下は、私が新卒~初転職の時に、個人的に取り組んだものです。
職種が違えば、取組を違ってきますが、参考にしてください。

価格(Price)の設定

報酬を上げるか下げるか。
上げるとする場合は、いくら必要になるのか?

自分の生活費や将来の教育費などを含めてざっと見積もります。

この時、関東以外に在住の人が気を付けなければいけないのは、東京付近とその他地域の生活コストの差です。
大阪や名古屋の人が東京の会社に転職を考えている場合は、大阪等で想定している生活コスト+1~200万円を見ておいてください。

年収が、1~200万円あがって、ちょうど今の年収と同じ暮らしができます。

会社によっては、首都圏勤務手当がでることもありますが、月2-3万円だと思います。
でも、住居費の差はその程度ではありません。

大阪の郊外(梅田から電車で2-30分)の場所であれば、月10万円ちょっとあれば70m2、3LDKのマンションが借りられますが、東京だと20万前後します。
これだけで年間120万円の差です。
他にも、東京は幼稚園などの費用も高いですね。

とはいえ、転職の際に前職年収を確認されるので、採用する側は、それをベースに考えます。
「東京は生活コストが高いから上乗せしてあげるね!」ということはありません。

ですので、自分でハッキリと「○○万円欲しいです。」とエージェントに使えておくようにしましょう。

この項目は、その先の生活を左右するので、非常に重要なポイントになります。
特に家族がいる場合は、家族の同意をあらかじめ得ておいた方が良いです。
独身や共稼ぎの人は自分で決めればよいですが、一家の大黒柱になっている人は、少し余裕を持った設定をする必要があります。

難しいのは、最終的にどのクラスを狙っていくのかです。

1000万円を目標とするのか、2000万円越えを狙うのか。

1000万円というのは、かなり選択肢が広いです。
今の職種や業界の延長線上でも実現可能かもしれません。

ただ、2000万円越えはかなり限定的です。
後者を狙うのであれば、業界選びが重要になるため、今の仕事が異なる業界の人であれば、一旦、年収を下げて、その業界に入ることが必要かもしれません。
また、後者の場合は、役員になるという手段もあります。役員手前の役職(○○本部長など)限定で転職をすれば、役員に近づけます。
ただ、かなり限られた人材ですし、年齢もそれなりの人になってくるので、転職リスクも高くなります。

とはいえ、リスクを取らないと大きなリターンを得ることもできないので、家族の同意が取れるのであれば、挑戦してもいいかもしれません。

逆に相場よりもかなり高く売りだすことで、自分の実力を誤認識させて、転職を勝ち取るということもできますが、長くは続きませんし、転職後にばれますので働きづらくなります。

流通(Place)

転職エージェント選びです。僕が使ったエージェントなどを紹介したNoteを参考にしてください。

プロモーション(Promotion)

いくら実力をつけても、転職先の人に認知してもらえなければ意味がありません。
それも、面談という短時間で知ってもらう必要があります。

転職したい1-2年前から、エピソード作りを始めてください。
5-10分で自分の実力を表現できるネタを3つ程度用意してください。

単に日常業務を滞りなく進めているだけでは、年収アップを伴うような転職は厳しいです。
何かのプロジェクトをまとめた実績や海外駐在など、積極的に社内で手を挙げてエピソードになりそうな仕事を引き受けてください。
それによって、忙しくなるかもしれませんが、その後のハッピーな転職を実現するためにも、ここは絶えましょう。

転職事例 ラオフーの場合

上述のYさんは、私のことです。

現状:メーカーの経理。海外駐在経験あり。

転職先での希望:
営業ができる。裁量が大きい仕事。報酬は現状以上。

製品:
大企業で同期で一番早く管理職に昇格。
経理財務の専門性。
海外現地法人取締役CFO(部下50名)の経験。
大規模プロジェクト(50名参画)のリーダー経験

価格:
現状以上。
もっと先の大きな年収アップとやりがいを求めての転職でしたので、現状よりも下がらなければOKでした。
営業としては新米なので、多くもらおうとも思いませんでしたし。

流通:
BizReach → 独立系エージェント

プロモーション:
中国駐在時代のエピソード
大規模プロジェクト(50名参画)のエピソード
海外留学・英語力(TOEIC)・中国語力
現職での役職(同期で一番出世)

結果:
メーカー経理 → コンサルティング会社のコンサルタント
年収は、ほぼ同水準で転職し、3年後に+300万円。
さらに2年後に独立してコンサル会社設立し、現在は法人代表。

ポイント:
ずっとやりたかった営業という仕事。
しかし、それまで経理財務という仕事をしてきたため、一から営業として雇うところはない。
そこで、それまでの経験を売り歩くことのできるコンサルタントを志望し、転職活動を実施。
駐在時代に、経理財務・人事総務・法務・IT・貿易を担当していたが、コンサルタントに転じたことで、営業・商品企画・デリバリーを経験することができ、仕事の幅を広がることができた。

いかがでしたでしょうか。

ぜひ参考にして、転職を成功させてください!


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中国7年/大手メーカ-最年少中国子会社CFO/300億円の追徴危機を回避/資金90億円改善/税関とのバスケ大会で反日運動回避/新採のため校長先生と白酒を飲む日々→帰任後の仕事が退屈→38歳でコンサルへ転職→個人事務所設立/中国法人CFO代行
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