ムダだけど気になる戦車

どーも、ふねへびです。
前回の記事、はじめて書いたので書き方がよくわかりませんでした。読み辛かったらごめんなさい。

時は12月某日、前回の原稿が残ってる中、何かの紹介というめんどくさそうな題材にした自分を呪いつつ、次は今までの旅行体験記か好きなことの話どっち書こうかと思って悩んでいたので両方書くことにしました。

大きな火砲に大きな車体、見た目からしてごつごつなで撃てば火を噴く現代の様々な陸軍戦力を代表する戦車。ガルパンを始めとした色んなアニメやゲームでも様々なの戦車が出てきます。
そんな戦車たちのシーンで面白そうなのを作品と比べたり、くだらない小さなネタをざっくりと語りたいと思います。

なお、読むあたって以下の事にご留意ください。
・兵器を語るうえでの戦争に対するあらゆる意見、政治的主張等は含んでいません。
・工具が紛らわしくなる等の宗教的な理由により、一部の国が使用している単位で発作が起こる方がいるかもしれないですが、それ抜きでは難しいので一部使用しています。

※「キャタピラー」は無限軌道や履帯などの名称がありますが、引用以外では履帯に統一します。なお、「キャタピラー」の名前は米国キャタピラー社の登録商標です。

まず戦車ってなんだ?

①古代の戦車

チャリオット(Chariot)は、古代の戦争に用いられた戦闘用馬車である。一般に戦車と訳される。戦車とは本来、古代中国で使われていた戦闘用馬車のことである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%83%E3%83%88
これも戦車

②近・現代の戦車

戦車(せんしゃ、英: tank)は、火砲および自動火器を備え、無限軌道により道路以外を走行する能力および特殊鋼板製の装甲による防護力も備えた車両

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E8%BB%8A
これも戦車

上の写真の戦車は「P1000 ラーテ」(ラーテはドブネズミなどの大きなネズミ)です。この車両は構想の段階で計画が中止されているのでこの画像は想像図です。

この砲塔についている主砲は「28cm砲」。しかも、砲身が2本ついている連装砲です。
元は当時の戦艦の搭載されていた3連装の砲塔から砲身を1本減らしたものを超巨大な車体に積載しようとしたもので、計画では総重量は1000トン、エンジンは船舶用エンジンという「ぼくのかんがえたしゃいきょうのせんしゃ」です。
もちろんこの重量では橋が耐えられるわけがないので、そのまま渡ったりシュノーケルをつけて水に潜って川を渡るのも計画されてます。
資源を大量に消費する、もし仮に地盤が柔らかいところで動かせばはまって動けなくなる、故障したら回収できない等という問題が浮き彫りになる中この計画はなくなりました。それはそう。

ドイツ軍ではしばしば規格外の超巨大兵器が計画、開発、製造されましたが、これと同時に1500トン級の戦車も計画されていました。

正気???


水着と海岸線と戦車

出会い

そう、それはもうずいぶん前の事だ。今年2月にリリースされたあるゲームを某所で配信していた人がいた。
それは数年前から様々な硬派(プレイヤー談)なゲームをサービスしている会社で知名度も高い。
それは難産だった。少なくとも私はそう思っている。それが産声を上げた直後、とある企業のとあるゲームに囚われ、苦しめられてきた人間達は「それはあのゲームとそっくりだ」と皆口をそろえて言うのだ。更に、とあるゲームはそれが来るのを見越していたかのようにゲームの根幹にかかわる部分をごく僅かに、しかし、とても大きな変更をした。
私は様々な理由からそれには触れていないが、様子を垣間見ることはしている。それは産み落とされてからというもの、「あのゲーム」に負けじと様々な変化があったと聞く。先日、あるキャラクターらが爆発的なヒットを見せた。ファンアートを見ることは減ったがあの衝撃は計り知れないだろう。

失礼、話を戻そう。その配信をしていた人はある一人のキャラクターをパーティーに入れていた。そのキャラはその人のアイコンと同じらしい。
かわいいね。
私は傍目に見てたが突然ちゃんと見ざる負えなくなった。急にキャラクターよりも明らかに大きな、人が乗る兵器が出てきたのだ。それは私にとってそれは馴染み深いものだった。
「2ポンド砲に榴弾装填しました!」ん…?この時少し違和感を覚えた。
キャラクターが乗る兵器からは火力を象徴するような弾が発射されるエフェクトがでる。それは着弾点で爆発した。

ん?爆発?…… 爆…発…?

記憶を頼りに調べる。あの見た目は…イギリスの巡航戦車。主砲は確か…2ポンド砲。ほかにも砲は積める。そうだ、ゲームのwikiを見てみよう。
wiki、wiki…あった。画像だ。ふふっ…かわいいね…
下を見るとクルセイダーだ。やっぱりそう。「2ポンド砲に榴弾装填」
違和感は確信へと変わる。何か変だ…

砲身の根元の形からマーク1っぽい

巡航戦車 Mk.Ⅵ クルセイダー

クルセイダーはイギリス軍が開発し、1941年に運用が開始され、1943年には後継車に変わり前線から引きます。
改良の形によりMk.1~Mk.3があり、Mk.1、Mk.2が2ポンド砲、Mk.3が6ポンド砲を搭載しています。
(第二次大戦期のイギリス軍の砲の大きさを表すときに砲弾の重量での表記と砲身の口径での表記をの両方を使用していました。)

それぞれ口径は2ポンド砲は40mm、6ポンド砲が57mmです。
2ポンド砲自体火力は高くなく、この砲で当時のドイツ戦車を攻撃するときの2倍の距離から撃破されたくらいで、すぐに火力不足になっています。6ポンド砲の火力はある程度あったので改良したりしていました。

これは6ポンド砲を搭載したMk.3

戦場には戦車だけではなく、歩兵、野砲、対空砲、更には補給などのトラックがいますが、それらには着弾時にほとんど爆発しない徹甲弾(銃弾でいうFMJ弾のように装甲を貫通させる砲弾)よりも榴弾(着弾時に爆発する砲弾)の方が効果的なので、基本的にどんな砲でも榴弾は存在しました。
しかし、当時イギリス軍は、戦車相手に撃つ対戦車砲での目標に歩兵などは対象外にしていたので、2ポンド砲も6ポンド砲の榴弾は元から開発されていませんでした。
そのせいで敵の野砲にろくに反撃できずに戦車隊が壊滅したこともあり、1943年には榴弾が作られ配備されますが、その頃には配備されていた車両はアメリカの戦車や後継車に交代しています。交代後には大砲の牽引車やフランス軍に提供されたりしました。

盗んだ勝手に借りたクルセイダーがスキルで榴弾を撃つのがとても新鮮そうです。
あとクルセイダーが発砲する度にヒフミが頭を下げて耳をふさいでいるのかわいいね。


履帯が4本ある戦車

皆さんは2015年に全国の劇場で公開された「劇場版 ガールズアンドパンツァー」はご覧になりましたか?私は4DX含め5回見たかもしれません。いろんな車両がきれいに動く姿、とても凝った音響、様々な所に小ネタ満載で何度見ても飽きないです。

ところで皆さんは下のシーンを覚えていますか?

対大学選抜戦より

この狭い隙間を通るために履帯をパージさせているのですがこれがとても面白いです。

この戦車はアメリカで開発されたT28重戦車。第二次大戦の終盤、ドイツの戦車はアメリカの主力の戦車よりも装甲が厚く、かつ火力が高かったのでそれへの対策と、ドイツの防衛線、ジークフリート線を攻撃するためということで開発されました。

T28は堅牢な装甲を持ち、それまでは口径76mmや90mmで構成されていた中、105mmという大きいの火砲を搭載していたので重量が86トンを超えました。接地面を広くとるため大きな履帯が必要になりましたが、この時外側の履帯を外せるようにして鉄道輸送が楽にできるようになっています。T28は4本の履帯を持っていたのはこのためです。

外側をつけている状態
外された履帯

実際に外側の履帯は複雑につながっているわけではなく、ボルトで締められているくらいなので慣れれば何時間かで外すことができます。
何年か前のイベントで制作陣の話によると、ガルパン劇場版では「そんなことしていたら尺が足りないからボルトを火薬で派手に外している」ということらしいです。


終わりに

サメ映画やインディーゲーム等のように、陸海空それぞれで何故そう作ったのかだれも理解できない物や、しっかりやった結果多少変な見た目になったりした兵器がどこにでもいろいろあります。
様々な創作物ではそんな部分をわざと使ったり、創作という利点を用いて「あったらいいな!」が作られることがちょくちょくあります。
そんな兵器たちの絶対に使わないムダ知識にも興味を持ってもらえることがあればいいなと思っています。

最後に、、、
ガールズアンドパンツァー最終章第4話にも新しい戦車が出てくると思います。その内の1両は劇場版からの伏線だと思っているので楽しみです。



もう少し計画的に書きたい…

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