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管理しないという運営をしてみた話

Hundreds Colorsです。
今回の「学び直し」は実験しているある勉強会の運営から考えたことをメモします。
キーワードは「管理しない」。

「学んだほうがことがいい」のはわかるが、「でもね」

一般的にいう人事に関するお仕事をしていると、労務管理、給与計算、人事異動、人材育成など本当にその内容は多岐にわたる。仕事の内容によっては、社会保険労務士のように特定の資格と結びついていて、その専門性が発揮できることがある。
ところが、企業の中における「人材育成」となると特別な資格やライセンスを求められることはほとんどない。

つまり、その機会が巡ってくれば「誰でもが取り組むことができる」。
誰もが考えることができそうであるからこそ、対話が混乱することがある。

実際にチームのメンバーに「セミナーに行ってみること」や「おすすめ書籍を読むこと」を勧めてみたが、「忙しい」と理由でなかなか取り組んでもらえない。
ある期限までに、「AとBを学んで・・・Cの状態になりましょう」というのも全く機能しない。

論理では人は動かない。

これって、英語が嫌いな人が、「英語を学んだほうがいいよ」ということで社費で英会話学校に行くような感じ。その強制力はいつの間にか英語を学ぶこと自体が目的にすり替わることが本当に多い。

私もそうだが、人間はやらなくていい理由を考えるのは天才的だ。

 秘密結社と目的設定

やらなくていい理由と対話するのが疲れたので、やり方を変えることにした。

非公式かつ、そーっと「人材育成について学ぶ会」を作ってみた。
非公式なので、その学ぶ会の存在は参加者以外知らない。
最初始めた時は私ともう一人のマネジャーの2人。

「まずは1回やってみるか?」
1回終わってみたら、「次どうする?」

「もう1回やってみるか?」
2回終わって、「これ、面白がる人いるかな?」と2人で立ち話。

「非公式のゆるゆる状態の学ぶ会」実験している途中なのだが、こんなルールで運営している。
 ・管理しない
  →来ても来なくてもOK
(参加人数を数えるのも無駄なので、毎回会議室のドアを開けて参加者がいるとホッとする)
  →次回の日程までは設定するが、面倒なので定期開催はしない
  →途中退席OK
  →いつでも勉強会自体の継続をやめてOK
  →誰にも断りなく、追加の参加者を勝手に連れてきてOK
 ・丸投げOK
  →自分が担当するトピックを20分程度プレゼンするが、自分が担当する回に参加できなくなった時は、課題の丸投げOK。
  →プレゼン資料は勉強会の1分前にあればOK

安心して丸投げできる「心理的安全性」が高い勉強会って素敵だと思う。

唯一、少しだけ考えたことは「目的設定」にはこだわって、シンプルなものにした。

 管理しないことで見えたこと

上下関係なく「面白そう」だけで始めたら、いいことが起きた。

・弱さを安心して表現できる
・問題意識が似ているので、フラットな関係で助言をしあうことができる
・自分でやりきっているかのような感覚になる

その結果、最初の区切りと決めていた3ヶ月が終わる頃には、2人だった参加者が20人になっていた。

そして、今後はどうするかを話し合ったら、「是非継続したい」ということになった。
理由を聞いてみると、やらされ感もないし、純粋に楽しく今の仕事に直接生かしてみたらすぐに効果が見えたから。

【考えたこと】管理しない運営は人を元気にすることがあるかもしれない?

「誰かを助けることはかっこいいというチーム」は、私が理想と考えている状態だ。
教える&教わるという関係は、本当は誰にでもできることだと思う。
当たり前だけど、あえて管理しないことで、人間が持っている自分を制御しようとする力が現れるのではないだろうか?

もう1つのポイントは「秘密結社」のようにそーっと始めてみる、ということだと思う。
企業にとって、「人材は人財だ」ということはその通りだと思う。
「材」の字のごとくresourceを「財」としてのcapitalに変化するには、人事の世界の人が一番元気で、ワイワイと学び合っていることが重要なのだと思う。

組織を元気にするのは、人事の人が元気で機嫌がいいことから!が鍵を握ると思う。



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現在は人材育成、組織開発、さらに企業文化の統合のプロフェッショナルとして「学び直し」を軸に研究していることや学んだこと、課題意識について考えたことを書いていきます。
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