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人情噺について

人情噺って昔は本当に嫌いでした。


落研の頃は本当に嫌いでした。若い時って、人情噺が嫌いなのかなと思います。


落語家になってからも最初は嫌いでしたね。なんか。


それがいつからでしょう。だんだんやるようになったのは。芝浜はもともと、二つ目になって2年目くらいに覚えたんですが、好きだからというより、噺家だから持っとこうぐらいの感覚でした。


そんな不純な動機じゃダメなんですけどね。


子別れとか文七とか色々試して来て、今しっくり来ているのは文七ですね。


あんなに好きじゃなかった人情噺を最近冬になるとめちゃくちゃやるようになりました。


トリに回って持ち時間が有れば、すぐにやっちゃいますね。


ただ、最近は文七元結ばっかりなので、芝浜もまたいっぱいやるようにしたいです。


というのは演者側の話ですけど、果たしてこの人情噺の需要ってお客さんの中ではどれぐらいあるんでしょうか?


そもそも落語の中でも締める割合の少ないこの人情噺はお客さんとしては聴きたい人たちがどれくらいいるのか知りたいですね。若い時に嫌いって思っていた僕のような人もいるはずで、そういう人が居ない状況でやれれば良いんでしょうけど、必ず一人は苦手な人がいるはずなんで。


まあそれを言い始めると怪談噺も苦手な人がいるので、何にも出来なくなっちゃいますけどね。


ネタ出ししてあらかじめやると提示しておくのが一番ですかね。


皆様は人情噺好きですか?

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