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カンゲキした話

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一番観るのは映画です。月に2、3本。年間で20作品くらい。邦画が中心です。 次に観るのは演劇です。月に1本くらいです。時間があれば行きたいけど財布が… 歌舞伎も月1ぐらいですね。… もっと読む
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映画『高野豆腐店の春』が最高だった話

先日、シネスイッチ銀座で『高野豆腐店の春』を観ました。東京かわら版で桂やまと師匠が出ているという記事を見て、映画好きの私としては観なければと思い、行ってきました。

結論から言うと、かなり良い映画でした。そして、やまと兄さん(親しみを込めて)のお芝居が素晴らしかったです。

キャスティングも凄くて、藤竜也さんと麻生久美子さんに脇にもベテランの名脇役と言われる方がたくさんいる中で、やまと兄さんの存在

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『君たちはどう生きるか』(宮崎駿)

スタジオジブリ宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』を観て来ました。感想を喋るだけでネタバレになりそうなので、観てからご覧になることをおすすめします。

僕は好き

この作品は私にとってかなり好きな作品になりました。ジブリの中でも3本の指に入ったと思います。

映画の公開前にテーマとかメッセージを何も提示しなかったのが本当に良かったと思います。

だから、この映画は観る人によってみんな違う感想を持つ

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Arctic Monkeys 日本公演 @東京ガーデンシアター

Arctic Monkeys 日本公演 @東京ガーデンシアター

Arctic Monkeys 日本公演 @東京ガーデンシアター 2023.3.12に行ってきました。僕はアークティックモンキーズがデビューからのファンで、アルバムはもちろん全部持っていますし、2015年のサマソニも観に行きました。

今回その単独公演が東京と大阪で開催され、その初日の東京ガーデンシアターに行ってきました。噛み締めるように全ての曲を堪能しました。

僕はアークティックモンキーズが新し

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「新作歌舞伎 ファイナルファンタジーⅩ」が控えめに言っても最高だった話

「新作歌舞伎 ファイナルファンタジーⅩ」が控えめに言っても最高だった話

先日、「新作歌舞伎 ファイナルファンタジーⅩ」を観てきました。結論から言うと、「最高」です。その興奮が冷めないうちにnoteに感想を書いておきます。以下、ネタバレも大いに含みますので未見の方はご覧になってから読んで頂くことをお勧めします。ただ、歌舞伎は内容を知っていても楽しめると、そもそもFF10をやっている方ならストーリーはわかっていると思いますので読んだ上でも最高に楽しめます。では、感想です。

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2022年はなデミー賞〜私の映画鑑賞記録〜

2022年はなデミー賞〜私の映画鑑賞記録〜

2022年に観た映画を振り返ります。去年は全部で24作品。月に2本のペースですね。最近わかって来たのは、落語にも鹿芝居にも映画を観ているノウハウが活かされて来ていることです。僕にはとても良い刺激なので、これは続けて行きます。まずは観た映画のラインナップから。

1. 「さがす」邦画サスペンス 座間事件がモチーフ
2. 「ドライブマイカー」邦画ロードロマンス 村上春樹の短編
3. 「ちょっと思い出し

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映画『THE FIRST SLAM DUNK』が最高だったはなし。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』が最高だったはなし。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』を観ました。控えめに言っても限りなく100点に近い出来だったのでそのことについて書きます。以下、ネタバレを含むので、ご覧になって無い方はまずはご鑑賞して頂いてからお読み下さい。

主人公が宮城リョータまず大きく変わったのは主人公を宮城リョータにしたことですね。この作品は、別名「桜木花道物語」と言ってもいいほど、桜木色の強い内容だったので、宮城リョータが

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映画『エルヴィス』を観て

先日、『エルヴィス』を観ました。以下、少しネタバレ含む感想です。ご了承ください。

控えめに言って、最高の映画でした。

エルヴィス役の方がまあかっこいいのなんの。男でも惚れちゃうような感じ。本物のプレスリーもそうだったんでしょう。

『Bohemian Rhapsody』にしてもこの『エルヴィス』にしてもスターってのは大変なんだなあと思いました。

だって輝き続けなきゃいけないんです。いけないっ

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映画『14歳の栞』が最高に面白かったはなし

映画『14歳の栞』が最高に面白かったはなし

先日、『14歳の栞』という映画を観ました。まず最初に感想を言いますと、控えめに言って最高でした。

以下ネタバレを含む感想を記しますので、まだ観てない、これから観る予定の方はお控え下さい。

日常を切り取ることの面白さまずこの作品はとある中学2年生の3学期をドキュメンタリーにしたもので、主人公はクラス全員です。誰一人として、特別に多く時間を割くこともありませんし、目立つような映し方はしません。

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『左の腕』(無名塾)を観て

披露目の少し前ですけど、無名塾の『左の腕』を観ました。無名塾は、今は89歳になられる仲代達矢さんの劇団なのは言わずもがなですが、ご当人のお芝居たるや物凄いものがありました。

この『左の腕』は松本清張作で、落語にもなったり朗読で読まれたりしていますが、演劇で観たのは初めてです。

内容云々は触れませんが、僕はこの仲代達矢さんの芝居にある意味、到達点のようなものを感じたのでここに記します。

歳を重

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