
起きていること、事実をありのままに… 【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】
職場の現状を把握するために、フィールド調査、現場の方々にインタビューをする機会があります。
インタビューがスムーズに進むこともあれば、難航することもありますが、否定的な話ほど、出始めると雪だるま式に増幅していく傾向があります(笑)
話しても大丈夫だと思うと、堰を切ったように溢れ出てくることがあります。
受け止めることが大変だと思うこともありますが、話してもらえることは有難いことです。
たくさん話してもらうことは有難いことですが、いくつか気を付けていることがあります。
その中の一つとして「ありのまま聞く、ニュートラルに聞く」ことがあります。
特に「事実をありのままに…」ということを意識しています。
(意識しながらやってますが、テープ起こしした内容を見ると、いつも反省です…何度やっても難しい(笑))
問題が多いと言われる職場、上手くいっていない職場、ギクシャクしている職場では、「~ができていない」「~しない、~していない」という言葉が、たくさん出てくることがあります。
いわゆる「ない」という言葉が頻出します。
前述の「事実をありのまま聞く」という立ち位置で考えると、話した内容をそのまま受け取るというよりも、話したことよりも起きていることに焦点を当てるようにしています。
したがって「~ない」という話が出てきたときには、逆になにが「ある(起こっている)」のかを聞くようにしています。
職場の中で「~しない、~してない」と言われる場合、当事者側の視点ではなく、行為を見ている側(観察している側)の視点で語られることがあります(結構あります)。
ありのままの事実として捉えたいのは、「しない、してない」時に何をしているのか(していたか)になります。
例えば「〇〇を実施していない」時に、何をしていたのか?そこを明らかにすることが大切です。
「何もしてない」と言われることもありますが、動作が止まっているのか、何かしら動ていているのかを確認します。
「~しない、~してない」時に(代わりに)している(していた)ことを事実として捉えると、色々とアイデアが生まれやすくなります。
昨今、色んな分野で切り抜かれた情報や編集された情報が増え続けています。
特に人と人が集まって目的に向かって取り組む職場においては、少し冷静に「事実をありのままに」捉えることも意識したいですね。
<ヒューマナイズ通信 2022.07.20掲載 一部修正>
https://humanize.co.jp/
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