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市内某ホテルのバリアフリーチェック

 

 8月に、八王子駅に近い某ホテルのバリアフリーチェックを行った。きっかけは、7月に行われた「アフリカ地域障害者メインストリーミング研修」で同ホテルに滞在した視覚障害研修員からの指摘だった。

 “エレベーターに音声ガイドと点字表示がない、点字ブロックもなくフロントにも行きにくかった”、というものであった。日本に研修に訪れて、交通バリアフリーの研修などで各種の配慮を学んだ研修員にとっては、残念に、また不自由に感じたことだろう。
 
 早速、視覚障害の伊藤がスタッフと共に訪問し、ホテル内を見学したところ、確かにアフリカの研修員の指摘通りの点が見受けられた。このホテルの開業は旧ハートビル法施行と同時期の1994年9月であり、その後バリアフリー新法施行を経ている中で、法律上は努力義務ではあるが、この間に改善されていなかったことは残念であった。

 この結果を踏まえて、八王子市の条例の説明とともに、ユニバーサルルームの見学もさせていただくこととして、代表の中西と共に再度見学させていただいた。そして、現状の課題として、提案要望書として送付した。

 現状、提案書への回答として、“都内の系列ホテルと足並みをそろえるべく検討する”、との回答を得ているが、新宿にある系列ホテルを見学したところでは、エレベーターの音声ガイドと点字表示は整備済みであった。また、ユニバーサルルームの車いす対応、聴覚障害者のために、ノック時に室内照明が点滅する仕組みや、ホテル設置のタブレットを利用した手話サービスなども準備されていた。この点も活用しつつ、引き続きホテルへの提案、返答の確認を続けてゆく。

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