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アセスメント試験対策【面談演習①】

※初めての方はこちらからお読みください。
 アセスメントの面談演習試験用の対策問題です。
 使用方法は下記の「1.練習準備」を参照してください。詳細な役作りを行うために「3.部下の心情」も用意しました。役作りおよび練習後の振り返りに使用してください。
 使用方法は自由ですが、転載・複製の禁止でお願いします。
 アセスメントに悩んでいる人々のために研究開発したトレーニング教材です。是非アセスメントを乗り越えていきましょう!


練習問題の概要

・企業名 :西和電子株式会社(製造業、プローブメーカー)
・上司  :大西(開発課長)
・部下  :井澤(係長)


1.練習準備

1)事前準備
 ・人(2名) ・静かな場所 ・ストップウォッチ ・録画機器
 トレーニングは実際のアセスメントを想定して2人で行います。どなたか練習に付き合ってもらえる人を用意し、「1.問題本文」と「2.部下の心情」を事前に読み込んで部下役になりきってもらってください。場所は静かな場所で対面で行ってください。ZoomなどのWebツールが使用できる場合は、録画して振り返りができるので、積極的に使いましょう。

2)練習手順

 部下役は事前準備で部下になりきっている状態にしておいてください。部下役がストップウォッチで時間を測定して始めてください。
ⅰ 問題読み込み(10分)
  上司役(あなた)は「1.問題本文」を10分掛けて読む。
ⅱ 練習開始(10分)
  部下役のスタート合図で上司役から切り出し、面談を始めてください。
ⅲ 振り返り(気が済むまで)
  自由に感想を述べて振り返ってください。
  効果的に振り返りたいのであれば、上司役から感想を言ってください。その際に面談で何をゴールにしていたかと達成度を伝えてください。次に部下役は面談前後でどのような気持ちの変化があったかを伝えてあげてください。

3)その他
 録画をおススメします。面談の様子を見返して、自分の声の変化や、癖、ジェスチャーを確認し、相手から共感性を得られているか、納得性を持って対話できているかをポイントに、普段の自身のマネジメントにフィードバックしてください。

※この問題文書はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。


2.問題本文

 西和電子(株)は、従業員100名ほどのプローブメーカーである。近年の通信機器の大容量化、高速度化に伴い、半導体向け設備への安定した需要が発生し、西和電子も成長してきた。しかし、一方で新興国メーカーからの安価なプローブメーカーの参入に追われ、最近ではシェアを失っている状況が続いている。
 西和電子の基盤技術としては、高精度旋盤技術がある。これは仕入れてきた銅などの金属線を削り出し、プローブ端子や円筒状のホルダーを自社で加工する技術であり、同業よりも優れていると自負している。一方で、特許技術などは保有しておらず、10年以上前から新商品は生み出せていない。
 あなた(大西)は、西和電子の開発課の新任課長である。開発課は大西本人を含む6名から構成され、主な業務は「①得意先からの要望を受け寸法を調整したプローブを設計すること、②西和電子の新しい新しい商品を生み出すこと」である。課内の年齢層は20代~40代であり、大西の下に係長の井澤が配属されている。井澤は中途入社ながら、言われたことを着実にこなし、製造部門や顧客への要望に確実に答え、実績を積んできた。一方で、社内の新商品創出活動に参画した影響か、最近では新しいことに取り組もうとする姿勢が見て取れる。そんな中、大西は井澤からあることを言われた。
 「大西さん、知っています?うちのホームページ、何年も更新されていないんですよ。商品紹介のページも”更新準備中”って…。あれじゃ、西和電子に興味を持ってくれたお客さん、逃げちゃいますよ。西和電子の将来を考えて、新商品のニーズを手に入れようとしても営業部は大して動いてくれないし、ホームページもこんなんじゃ、たまったもんじゃないですよ」
 大西はこの井澤からの話を受け、上司の開発部長である吉田に掛け合った。
 「新商品?今のわが社の経営状態を知っているだろう、シェア改善が急務であり、既存製品をコストダウンするほうが先だろう。ホームページの件も商品情報は同業に情報流出する懸念から、簡単には出せない。大体、あのホームページは社長の肝いりで作ったもので、手を加えようと提案なんてしたら、何て言われるか君も想像が付くだろう。それよりも、井澤くんだけど、新商品なんてやめて、メッキ工程のコストダウンをやってくれるようにお願いしてくれないか?」
 と言われた。確かに、現状のプローブ用メッキは品種も膜厚も顧客毎に一品一葉であり、これらを統合して標準化することで、既存品のコストダウンが見込まれる。
 あなたはこのことに対し、井澤を呼び出して話し合いの場を設けることにしました。但し、急遽決まった役員会議への出席があるため、話し合いに使える時間は10分間しかありません。

井澤(いさわ)のプロフィール
・35歳、独身、入社5年目
・趣味は山登り。
・前職は金型加工メーカーでコネクタ端子などの金型設計を行っていた。
・言われたことに対して実直に向き合うタイプであり、経営陣からは次世代のリーダーと評価されている。
・去年、係長に任命され、部下2名のマネジメントを意気込んでいる。
・会社の飲み会では「西和電子を盛り上げねば!」と熱く語る場面もあったという。
・給与は世間水準よりも低く、しばしば賃金への不満の会話が聞こえる場面もある。

西和電子ビジョン
「技術開発を行い、社会に貢献し、人々を幸せにする」



3.部下の心情

 以下に、部下の心情を記します。
・部下役がなりきるための参考情報として使用してください。
・上司役は面談練習後の振り返りにお使いください。

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