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人的資本経営と人的資本開示の在り方を再認識する 〜サイボウズ流の人的資本経営と投資家の観点から企業に求めること〜

一般社団法人HRテクノロジーコンソーシアムの研究会にて、サイボウズ株式会社の松川 隆 様が登壇された講演をレポート化しました。
この講演では、サイボウズ株式会社の取り組みについてお話ししています。

本記事の全文は、下記URLからダウンロード可能です。
人的資本経営と人的資本開示の在り方を再認識する 〜サイボウズ流の人的資本経営と投資家の観点から企業に求めること〜

プロフィール

松川 隆 氏
サイボウズ株式会社 チームワーク総研 シニアコンサルタント

慶應義塾大学法学部卒業後、1996年日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行。為替ディーラー、金融法人営業を経験し、広告代理店に勤務した後、テニススクール事業を立ち上げ独立したが思うように行かずに断念。2012年サイボウズに入社し、パートナー営業部を経て、人事部にて採用や研修、制度策定などに携わる。現在はチームワーク総研にて研修の講師を担当。

100人いれば、100通りの人事制度があってよい

サイボウズは、kintoneやガルーン、サイボウズOfficeなど、「組織のチームワークを高める」グループウェア事業を展開している企業です。1997年に創業し、平均年齢は34.8歳、東証プライム企業としては比較的年齢層が若い会社です。

最近では、「働きやすい会社」として評価されることも増えてきました。しかし、創業当初から企業評価が高かったわけではありません。むしろ創業から数年間は、離職率が高い割に問題意識が低い状態でした。「ベンチャー企業に入社したなら当然」という感覚が一般的だったためです。
しかし、業績向上にともない従業員数が増加すると、いつまでもこうした感覚ではいられなくなり、徐々に改善意識が芽生えるようになります。なぜなら、求人広告の掲載、求職者からの応募、面接、採用、トレーニング、退職のループを短期的に繰り返していては、事業を成長させることはおろか、継続すらも困難になるからです。

では、離職率を下げるためには何をすべきなのか。その答えを探すべく、従業員ひとりひとりと向き合い、コミュニケーションを重ねるなかで辿り着いたのが、「100人いれば100通りの人事制度があってよい」という考え方です。
「こんな風になりたい」「こんな風に働きたい」など、従業員はひとりひとりさまざまな理想を持っています。一律の「働き方」「報酬制度」「昇格制度」といった、これまでの前例やルールから自由になり、ひとりひとりの理想を実現しようとすること。これこそが、人材の定着を目指すうえで重要なのではないかと考えたのです。

こうして始まったサイボウズの働き方改革ですが、働き方の多様化を推進するうえで軸となったカテゴリが3つあります。それが、「制度」「ツール」「風土」です。
離職率の低下、売上の向上、企業評価の向上といった成果を出すことができたのも、これらを軸とした取り組みによるところが大きいと思います。そのため、今回はサイボウズのチームワークインフラとも言える、「制度」「ツール」「風土」について紹介します。

サイボウズのチームワークインフラ

制度
サイボウズにはユニークな制度がたくさんあります。
従業員ひとりひとりが自分の意思によって、働き方や経験を多様化できる環境を整えています。

ツール
サイボウズでは、グループウェア上であらゆる情報を一元管理し、リアルオフィスとバーチャルオフィスで得られる情報レベルを、ほぼ同等にしています。

風土
サイボウズでは、「チームワークあふれる社会を創る」というパーパスのもと、「理想への共感」「多様な個性を重視」「公明正大」「自立と議論」という4つのカルチャー醸成に取り組んでいます。

重要なキーワードは「わがまま」

なぜ、ここまで離職率を改善することができたのか。それは、「わがまま」を受け入れる柔軟性を持つことができたからだと思っています。ひとりひとりの「わがまま」を受け入れることは、その人の持つスキルや強みを最大限引き出すことにもつながります。

サイボウズのわがまま制度
① 働き方宣言
② MYキャリ
③ 大人の体験入部
④ 報酬希望

チームワーク創造メソッド

サイボウズでは、得意なこと(強み)でチームに貢献し、苦手なこと(弱み)は補完してもらう、いわゆる「強みと弱みのマッチング」によって、チームワークを構築しています。人間なので得意・不得意があって当たり前。苦手なことを克服しようと頑張ることも大切ですが、助けを求めることも、チームワークを高めるうえでは重要です。そのため、苦手なことは早めにさらけ出し、その分、自分が得意なことでチームのメンバーをフォローする風土が醸成されています。

各取り組みや制度の詳細については、イベントレポートにまとめております。
本記事の全文は、下記URLからダウンロード可能です。
人的資本経営と人的資本開示の在り方を再認識する 〜サイボウズ流の人的資本経営と投資家の観点から企業に求めること〜

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