200731 金属アレルギーのヴィンテージアクセサリーヲタク

蚤の市が好きで、今まで国内外の様々な場所へ足を運んでいる。20代前半の頃、いつも大ぶりのイヤリングとほぼすべての指にバチバチにリングを付けるスタイルにハマっていた。


野ざらしで、どこから来たのか見当もつかない。土埃をかぶっていたり、時に「もう何年もここに居ます」といったガラスケースの中で。ヴィンテージアクセサリーとの出会いはいつだってドラマチックである。

幾度も宝物を見つけたように出会い、自慢できるほどコレクションしていた。もちろん最強に可愛いものばかりなので、見るだけでなくカジュアルに普段づかいして楽しむ。


会社員をしていた頃も、指先や耳元のアクセサリーは基礎テンションを上げるものなのでよくしていた。(普段着で出勤する会社だった)特に夏は服装がシンプルになりがちなので、華やかなアクセサリーがしたくなる。自慢のコレクションの出番である。



ある日、耳たぶがかゆい。金具によって挟む圧が強いものがあるので、そのせいかしら?と最初は気にしていなかったのだが、数日間の間にジクジクとただれだした。

なんとなく調子が悪い。つけたり、はずしたりを繰り返していたら、水っぽくなった耳たぶが、今度はカサカサに変わる。イヤリングをすると、またただれ、半年ほど治らない。


「これが噂の金属アレルギー?!」


自分には関係のない話だと思っていたので、気づくのに随分時間がかかってしまった。素材不明のヴィンテージアクセサリーで耳をはさみ続けた結果、可愛い手持ちのアクセサリーの全てがつけられなくなってしまったのだ。


好きなものが身につけられないなんて、、精神的ダメージが大きすぎる。


それからというもの、蚤の市に行ってもヴィンテージアクセサリーは気軽に手にできない。心が求めていても、身体が拒否する、、なんというしがらみだろう。


もしヴィンテージアクセサリーが好きで、まだ金属アレルギーを発症していない方は、気休め程度でもメタルコート剤などを塗ってから使用することをお勧めする。(古いものは金具が取り替えられない作りのものも多いので)


好きなものが好きなように楽しめる時間というのは、本当に短い。'推しは推せる時に推せ' とはよく言ったものだが、夏が来るたび、可愛いヴィンテージアクセサリーのことを思い出し、行き場のない気持ちになる。

日々個人的な感想日記を書いております。いただいたサポートではシルバニアファミリーを買おうと思います。