200713 理想に対して一生身長が足りない

自分が属さない領域について、人は想像ができない。

小学生の頃、130cmくらいの世界で生活していた頃。自分より年上の人間はもれなく全員「巨大」という認識だったので、そこに身長の高い低いは存在せず(見ていたテレビドラマの影響で)成人になると人はみな身長が170cmを超えるのだと勘違いしていた。

両親のことを考えれば、その遺伝子を継ぐわたしが170cmになるはずがないのだが、勘違いはしばらく続き、成長が止まる頃にようやく170cmの未来が訪れない事に気が付いた。

ずっとなれるものだと思っていたので、無意識ではあったが、憧れた女性像ももれなく高身長。服の好みも影響されていたため、大人になったら彼女たちと同じように 'シンプルなデザインを、美しいシルエットで着るのだ' と考えていた。身長問題をクリアしただけでどうにかなる話ではないのだが、ここでは一旦置いておく。


自分が170cmに程遠いことを自覚してから、改めてその見た目を目指してみると、百発百中で好みのブランドにはサイズ展開がない。この間通販しようとしたパンツなんてまさかのワンサイズ。170cmを優に超えるモデルが身にまとって「いい感じ」ということは、同じサイズをわたしが着てもいい感じにならないということである。

「丈」よ、なぜお前は言うことを聞いてくれない。身長が15cm違えば、そのスカートは膝上にも膝下にもなりうるのだぞ?

「F(フリーサイズ)」よ、お前はいったい誰なのだ?頼むから所在を明らかにしてくれ。お前の曖昧な立ち位置に騙され、苦い経験をする犠牲者をこれ以上増やさないでほしい。

単純にSサイズが欲しいというわけでもないから厄介だ。美しさのバランスは繊細で、単純にサイズを小さくしただけでは簡単に崩壊してしまう。(スニーカーでも、27cmは素敵なのに、22,3cmに展開された途端、信じられない程不恰好なバランスになるものが多く、悲しい。)


「小さい=かわいい」と脳にでも刷り込まれているのか、小さくてカッコイイの実現はとても難しい。

可愛らしい印象の服を着ることにも及び腰になる。どんなに好みでも、身長が低いことによって必要以上に少女性が強調されてしまうことがある。不本意に似合ってしまうというか、、。なりたい自分からは大きくかけ離れた姿である。

ないものねだりというよりは自己実現の話なので、来世は天王はるかでお願いしたい。


500万円で身長を10cm程のばす手術も調べたが、数値では170cmに近づいても、肩幅や腕の長さは変わらないため、術後の身体バランスが気になるところだ。

理想像との間に、わかりやすく巨大な溝があるので頭を抱えてしまう。多分夢みた彼女達と同じ方法をとっていては、なりたい自分にはなれなそうなので、別の方法を探りながら納得していく必要がありそうだ。

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