躁鬱病の私〜高校卒業後〜

高校卒業後、私は栄養士の専門学校で受かった人だけの入学前の顔合わせを兼ねた調理実習があったので参加しました。

そこには高校の同級生(全く話したことなくて私を怖いと言ってきた子)がいました。

私の高校時代のいじめされていた過去を知っている子がいるなんて、なんだか嫌だなあと思っていました。

嫌なことは立て続けに起こるものです。

実習で同じ班になった男子2人のうちの1人に、

「顔でかくね?」

と言われ陰でクスクス笑われました。

もう1人の男子は、以前体験実習できた時に一緒にやった子でいい子だと思っていましたが、私を見て笑ってきた男子の友達だと思うと怖くなって何も話せなくなってしまいました。

そして班の空気がなんだか悪くなってしまい、

私のことを見て笑った男子が

「あ〜あ〜なんかつまんないな〜この班」

と聞こえるように言ってきました。

「顔でかくね?」

と言われてショックだったので、その男子と楽しく話せるわけありませんでした。

その後、泣くのを我慢して、ずっと下を向いて誰とも話せないままその日は終わりました。

家に帰ってから家族にバレないように泣きました。

『入学前の顔合わせで嫌な思いをしてやっていけるわけない』

『せっかく努力しても傷つけられるのは耐えられない』

『きっとこの先もからかわれて笑われるんだ』

そう考えていました。

『なんだとー?!見返してやる!』

なんて思えませんでした。

苦手な電車に乗って体験実習に何度も通い、頑張って入った専門学校でしたがその頃の私には余裕がなかったのです。

『高校生活が不登校だったのと苦手な電車で毎日通うのはきつい』

『悪口を言ってくる男子に耐えられない』

『一度心を休ませたい』

そう思い、入学を取り消しにしてもらうことにしました。

入学の契約金で、大金を出してくれた両親にも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

両親に怒られると思った私ですが、

「福たろちゃんがいいと思った道を進んでね。今回の件は、いつか親孝行してくれればいいよ」

そう言われました。

(いつか親孝行をしたいです。)

あの頃の私は、人に何か言われるとその日からしばらくベットで寝たきりな生活をしていました。

嫌なことがあると、悔しい・ムカつくという感情ではなく、

ただ泣けてくるだけでどんどん沈む一方でした。

嫌なことからは逃げたくなるのはみんな同じだと思います。

嫌なことに立ち向かって、夢を叶える勇気があの頃の私にはなかったのです。

今思えば、自分の可能性を広げるチャンスを逃してしまったのでもったいなかったです。

でも、違う人生を歩んだことで少しだけポジティブになった自分がいるので良かったのかなと思いました。


次は、社会人編です。









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