【受験】医学部再受験 合格体験記

はじめまして。ふくろうと申します。
約8か月間の医学部再受験体験記を記しました。

医学部再受験に興味のある方、是非ご覧下さい。


0章 ~プロフィールと医学部再受験のきっかけ~

自分は再受験当初20代半ばであり、慶應義塾大学理工学部を卒業後、東京の日系投資銀行(いわゆる証券会社本社にて法人を担当する仕事)にてM&A(企業買収・合併)アドバイザリーの仕事に従事していました。そして、色々ありまして職を辞して地元に帰ることになりました。

地元に帰省した後は暫くニートをしていましたが「次の仕事どうしようか…地元の企業で働くくらいならゲームでもして一生ニートも悪くないな...」と考えていましたが、ふと「医師になれたら自尊心も復活するし、元々医学にも興味があったから医学部入りたいなぁ...」と思うようになりました。

しかし、いくら元理系で過去に慶應理工に合格しているとはいえ、今から再受験しても現役の高校生や浪人生には敵わないだろうと思っていました。

それに加えて、自分が得意な二次試験でほぼ決まる難関大とは違い、地方国公立医学部は一次のマーク試験も重要であるため、昔からマークが大の苦手であった自分にとっては医学部受験は厳しいと思っていました。

そんな時に医学部学士編入や一般再受験に挑戦して見事合格を勝ち取った方のブログなどを読んでいるうちに、自分も挑戦してみようかと思い始めました。それにゲームばかりしているのも飽きつつあったので、頭を使いたいという気持ちもありましたね。笑

そして一念発起!医学部医学科合格を目指す旅が始まりました!


1章 ~学士編入か一般再受験か~

当初は医学部学士編入という方法での入学を考えました。生命科学は暗記系なので気合いで何とかするとして、後は医学英語+α 物理・化学(大学レベル)の4教科完成させることができれば、学士編入試験は試験日程が被らない限り一年を通して複数の国公立大学を受験することができるからです。

学士編入試験に関しては本記事では詳しくは述べませんが、自分が得意な理科と英語のみで勝負できて、一般受験のように本番一発勝負ではない学士編入試験の方がメンタル面の余裕もあって勝算があると考えていました。

しかしながら、KALS(医学部学士編入の専用塾)に入塾して生命科学や医学英語を学ぶにつれて「これは一般受験の方が合格可能性は高いのではないか…」「生命科学初学者の自分にとっては生命科学を完成させるには最低でも1~2年はかかる」と思い始め、色々熟考した結果、一般再受験に切り替えることにしました。

ちなみにですが、KALSは入ってすぐ辞めたので学費はほぼ返ってきました。笑

学士編入を辞めた詳しい理由については以下の記事で紹介しています。

(もしよければ、ご購入下さい!笑)

そして、一般再受験に切り替えたと同時に地元で且つ再受験生に寛容であり、偏差値的にも到達できそうな三重大学が第一志望となりました。


2章 ~夏(6~8月)の勉強~

学士編入から一般受験に切り替えた時期が2020年6月後半でした。それまでの2~3ヶ月間は大学レベルの物理・化学を勉強していましたが、大学範囲の専門的な物理・化学はいわゆる高校範囲のIQを必要とするような物理・化学とは頭の使い方が割と異なり、高校レベルの物化をきちんとやり直す必要がありました。

また、高校時代に一番得意だった数学に関しては微積は覚えていたものの、余弦定理やベクトルの内積などの基本事項さえもけっこう忘れており、ゼロから基礎を作り直す感じでした。

勿論、古典(古文・漢文)や地理に関しては基本的なことさえもさっぱり忘れていました。笑

英語と現代文は勉強しないでいいと判断し(と言うよりも英語と現代文に割く時間がなかった)、なるべく数学・理科に勉強時間を割き、余った時間はマーク式の古典と地理に時間を充てる方針にしました。


◆勉強について◆

各科目の勉強法や使用した参考書は以下の通りです。

(括弧内の数字は割り充てた時間の割合 Σ100%)

数学(25%)

8月いっぱいまでひたすら「FocusGold」を解きまくり、基本公式の使い方や典型問題の解き方を思い出す作業をしていました。どちらかというと、I A・II Bを中心に勉強していました。

英語(0%)

ほとんど勉強していませんでした。

物理(25%)

教科書で公式や物理現象を思い出した後、「重要問題集」を進めました。B問題も一応やりましたが、基本的にはA問題をしっかり解けるようにすることを意識していました。8月までに「重要問題集」の力学 / 波動 / 熱力学をやりました。

化学(25%)

物理と同様に教科書を見て基本事項を思い出した後、化学の「化学の新演習」をやっていました。今思い返すと地方国立医学部に「化学の新演習」はOver Workだったかもしれません。「重要問題集」で充分だと思います。ただし「新演習」は問題数が多いため、演習量を積めたのは良かったです。8月までに「化学の新演習」の理論分野 / 無機分野をやりました。

国語(10%)

現代文は共通テストの新形式に慣れるために施行調査問題などを少し解きましたが、その他はほとんど勉強していなかったです。
古文は「マドンナシリーズ」の古文法や古語単語をやりつつ、Z会の「古文上達基礎編」をやりました。それらを通して古語単語や古文法の土台を固め、基礎レベルの読解をできるようにしていました。

個人的に「古文上達基礎編」は古文の勘を取り戻すのにすごく役立ったと思ってます!

漢文は「漢文ヤマのヤマ」で基本句形・重要語句を一通り覚え直しました。

地理(15%)

「村瀬のゼロからわかる地理B」を読んで重要事項を思い出した後,瀬川聡の「地理B超重要問題の解き方」でマーク式の問題演習を積みました。


◆模試の結果◆

この時期に受けた模試は駿台共通テスト模試と第一回代ゼミ共通テスト入試プレの2つですが、それぞれC判定 / D判定であり微妙な結果となりました。笑

(相変わらずのマーク弱者っぷりです。笑)

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3章 ~秋(9~11月)の勉強~

◆勉強について◆

総合的な二次力を伸ばす最後の期間であるということからとにかく数学と理科を重点的にやりました。

余った時間はなるべくマーク式の古典と地理に充て、英語と現代文には全く時間を割きませんでした。

この頃には、夏の学習成果により数学や理科の基礎が固まってきて、入試標準レベルの問題はかなり解けるようになっていました。

英語はほとんど勉強していませんでしたが、大学時代に英語で論文を読んだりTOEICの勉強をしたりしていたので、その貯金があったのだと思います。

ただし、古典や地理は空いた時間で勉強していたものの点数は安定しなかった記憶です。いくらやっても地理は安定しないものですね…笑

数学(25%)

夏に「FocusGold」で基礎を固めたこと且つ元々得意であったことから、かなり解けるようになっていました。秋は応用問題にも適応できるように、「理系プラチカ」及び「やさしい理系数学」を解きまくってました。ただし、どちらかというと数I A・II Bは夏にやり込んだので、数Ⅲをメインに解いていました。特に自分が高校生の時は複素数平面ではなく行列であったため、複素数平面は完全に初学で苦戦しました。

英語(0%)

ほとんど勉強していなかったです。

物理(25%)

引き続き 教科書 >> 「重要問題集」 という流れで,電磁気と原子物理をやりました。原子物理は自分が高校生の時に履修範囲外だったため、初学であることから他の分野に比べかなり時間を費やしました。各分野一通り終わった後は「名門の森」に移りました。

化学(25%)

物理と同様に 教科書 >> 「化学の新演習」 という流れで有機化学と高分子化学をやりました。有機化学の構造決定は基本を思い出せばパズルのように解くことができるため得意でした。一方で高分子は最後の方の分野であるため、高校時代もそれほど勉強していた訳ではなく覚えるのに苦労しました。「化学の新演習」を一通りした後は駿台の夏期講習テキスト「化学特講 I・II・Ⅲ」をフリマで買ってやり込みました。

この「化学特講」というテキストは個人的にはめちゃくちゃお薦めです!特にIIの無機化学は重要事項や反応式がきれいにまとまっており且つ演習問題も充実しているので、このテキストのおかげで無機化学はかなり理解が進みました。

国語(15%)

現代文はほとんど勉強していませんでした。
古文・漢文はセンター試験の過去問を20年ほど解きました。

地理(10%)

センター試験の過去問を20年分ほど解きました。


◆模試の結果◆

この時期に受けた模試は第二回全統記述模試、第三回全統記述模試、第二回駿台全国模試、SB(駿台・ベネッセ)記述模試です。マーク模試は全統共通テストやSB共通テスト模試をフリマで買って家で解くという感じでした。

記述模試は第三者の採点が大切ですが、マーク模試は自己採点で事足りますし、朝から晩まで拘束されるのは嫌でしたし、コロナ感染のリスクを避けるためにも予備校等での受験は控えました。

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第三回全統記述模試
第二回駿台全国模試①_【274047A】
第二回SB記述模試

記述模試は駿台全国模試がB判定であり、それ以外の模試はA判定でした。これまでの勉強の成果が現れ、合格するのに十分な実力がついてきたと実感してきました。

マーク模試はだいたい総計・傾斜共に80%前後だったと思います。

(相変わらずのマーク弱者です。笑)

ただ正直なところ模試はこんなに受けなくてよかったと思います。
模試も勉強にはなりますが、1つの模試を受ける毎に復習も合わせると1~2日費やすことになるため、模試は最低限にして自分の苦手分野を優先的に勉強する方がいいかもしれません。


4章 ~共通テスト直前期(11~1月)の勉強~

◆勉強について◆

この時期は数学・物理・化学は二次試験用の対策をしつつ、空いた時間にマーク式問題集を解いていました。国語と社会は共通テスト対策問題集を中心に演習を重ねていました。

数学(20%)

「やさしい理系数学」を進めつつ、気分転換に共通テスト対策問題集を解いていました。

英語(0%)

ほとんど勉強していませんでした。

物理(20%)

「名門の森」を解きつつ気分転換に共通テスト問題集を解いていました。

化学(20%)

「化学の新演習」と「化学特講」を進めつつ、気分転換に共通テスト対策問題集を解いていました。

国語(20%)

共通テスト対策問題集を解いていました。

地理(20%)

共通テスト対策問題集を解いていました。


◆模試の成績◆

この時期は模試は受けていませんでした。


いよいよ共通テスト本番です!
一日目の文系科目は緊張しました!笑

特に不安要素であった国語と地理…笑


◆共通テスト本番◆

〈一日目〉

地理 - 感触:△

感触としては無難に終わったが、時間が以外にもギリギリでタイトでした。共通テストになってから考える問題が多くなり、一問に割く時間が増加したため、かなりギリギリ終わった感じでした。

国語 - 感触:○

感触としては悪くない感じでした。時間がギリギリでタイトだったので、予定していたよりも現代文に時間を取られたのが痛かったですね…

英R - 感触:◎

基本的には順調に進んでいきましたが、大問3,4に時間を取られました。施行調査や模試の形式とはやや異なり戸惑りましたが、なんとか時間内に終えることができましま。全体的にはまずまずの出来という感じでした。

英L - 感触:×

この8ヶ月間模試以外でほとんど英語を聞いていなかったため案の定できませんでした…笑
とは言っても圧縮されるので大して気にしませんでした笑


〈二日目〉

数ⅠA - 感触:×

データ分析に時間を取られ最後の整数が時間が間に合いませんでした。普通にミスったと思ったので、今年は無理かな...と思い始めました。

数ⅡB - 感触:◎

感触としては9割後半という感じでした。数ⅠAのミスを何とか挽回したという感じです。時間はギリギリでした。

化学 - 感触:○

ややこしい問題が多く、非常に取りづらい問題でした。感触としては9割弱でした。少し時間はタイトでしたが、時間内には解き終えることができました。

物理 - 感触:△

疲れが出てきたせいか途中集中力が途切れてきて、あまり確証をもって解答することができませんでした。時間内には解き終えることができました。

終わった時には微妙やけど及第点かなっと思ったのですが、帰宅後に自己採点をしてみるとなかなか悲惨で数日間は落ち込みましたね…笑


◆共通テスト自己採点(得点調整後)◆

ーーーーーーーーーーーーー

国語 170 (42/42/42/44)
数① 78
数② 95
英R 90
英L 68
物理 71
化学 86
地理 76

ーーーーーーーーーーーーー

合計 734(81.6%)

傾斜 487(81.2%)

ーーーーーーーーーーーーー

※得点開示は以下のようになりました。数学だけ少し下がりました。

共通テスト結果


正直なところ物理の採点が終わった時には今年度の医学部受験は無理だと諦めかけていました。実際に河合塾がD判定、SBがE判定であったのでかなり萎えていた記憶です。

しかしExcelで分析したところ、仮に例年通りなら二次試験で合格者平均点を取れば、最低点+α は取れるということが分かったので、二次試験で挽回できると確信し自信のある二次力で逆転することを決心しました!


5章 ~二次試験直前期(1~2月)の勉強~

◆勉強について◆

約半年間受験勉強を頑張ってきましたが、この1ヶ月ほど勉強した時期は無かったと思います。

二次試験は,数学・英語・物理・化学なので英語はとりあえず放置として、数学・物理・化学を中心に猛勉強しました。

三重大学の過去問5年分と少し前にフリマで買い揃えておいた河合塾の過去の全統記述模試(第1~3回×5年分=計15回分)を中心に問題演習を積みました。

なぜ河合塾の全統記述模試を最終調整に使用したかと言うと、三重大学は基本的にはオーソドックスな問題ばかりを出題し、レベル感として全統記述模試が一番近いと判断したためです。尚且つ差がつきそうな応用問題も適度に散りばめられており、そういった問題を取りこぼさないためにも、全統記述模試はしっくりきたので、これを最終調整として利用することにしました。

数学(30%)

全統記述模試を計15回分と三重大学の過去問5年分を解いた後、頻出分野で且つ苦手分野である複素数平面の問題を「やさしい理系数学」や「理系プラチカ」をもう一回解き直しました。加えて「標準問題精講(二次曲線・複素数平面)」を解いて苦手分野を潰しました。IA・II Bは一次でかなり勉強したため優先度を下げ、数Ⅲをメインに演習を積みました。

英語(5%)

形式慣れと出題傾向把握のために三重大学の過去問を2年分ほど解いただけです。

物理(30%)

全統記述模試と三重大学の過去問を解いた後、電磁気と原子物理の分野が不安だったので、その分野のみ「重要問題集」と「名門の森」を解き直しました。

化学(30%)

全統記述模試と三重大学の過去問を解いた後、無機化学と高分子化学の分野が不安だったので、その分野のみ駿台の「化学特講II」と駿台の夏期講習テキスト「高分子化合物」を使って漏れがないように学習しました。

面接(5%)

色々なサイトの三重大学の受験体験記を見る限り「なぜ医師になりたいか」「興味のある診療科は何か」「部活動について」「地元に残るか」といったオーソドックスな質問ばかりなので、それらに対する回答を入浴中などの隙間時間に頭の中で考えていただけで、特に時間を割いてまで対策しませんでした。


二次試験本番は実際あまり緊張しませんでした。


◆二次試験◆

〈一日目〉

数学 - 感触:△

大問[1]は小問5問の構成でした。テンポ良く解いていきましたが、途中解らない小問が一つありました。その問題は飛ばして4問一応解き切った感じです。大問[2]は複素数平面を予想していましたが、意外にも数列が出題されました。階差の階差を考える問題であり、正直こんな問題見たことがなく、初めはかなり戸惑いましたが、帰納法的に考えると綺麗な答えになり、後は誘導にうまく従って完答することができました。大問[3]は予想通り数Ⅲの微積でした。こちらは(2)まで確実に解答し(3)は解法が思いつかなかったため、そこで試験終了となりました。

終わった直後は7~8割くらいの感触でしたが、休み時間に大問[2]の(2)の凡ミスに気付き、それが(3)に影響することが判明したので「ヤバい!」と思いまいしたが、答案回収時に周りは結構白紙だったので、「考え方さえ合っていれば部分点は貰えるか!」という軽い気持ちに切り替えました。

化学 - 感触:△

理科は2科目まとめての試験でしたが、共通テストと同様にまずは自信のある化学から解き始めました。いくつか分からない問題は飛ばしつつ最後の方まで順調に進めていきました.無機の問題では半反応式を正確に覚えていないと立式できない反応式が複数出題され、直前に無機化学を詰め込んでいたためラッキーと思って解答していました。しかし最後の大問[5]が医薬品に関する問題であり、教科書にも1ページしか載ってないような分野が出題され、そこでかなり失点しました。おそらく周りのみんなもできていないと思いますが、偶々対策していた人にとってはかなりアドバンテージになった問題であったと思われます。

感触としては7割ほどでした。

物理 - 感触:◎

知識問題はかなりマニアックな感じの出題であった化学に対して、物理は熱力学以外はオーソドックスな問題ばかりでした。熱力学の最後の小問2問を除き全て完答することができました。感触としては9割を超えた自信がありました。

英語 - 感触:◎

最後の科目は英語でしたが、この半年間ほとんど勉強していないためやや不安でした。しかし実際は時間を余して完答することができました。英文和訳の問題で分からない単語がいくつかあり、適当に誤魔化して訳したため減点になったと思われますが、感触としては最低でも8割以上取った自信がありました。

一日目を終えた時には「数学の凡ミスが痛いけれども受かったかもしれない」と思い始めていました。明日の面接で大コケしなければ十分に合格の可能性があると思い始めていました。

家に帰ってからは念のために買っておいた医学部用の面接本をペラペラめくってみましたが、就活の経験からいくら対策しても想定外の質問は飛んで来ますし、その時は臨機応変に対応できる頭の回転の方が大事であると判断したため、すぐに就寝し次の日に備えました。


〈二日目〉

面接 - 感触:◎

一斉に医学科の受験生皆が大きな講義室に集められ、順に別個室に呼ばれ面接する感じでした。周りの高校生や浪人生は面接本や対策ノートを必死に見直していましたが、自分は窓の外をボーッと見ながら心を落ち着かせていました。笑

自分の場合は共通テストの結果に関わらず三重大学しか受けるつもりが無かったため、共通テスト後すぐに三重大学の願書を提出したことから、受験番号が若く早めの面接でした。

面接は学生1人:面接官2人(約10分)でした。再受験生は再受験生専用の部屋があると噂で聞いていましたが、おそらく本当であったと思われます。と言うのも、前の前の人は私服で、前の人はスーツで、お二方共にとても10代とは思えない貫禄であったため、噂通り再受験生は一部屋に集められるのだと思いました。ちなみに自分はきちんとスーツで行きました。投資銀行を辞めて以来久々のスーツだったので少し感慨深かったです.笑

面接内容は以下の通りでした。

「医師になりたい動機及び再受験のきっかけ」

「前職の経験を医療の世界に活かすとしたらどんなことが活かせれるか」

「今はチーム医療が大事だが、高校の部活動は何をしていたか」

「地元であるが、そうなると三重大学を受けたのは必然的であったか」

「地元の地域医療の問題で知っていることは何か」

「英語は得意か」

基本的に面接官お二方共にすごく穏やかで自分の回答に対して肯定的に受け止めてくれた印象でした。再受験生部屋とはいっても、決して圧迫ではなく本当に天国のような面接部屋でした笑


上から順に回答した内容は以下の通りです。

「医師になりたい動機及び再受験のきっかけ」

>>「地元に貢献したい且つ祖父母の病気がきっかけです。」


「前職の経験を医療の世界に活かすとしたら、どんなことが活かせれるか」

>>「なんでもやるチャレンジ精神、チームプレイの意識、身体的・精神的タフネスさ。」


「今はチーム医療が大事だが、高校の部活動は何をしていたか」

>>「中高ともに〇〇部のキャプテンをしていました。(キャプテンとしてチームを引っ張る難しさを痛感した話)」


「地元であるが、そうなると三重大学を受けたのは必然的であったか否か」

>>「地元に貢献したいから医師を目指したので必然的に三重大学しか考えなかったです。」


「地元の地域医療の問題で知っていることは何か」

>>「〇〇までは何とか人手が足りていますが、それより南部はかなり人手不足が深刻と認識しています。」


「英語は得意か」

>>「大学時代に受けたTOEICは800は超えてます。」

と答えました。

①三重大学しか考えなかったこと ②キャプテンをしていたこと ③TOEICの点数 この3つを言った時,面接官はかなり食いついてきてくれて非常に好感触でした。

実際に三重大学医学部は地域医療と国際交流に力を入れており、1年生から医学英語や地域実習を推進し、6年生の実習では半分以上の人が海外の病院に3ヶ月ほど実習に行くなど地方大学とは思えないほど英語の授業や国際交流に力を入れております。これは①と③が当てはまると思われます。

また、医学部は部活動が盛んであり、今はチーム医療というくらい医師間はもちろん薬剤師や看護師との連携が重要であるため、部活動のチームをキャプテンとしてまとめていた経験の②が評価されたと思われます。

そして、無事面接を終え午前での帰宅となりました。

その日の夜に一日目の問題を解き直し、不安な問題は教科書やネットで答えを調べて自己採点してみました。

数学の凡ミスしてしまったので6~7割程でしたが、物理はおそらく2ミスで9割を超えた確信がありました。化学は所々マニアックな知識問題を落としたことと及び医薬品の問題で失点して7割弱となりました。この半年間殆ど勉強しなかった英語ですが、どれだけ低めに見積もっても8割はとれている自信がありました。

自己採点は以下の通りになりました。(Worst Case)

ーーーーーーーーーーーーー

数学 120/200
英語 160/200
物理 90/100
化学 65/100
面接 95/100
合計 530/700(75.7%)

ーーーーーーーーーーーーー

共通テストも合わせると、

合計 1017/1300(78.2%)

ーーーーーーーーーーーーー

昨年の合格最低点が 984/1300(75.7%)であり、二次試験の難易度は昨年並み〜難化だと思われたため、低めに見積もって昨年の最低点を超えていると思われたため、おそらく大丈夫だろうと思いました。

実際の入試結果は以下の通りになりました。(得点開示)

二次試験_得点開示

やはりどれだけ会話が弾んでも面接は良くも悪くも90で固定なのかもしれません…笑

数学は考え方や計算過程が重視されている印象です。

英語はほぼ全て解けたのですが、8割ちょっとということを考えると採点は厳しめと思われます。

化学は得意な科目なのですが、マニアックな問題ばかりで取りこぼしたので、まぁこんな感じだろうと思っていました。

物理は簡単でした。

全体としては面接を除くと約75%でした。自分は(一応)真ん中1/3層でした…笑

合格者最低点は998/1300点、合格者平均点は1044/1300点でした。


6章 ~まとめ~

合格発表まではゲームや部屋の掃除をしつつ、のんびりと過ごしました。

そして結果は......


合格!!!

画像8


共通テストを終えた時は「今年度は無理だ...」と諦めかけていましたが、最後まで諦めずに頑張った結果、何とか二次で逆転できたのだと思います。

仕事を辞めてから支えてくれた家族、高校の友人、知り合いのドクターなど様々な人に報告と感謝の念を伝え、僕の医学部再受験生活は幕を閉じました。



P.S.

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました!

医学部を目指す方にとって少しでも参考になればと思っております。

たとえ一次で失敗したとしても、諦めなければ逆転合格できる可能性は十分にあるということをお伝えできたらと思っております!

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