【医学】生化学の勉強法

こんにちは。

今回は生化学の勉強について記したいと思います。

自分の大学では第二学年の前期に生化学を学習します。
少し前に期末テストを終えまして、友人との解答擦り合わせの結果、最後の問題をミスって、結果1ミスという悔しい結果になりました。(テスト自体はかなり簡単な内容でした。笑)

それでも個人的に生化学は得意な方であったと思っているため、良い参考書や勉強法を記していきたいと思います。

まず、生化学を学ぶ意義ですが、大きく2つあると思っております。
①主に細胞内にてどのように各物質が代謝されるかを理解する
②代謝疾患、特に糖尿病の場合の代謝について理解する

上記2点が医大生が生化学を学ぶ意義だと勉強を終えて個人的に思いました。

生化学って様々な途中物質や酵素が出てきて暗記ばかりでつまらないと思う学生が殆どだと思います。しかし、細かな物質名や酵素名は一旦置いておいて、まずは代謝経路の概観や各代謝経路の繋がりについて俯瞰して理解することで面白さに気付けるのではと思っております。

これは僕がまとめた全体の俯瞰図です。(同期からもかなり受けが良かったです!笑)

そのため、まずは解糖系のスタートとゴール、次にTCAサイクル、電子伝達系…的な感じで大枠を捉えることが大事だと思います。
また、核酸合成の一部を担うペントースリン酸経路は解糖系の途中から派生していますし、脂質代謝はアセチルCoAをハブにTCAサイクルなどと繋がっています。また、アミノ酸は炭素Cや水素Hは基本的にTCAサイクルに入りますが、窒素Nは主に尿素回路で身体にとって無害な尿素に変換されて、尿中に排泄されるといった感じです。糖新生は一部ミトコンドリア内を経由するため、解糖系の完全な逆行にならないなども注意です。
まずは、俯瞰して各代謝経路がどこで繋がっているかを理解しながら勉強を進めるといいかもしれません。

次に具体的な参考書ですが、自分も一応ハーパーは買ったのですが、結果として殆ど参照しませんでした。笑

その代わり、ほぼ通読する形で愛用したのがこちらのカラーイラストで学ぶ集中講義生化学です。

この集中講義は図解が豊富で直感的に理解できるので、辞書的に代謝経路を参照してもいいですし、内容が薄くならない程度に簡潔な文章説明もありますので、始めから最後まで通読してもいいと思います。

+α 大学のレジュメを参考にしましたが、殆ど集中講義で勉強は完結しました。

自分の大学の生化学の先生が良心的であったので、マニアックな酵素名や物質名を問う問題は少なかったので、全体をザっと理解するだけで高得点が狙えました。
加えまして、医大生にとってはマニアックな物質名や酵素名を覚える必要はあまりないと思われます。それよりも、糖尿病の人でインスリンが不足する場合、解糖系ではなく脂質分解によってアセチルCoAが供給される…的な大枠を理解することが将来的にも大切かと思われました。

生化学をきちんと理解すると糖尿病の場合の代謝がすごく理解しやすくなります。(それ以外の酵素欠損の先天性疾患などはあまり現場で出くわさないと思われますが…)

初期研修などでも糖尿病は必ずと言っていいほど出くわす可能性があるため、そのための第一歩として生化学を学ぶモチベーションにすれば良いと思われます。

今回は以上です。ご精読、ありがとうございました!



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