【毎日読書】美術館的図書館、ソシャゲ的図書館【221日目10/31】

こんばんは。雪餅福寿です。

働いた。えらい。そして今日はまあまあ精力的に読書もできた。えらい。

ただなぜか気分は落ち込み気味でした。理由不明で特に嫌なことがあったわけでもないけど憂鬱な気分が始終立ち込めていました。

※注意※

・本記事はあくまで読書中の自分の考えを記した備忘録です

・本記事にはネタバレがあります。

・作品を読んだ前提での感想なので、未読の方にはちんぷんかんぷんな文章です

1.本日の読書

情報リテラシーのための図書館(みすず書房)/根本彰

2.感想etc

アナーバー公共図書館についての章を読みました。

面白いですねえ。主に2点。

1つ目は図書館と利用者の間に金銭的な関係が存在していること。図書館内で資料を閲覧する分には自由ですが、貸出やその他のサービスを受けるためにはある程度のお金を支払わなければなりません。

また、貸し出された本を延滞すると少ないですが料金が発生します。

資料自体が有限なものでしかないとすれば、希少資源に対しては経済原則をあてはめなければ平等な権利の保障は不可能であるという認識がある。(p.163)

もちろん、これを受けて「日本でもこの制度を導入するべきだ」と声をあげるのは違います。アメリカ国内でも場所によって図書館のサービス内容が異なるように、その土地に合ったサービスを設定する必要があり、金銭が関係してくるとなるとより慎重に考慮しなければならないと思います。

とはいえ、少量とはいえ対価を支払うからこそ、利用者は堂々と図書館に対してサービスを要求することができますし、図書館はお金をもらっているからこそ、サービスの質に責任を持たなければならなくなります。この金銭によって信頼関係を作るのはすごく面白いなと感じました。

基本無料のソシャゲに似ているなとも思いました。

そして2つ目が、図書館の購入する本の数が少ないこと。また、資料の選択基準が厳格であるということです。

他方、きわめて「低俗」とされるようなニーズが図書館に向けられたとしても、それは出版産業の悪しき商業主義によってつくられたニーズだとして無視する傾向が強い。(p.165)
どこの図書館にいっても書架に置かれている図書は比較的古いものが多く、はやりすたりとは別の基準による「良書」によってコレクションをつくっていこうという意志が感じられる。(同p.165)

この考え方もすごく面白いなあと。

私のイメージではありますが、美術館が美術品を購入するように資料を選定しているような印象を受けます。

本日はここまで。

3.読書以外のつぶやき

今日はいつもの喫煙所で読書をしていました。

煙草吸いながら読書できるってなんて贅沢な時間なんでしょう。欲を言うなら座って喫煙読書ができると良いんですけどね。

最後まで本記事を読んでいただきありがとうございます。オススメの本、ご意見等ございましたらぜひコメントにてお待ちしております。

それではまた明日。おやすみなさい。

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