【毎日読書】命短し本読めよ私【21日目4/14】

こんばんは。雪餅福寿です。

タイトル、うまく言おうとしたが結果として語呂が大変悪くなってしまったことは自分が一番よくわかっているので触れないでください。

それでは本題へ。

※注意※

・本記事は自分のために書くものであり、誰かへのエンターテイメントではありません。ご注意ください。

・本記事にはネタバレがあります。

1.本日の読書

・八日目の蝉(中公文庫)/角田光代:58頁~60頁

・夜は短し歩けよ乙女(角川文庫)/森見登美彦:最初~153頁

2.感想etc

八日目の蝉はほとんど読んでいないので今日は特になし。

夜は短し歩けよ乙女

私は森見氏の作品がとても好きで彼のトークショーに行くほど。ほとんどの作品を一度は読んでいるが、この作品は、映画化されたものを見たことがあり、本を手に取るのは後回しになっていた。

氏の作品に四畳半神話大系というものがある。こちらは幾年も前に湯浅政明氏を監督としてアニメ化されている。小説と同じ内容かと思えば、様々なアレンジを加えて面白くなっている(もちろん原作も面白い)。衝撃的だったのは、「これが小津とのファーストコンタクトでありワーストコンタクトであった。」といういかにも森見氏の作品のキャラクターが言いそうなフレーズが、実はアニメオリジナルだったことだ。

そういった記憶もあってか、映画は見たが小説にはまた別の面白さがあるのだろうと期待しながら読み始めた。

まだ半分しか読んでいないが、複数の日にわけられて展開する小説を、映画では一夜にまとめたことにとても驚いた。複数の日の出来事を一切合切まとめて長い夜をつくり、それが体感としては短い楽しい一夜になり、最後に夜は短し歩けよ乙女をもってくる、なんと粋でわくわくするんだろう。(粋という言葉の意味を正しく理解できている自信はないが、おそらく粋という言葉が会うのだと思う。)

そして常に、暴力的な語彙力による楽しい時間が読者に襲い掛かってくる。実際に吹き出してしまうこともしばしば。と思えばある時は本に関する知識量から開いた口が塞がらなくなってしまう。古本市の神の言葉を聞いていると、下鴨納涼古本まつりに行きたくなってる。今年の夏は開催されるのだろうか。

特にこの作品は、他の森見氏の作品に比べ笑いのテンポが短く、矢継ぎ早に笑いをお届けしてくれるように感じる。したがって、私は常に口角をあげながら読んでいた。傍目に見たら文庫を持ちながらにやにやしている気持ち悪い人だろう。

細かい感想を書けていない気がするが本日はここまで。

3.読書以外のつぶやき

森見氏の作品の好きなところは、キャラクターがひとつの作品の枠に収まらないこと、そしてありそうなファンタジーであることだ。

一つ目の、キャラクターがひとつの作品におさまらない例としては、今回の場合樋口や葉貫が挙げられる。複数の作品からそのキャラクターの生活している様子を見ることができる。

そんなふうに、一つの作品で一つの世界ではなく、たくさんの作品から森見氏の京都が映し出される。それが私をとてもとてもわくわくさせるのだ。

そして二つ目の、ありそうなファンタジーについて。

森見氏はファンタジーノベル大賞を受賞されていることからも、もしカテゴライズするならばファンタジーに分類されるだろう。しかし、非現実的な、フィクションとして読むファンタジーではなく、現実にありそうと思わせるファンタジーなのである。特に、森見氏の作品に出てくる神様は、京都のまちをふらふら歩いていればぱっと出くわすような雰囲気を持っている。

そんな、ほんとに現実でも起こるんじゃないか?と思わせてくることが、私をよりわくわくさせるのである。

森見氏の作品を読むのは久しぶりだったが、期待を裏切らない面白さが私を待ち受けており、安心して読むことができた。

電気ブラン、飲みたいなあ。

最後まで本記事を読んでいただきありがとうございます。コメントでオススメの本など教えてくださると嬉しいです。

それではまた明日。おやすみなさい。

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