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【HUGノート】”これが好き”から生まれるもの

こんにちは。
HUG for ALL代表のあややです。

コロナ対策のため、2施設目の「まなびクエスト」の日も、子ども担当のHUGメンバー(ボランティア)は一人だけが訪問する形を継続しています。他のメンバーをオンラインでつなぐという試みも続けながら、子どもたちが自分らしくまなぶことができる場をどうつくっていくか、試行錯誤を重ねています。

一方で、子どもたちはあっという間に新しい環境にも慣れて、必要に応じてオンラインも使いこなしながら活動に参加をしてくれています。今回は2月後半の活動から、4人の子どもの様子をご紹介します。

ダンス・ダンス・ダンス!

前回は久々の再会に緊張気味だった小学校4年生のみゆちゃん(仮名)。今回も来たとたんに、大きな息を一つ吐いて「あ~、緊張する!」と言っていました。私たちに会うことに緊張している様子ではないけど、なんだろう…?

聞いてみると、前回「次のときに、今練習しているAKB48のダンスを踊る」という約束をしていて、ダンスを披露するのに緊張するとのこと。「わ、今日はみゆちゃんのダンスが見られるの…?」と、現地の大人たちのワクワクも高まります。

「まなびクエストの時間が終わってから踊るね」ということで、活動終了後に踊ってくれることになりました。音楽をかけて、部屋の前方中央でポーズをとるみゆちゃん。めちゃめちゃ決まっていてかっこいい!

図2

でも実は、この日ダンスを踊ってくれたのはみゆちゃんだけではありませんでした。小学校6年生のななちゃん(仮名)は、「自分の感情をダンスで表現できる」ということで、担当のともちんにむけて今の気持ちを表すダンスを披露。

図3

ななちゃんの表現力とダンスのキレに、HUGメンバーのみんなもびっくり。しっかり気持ちが伝わってくるダンス、めちゃくちゃかっこよかったです。

おえかきワーク×オンライン

「今日はお絵描きをしたい」とお絵描きワークに挑戦してくれたのは、小学校2年生のひかりちゃん(仮名)。お題を決めて全員で絵を描いて、それぞれの絵に投票するという「勝敗型」で、HUGメンバーのおがぴー・くみちゃんと3人で対戦(?)をしていました。

1回目は「うさぎ」がテーマでしたが、2回目は「このうさぎが人間になったら」、3回目は「もっと人間に近くなったら」と、どんどんお題が創造的に…!

テーマを率先して決めてくれたり、おがぴーやくみちゃんに「もっとここをこうしたらいいと思う」とアドバイスをしてくれたりと、ひかりちゃんが積極的に取り組む姿に、「好き・得意」のパワーを感じました。

また、今回は担当HUGメンバーのともこさんがオンラインで参加していたのですが、ひかりちゃんは自分の手元が見えるように中継スマホの位置調整をしたり、自分もスマホ経由で覗き込みながら絵を描くチャレンジをしてみたり、いろんな工夫をしていました。

「オンラインの先にいる人」とどうすれば円滑にコミュニケーションできるかを考えている様子に、ひかりちゃんの優しさや思いやりを感じました。

図4

HUGメンバーをおもてなし?!

今回はまだまだ驚きの展開が…!まなびクエストの場にやってきたしょうくん(仮名)が、おもむろに取り出したのは牛乳パック。コートも脱がずに席に着いた途端、何かを作り始めました。

担当HUGメンバーのえのはニコニコしながらも、「え~、なに作るの?」とちょっとドキドキモード。「うん、作ってきてたんだけどね。車の中で完成しなかったからちょっと待って」としょうくんに言われて、何を作っているかはわからないまま、まずは見守ります。

「はさみある?」「穴開けるものある?」など、時折リクエストはあるものの、自分で考えながらいろんな工夫をして”何か”を作り続けるしょうくんでしたが、少しすると「できた!」の声が。

「え?なになに~?」とくみちゃんとあややも寄っていくと、「はい、これ」と牛乳パックを手渡してくれました。「振ってみて」と言われて牛乳パックを振ってみると、カラカラという音がします。

「穴があるでしょ。ここからおみくじがでてくるんだよ。」…なんと、しょうくんが作っていたのはおみくじの入れ物だったんです!

えの・くみちゃん・あややと順番におみくじをひかせてもらいました。先端に色を塗った竹串が入っていて、色によって賞品が違うしくみです。賞品はしょうくん作のぬりえだったり、キャラクターのポストカードだったりとさまざまで、どれもとっても素敵でした!

図5

まなびクエストの場に向けて、おみくじや賞品を準備してくれていたしょうくん。もしかすると、この場を楽しみにしながら、何を作ろうか考えてくれていたのかなと思うと、とてもうれしくなりました。

さいごに

いま、HUG for ALLは、ともに子どもたちを見守り、支える仲間を増やすための活動を始めています。そのためにも、まずは社会的養護のことや子どもたちのことを「知っていただく」ことから始めていきたい。現在、その「はじめの一歩」としての1コイン寄付キャンペーンを行っています。

寄付のお礼には、①社会的養護のこと、②現在の活動について、③これからのHUGコミュニティとやりたいこと、という3通のメールが届きます。

18歳の春に、子どもたちが希望と自信をもって社会に出ていくことができるように。まずは「知る」ことから、はじめてみませんか?みなさまの「第一歩」を心からお待ちしています。

▼1コイン寄付キャンペーンはこちら
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