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お金の知識ゼロから賃貸併用住宅を建て心と貯蓄にゆとりを持った話【重要部分まとめ】

こんにちは!不動産投資の、本要約チャンネルの徳川です。今回は、会社員の傍ら、賃貸併用住宅のオーナーをされている、夏木ユカ(なつきゆか)さん著の「お金の知識ゼロから賃貸併用住宅を建て心と貯蓄にゆとりを持った話」をご紹介します。

この本は賃貸併用住宅の基本から運営ノウハウまでの知識を得ることができるので、賃貸併用住宅という言葉を初めて聞いた!という方も、将来的に不動産オーナーになりたいという方にも魅力的な内容が詰まった一冊になっています。

それではさっそく、解説に入っていきましょう!

第1章:なぜお金の知識ゼロの私が賃貸併用住宅を選んだのか

まず第1章では、節約生活を送っていた著者が、賃貸併用住宅に出会うまでのストーリーがまとめられています。お金に対する意識が、「節約」から「お金を増やす」という転換期を迎えた時期を私生活の変遷と共に赤裸々にお話ししています。
著者は2児の母であり会社員・ライター・オーナーとパラレルワークをこなしています。そんな彼女がお金を増やすために、どんなことを実行したのか探っていきましょう。

まずはじめに本書は2つの軸を元に書かれています。
一つ目は「お金の知識ゼロの状態から一歩踏み出し、貯蓄と心にゆとりをもつ秘訣。」
二つ目は「賃貸併用住宅の魅力」です。著者は豊かな暮らしを得る手段として賃貸併用住宅のオーナーという道を選択しましたが、実際の生活はどうなのか?メリットはあるのか?など賃貸併用住宅を知らない方にもイメージできるように工夫された一冊となっています。
それでは第1章の本編に入っていきましょう!

まず著者が投資に興味を持ち始めたのは、節約が「クセ」になっていた生活の中で、とある経済アナリストの発言に刺激を受けたことからです。「お金は『節約』ではなく『お金を増やす』ことを意識した方がいい」という言葉に影響され、投資関係の本を読み始めたものの、初めは難しすぎて挫折してしまいます。しかし、同僚からのアドバイスをきっかけに、国債や財形といった簡単な投資から始め、成功体験を積み重ねることができたと過去を振り返ります。

<結婚と夢のマイホーム探し>

そんな独身時代を経ていた著者は結婚をし、3年後にはマイホームを建てるという夢ができました。休日は決まってマンションと健売の戸建ての見学会へ足を運び、理想の東京ライフを叶えようと奔走します。ペンシルハウスという小さめの土地に3階建ての家が建っている物件を予算的に考えていましたが、展望や立地・内装など、気に入った物件は全てことごとく予想を上回る金額でした。

<賃貸併用住宅の魅力との奇跡の出会い>

気にいる物件はないのかと絶望していた中、リフレッシュを兼ねて熊本へ2泊3日の旅行へ出かけます。羽田空港に到着し、到着ロビーで預けたスーツケースを待っている時に、何気なくハウスメーカーのHPを見ていました。

その時に、賃貸併用住宅のことが書かれたページをたまたま目にしたのです。ざっと目を通してみると、「自宅と賃貸が組み合わさった家。場合によっては、家賃収入でローン返済をカバーできる」と書かれていました。こんな家があるのかと、青天の霹靂を食らった著者は一気に旅行気分が吹きとび、賃貸併用住宅とは何なのか追求する日々が始まりました。この出来事を振り返った時に、「お金の増やし方」を見つけるアンテナを常に張っておいたおかげだと著者は語っています。

次の章では、賃貸併用住宅とは一体どのような住宅なのか一緒に学んでいきましょう。

第2章:賃貸併用住宅に住むということ~魅力と不安について語る

早速ですが、賃貸併用住宅の基本的な構造や運営方法についてお話ししていきます。
賃貸併用住宅とは、一つの建物で住宅部分と賃貸部分が一体となっている住宅のことを指します。
家賃収入を得ながら、住宅ローンの返済を手助けしてくれる、そんな素晴らしい特徴を持った家ということです。

次に、「賃貸併用住宅の構造」には3つのタイプがあるのでご紹介します。
①1階賃貸タイプ:1階を賃貸、2階を自宅とするタイプで、プライバシーを確保しやすいのが利点です。
②2階賃貸タイプ:1階を自宅、2階を賃貸とするタイプで、賃貸部分が人目に触れにくい利点があります。
③全賃貸タイプ:全フロアを賃貸とするタイプで、家賃収入を最大限に活用したい方に向いています。

さらに、賃貸併用住宅を運営する際には、立地選びや建物のメンテナンスが重要です。特に、駅近や人口が増加しているエリアを選ぶことで、安定した入居者を確保できますので覚えておきましょう。

また、賃貸併用住宅のメリットとしてはやはり家賃収入が得られることでしょう。
経済的な安定を図ることができますし、生活費の一部をカバーできますので、将来の資産形成にも大いに役立ちます。

もちろんメリットばかりではなく、賃貸併用住宅における不安要素もあります。
ネット上や本では、賃貸併用住宅に関する不安要素は挙げられているものの、オーナーの経験に基づいて語られているのは見たことがありません。検索でヒットするのは不動産業者やハウスメーカーの記事です。そこで著者は、空室リスクや賃貸管理の手間についてなど、購入前に抱える不安要素と解決策を”オーナーの実体験”を基に紹介してくれました。

①空室の不安
解決策としては、管理会社とサブリース契約(空室保証)を結ぶこと。
共益費の10~15%の費用を支払うことで空室時にも安定した家賃収入が手に入ります。

②音の不安
著者の家の防音対策は、縦は最も防音に適した床材を使用し、横は境目に互いにクローゼットを置き音の流入を軽減したことです。おかげで騒音トラブルは起きていません。

③入居者との関係性
人間関係の悩みは尽きないものですが、「距離感を縮めてお互いの住み心地をよくしよう」という心持ちで過ごし、ゴミ出しで偶然会った入居者とも気さくに話し合える信頼関係を結ぶことが良いと語ります。

④ゴミの不法投棄
効果覿面だった方法が、ゴミ置場には鍵をつけ、不法投棄を禁止する張り紙を貼ったこと。シンプルな対策ですが、なんと2年以上も不法投棄は起きていないそうです。

⑤災害への不安
注意するポイントとしては、火災保険は地震による火災は対象外のため、別に地震保険に加入する必要があることです。見落としがちなので注意しましょう。

以上5つが賃貸併用住宅の不安要素です。
投資にリスクや不安はつきものです。
あらかじめ知ることで備えは万全にしておきたいものです。
さて、メリットとデメリットを学べたところで、次の章で実際に賃貸併用住宅を建てていく物語をみていきましょう。

第3章:お金の知識ゼロの私が賃貸併用住宅を完成させるまでの道のり

この章では、お金の知識ゼロの著者がどのようにして賃貸併用住宅オーナーになれたのか、成功のプロセスを紹介しています。

著者がマイホーム探しをしている時期は「週末は住宅展示場へ行くこと」が定番化していました。その中でハウスメーカーの女性が”展示場見学の極意”を教えてくれたそうです。

ポイントは”エリアごとに見る”ことです。
例えば、キッチンだけを見る、キッチンとダイニングを繋げてみないほうがいいという具合です。理由は全体的に見てしまうと、ハイスペックすぎて圧倒されてしまうからです。

他にも建物の構造や性能・価格帯なども丁寧に説明をしてくれたおかげか、著者は住宅展示場へ足を運ぶたびに、他の物件との比較検証を重ねることができ、自然と住宅に関する知識が増えていきました。何事もまずは本などで情報を得がちですが、著者は必要な知識は行動しながらでも学べるということを身を持って私たちに伝えてくれた気がします。

次にハウスメーカーを選ぶ基準を解説していきます。
結論からお伝えすると、
①鉄骨ならサビを落としているか
②木造なら北欧の木材か日本の日陰材を使用しているか
という点が見極めのポイントとなります。鉄骨のデメリットは錆びることです。そのサビを防ぐために予め焼いてから建築現場へ持っていきますが、組み立ての段階でどうしても表面をこすってしまう、そんな時本当にいいハウスメーカーはサビの入った鉄骨を再度工場へ持ち帰り焼き直しをしています。

次に木造です。木造のデメリットは腐りやすいこと。もっとも良質なのは北欧産のものです。平均的に日陰の日が多く乾燥している為湿り気が少ない特徴があります。反対に選んではいけない木材は水分を含んでいる熱帯地方の木材です。素材選びも侮れないですね。

第3章の最後にお伝えしたい内容は、「土地は必ず足を運びじぶんの目で確かめること」
場数を踏むとは言いますが、賃貸併用住宅に向く土地があると話を聞けば、常に足を運び、図面で見たものも合わせると計50か所以上の土地に目を通したと言います。

その努力は功をなし、築年数が経っていたとしても長期的な需要がある”都心で駅近の土地”と出会えることができたと著者は語ります。実に3ヶ月の時間を要したそうです。
まさに努力は必ず報われるという言葉を体現したような出来事ですね。第1章でお伝えした、どんなに小さなことでもいいから行動するという考えが活きたとも言えそうです。

第4章:賃貸併用住宅を建てたオーナーたち

「たまたまこの著者が運良く成功しただけじゃないの?」と思う方もいますよね。実際、私も同じ感想を抱いていました。しかし、第4章で賃貸併用住宅を建てた3人の成功事例を見て、「私もこんな生活を叶えられるかもしれない」と考えられるようになりました。では、その事例を見ていきましょう。

ケース1 小松さん夫婦の場合

小松さん夫婦は、すぐに賃貸併用住宅を建てる計画はなかったものの、希望に近い土地が見つかったことで実現に至りました。富山県は地価が安く、総価格を抑えられ、月々の収支も14000円のプラスとなりました。通常のマイホームなら固定資産税は給与から支払いますが、賃貸収入で賄えるため、その分を貯蓄や投資に回せたのがメリットだったといいます。「良い立地を見つけた時にすぐ行動したことが成功につながりました」と振り返っています。

ケース2 なっくさんの場合

将来への不安から賃貸併用住宅を建てたなっくさん。早朝から夜遅くまで働く日々の中で、給与以外の収入を模索しました。数十冊の不動産関連の本を読み、セミナーに参加し、知識を増やしていきました。そして理想の物件に出会い、現在、2部屋ある賃貸からの家賃で住宅ローンを返済しても3千円の利益が出ています。築3年のマイホームに実質ゼロ円で住んでいるそうです。「必要な知識を一つずつ身につければ理想の賃貸併用住宅は建てられます」と語っています。

ケース3 まえしんさんの場合

大学で建築分野を学んでいたまえしんさんは、会社員の傍ら不動産投資を始めようと決意しましたが、投資で利益を得る目標のほか、プラモデル作りのようにわくわくする家を建てたいという思いがありました。内装を自然素材で仕上げる夢が叶ったり、広いテラスも非常に居心地がよいと言います。また妻は趣味が高じて自宅で料理教室を開きました。デザイン性のある賃貸部屋は飲食店やゲストルームなど多用途に活用でき、入居者もすぐに決まるといいます。

いかがでしたか?3人に共通しているのは、思い立ったら即行動し、地道に知識を蓄えていくことです。賃貸併用住宅を建てる理由として”利益”が先行しがちですが、「建てること・暮らすことを楽しめる」「ライフスタイルを豊かにできる」ツールとして活用することが大切です。これまで、賃貸併用住宅とは何か、ハウスメーカーの選び方、実際の事例を紹介してきました。最終章では、著者が実際にどのようにお金の知識を得たのか、簡潔に説明していきます。

第5章:お金の知識ゼロからお金を増やすための簡単3ステップ

最終章では、お金を増やすために今から始められる3つのステップをご紹介します。独学で情報を得る状態から抜け出し、これからお伝えする方法を実践して新たな一歩を踏み出しましょう。

ステップ1 アンテナを張り、メンターを見つける
まず、自分が興味のある分野を見つけ深掘りしましょう。おすすめはYouTubeを活用することです。新NISAやiDeCo、不動産投資など、心が動くものから始めて情報を蓄積することで、自然と基本的な知識が身につきます。

ステップ2 情報発信者を参考にする
興味のあるジャンルとメンターを見つけたら、その人が発信する情報を追いかけましょう。重要なのは、メモをとるなどして情報を”残すこと”です。見返す習慣をつけることで理解が深まり、内容が頭に定着します。

ステップ3 詳しい人を見つけ仲間を作る
インプットした内容を他人と共有したい欲求が生まれるでしょう。仲間を作ることで、情報を得られるだけでなく、学びを継続できます。身近な人の成功体験は不安や悩みを抱えた時の”心の支え”になります。

このように、ステップを踏んで実践していくことで、確実にお金に関する知識と経験が増えていくと思います。

3つのステップを簡潔にまとめると、自分にぴったりのお金の増やし方を見つけ、参考にしたい人のやり方を真似しながら知識を増やしていき、最終的には得た知識を仲間内で還元することになります。以上が本書の内容となります。

まとめと感想

実際にこの動画を再生した前と後では、不動産投資や賃貸併用住宅などのイメージが少しでも変わりましたでしょうか?10~20年前よりも情報が溢れかえる現代、膨大な情報に尻込みしてしまう方も多いと思います。そんな皆さんと同じ境遇にいたのが著者の夏木ユカさんです。私の経験談があなたの「やってみよう」という第一歩になればという思いを込めた一冊をぜひ手にとってみてはいかがでしょうか?

このチャンネルでは、不動産投資に関する本のリクエストも、コメント欄でお待ちしています。お気軽にコメントしてください。
それでは、ここまでご視聴いただき、ありがとうございました。ではまた!

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