見出し画像

異国で過ごした冬の思い出

はじめに


こんばんは!
TOWN Advent Calendar 2022、20日目の記事です。

前回の記事では今年1年の振り返りや来年の抱負について語りました。
興味がある方は、こちらからお読みください〜

クリスマス、大晦日、新年と、心躍るイベントが近づいてくる中、
寒さは一段と深まってきています。

僕は静岡県の東部に住んでいますが、
ここのところ、朝方は氷点下近いこともしばしばで、
お布団とはよき親友になりつつあります。笑

この時期になると、学生時代に訪れたカナダとアメリカでの生活を頻繁に思い出します。今日は一緒に、留学時代の冬の思い出を回顧してみたいと思います。

サウスカロライナの冬 ー2018年2月〜4月ー

異色の春休みの幕開け

大学3年生の春休みのことです。
同級生のほとんどが翌年の卒業や就活に向けて動き始めている中、
僕は大学3年生の後期課程を修了してすぐ、アメリカに飛び立っていました。

僕の通っていた大学にはTIP (Teaching Internship Program)という、有意義なプログラムがあります。簡単に説明すると、1年弱日本語・日本文化の教授法の訓練を受けて、現地の学生に2ヶ月間、授業をするというものです。

学校のレベルは小学校から高校までで国によって異なり、候補の国はオーストラリア(日本語オンリーで授業)、ニュージーランド(日本語+英語のミックスで授業)、アメリカ(英語オンリーで授業)の3カ国でした。

そのインターン生に応募し、選考の末、アメリカ担当に選抜され、
大学入学からずっと目標にしていたプログラム参加となったわけです。

ちなみに、このプログラム参加が海外2回目の経験です。
1回目は、民間団体が主催している同様の教育プログラムで2週間Utha州へ。
その時のお話は、興味があればまた別の記事で紹介します!

ホストファミリーとの出会い

空港でお出迎えしてくれたホストファミリーのPretes Family

これ、長男は半袖を着てますが、2月初旬でかなり寒かったです。笑
実は、この渡航1週間少し前にインフルエンザにかかっていたこともあり、僕自身は相当厚着をしていました。
彼を一目みて余計に寒さが増したのを思い出しました🤣

最初の週末ディナー

写真からも分かる通り、ホストファミリーは本当に優しくて、あたたかい家庭でした。この晩連れてきてくださったのは、家族お気に入りの場所だというメキシカンレストラン。どれもスパイシーで量が多く、もう最高!でした!

僕の辛いもの好きの原点は、振り返るとここにあるのかもしれません、、笑

次男はとにかくヤンチャ!投げてませんよ?😂
次男のバースデーパーティにて🎂

2月の半ばには次男の誕生日パーティがありました。
もう本当にヤンチャ、でも家族のムードメーカーな彼は、僕にもよく話しかけてくれて、家の目の前で来る日も来る日もバスケをしました🏀

そんな彼が来年は大学生になるという投稿をSNSで見ました。
僕もおじさんになっていくわけだな〜、と、しみじみ。笑

授業も全力で!

授業だってちゃんとやりました!
遊んでいるだけじゃありません笑

毎週月曜日は一日フリー時間。
他の先生方の授業を見学したり、残りの4日間の授業準備をしていました。
たまに先生に声をかけられて、教材準備の手伝いをすることもありました。

火曜日は体育Day。幼稚園生〜最年長クラスまでに、毎時間45分、休憩はほとんどなしで、体を動かすアクティビティをします。

だるまさんが転んだ!や手押し相撲などが特に白熱しました。
白熱しすぎて、近くの教室の先生から注意されたことは、都合よく忘れることにしましょう😊

当時はやっていたPPAPを踊ったり、折り紙を作って楽しんだのが水曜日の芸術Day。生徒の理解度によって目標を変えたり、普段なかなか使わない表現に慣れるのが最初は苦労しました。

折り紙の授業で兜を作りました!

木曜日には、担当のクラスに1日ついて、授業の補助がメインでした。
毎週1時間だけ時間をいただけたので、他のクラス+aでの活動を一緒に楽しめました。豆まきをした時には、大騒ぎで収集がつかず、、、あれ、どうやって片付けたんだっけ…😅

金曜日は、お待ちかねの言語Dayです!
前の記事をお読みの方はご存知かと思いますが、言語大好きおじさんです。
とにかく、日本語や外国語の面白さを知ってほしい!と思い、
会話系のアクティビティ、歌、文字の授業など、1番の熱量で授業を行いました。

生徒からの人気が一番高かったのもこの言語Dayで、
すれ違った時に「コンニチハ、はやと先生!」と言ってくれたり、Thank youの代わりに、「ありがとうございます」と言ってくれたり、日本語で話してくれることが増えていったことに、大きな喜びを感じました。

一人でもいいのでこの時のことを覚えていてくれて、将来、日本語を勉強してくれる子が出たらいいな!と今でも思っています😄

この日は日本語の文字を勉強しました。最年長クラス(日本でいう小学6年生)です。

あっという間の別れ

渡航前こそ、「結構長いかな?大丈夫かな?」と少し不安な気持ちがありましたが、過ぎてしまうと本当にあっという間。

気づけば2月が終わり、プログラムも折り返しを迎えました。

2月末に訪れた観光名所のマートルビーチ

みんなでワイワイ泳ぐわけですが、翌日はまさかの一桁台の気温…
South Carolinaの気候は、冬でも暑かったり、一気に冷えたり、本当に読めません。旅行で行かれる方は、両方準備をされた方が賢明です!

読書中に頭を乗っけてくる愛犬キャリー(可愛すぎ!!)

休日にホッコリした瞬間です。
読んでいた本は、Kazuo IshiguroのRemains of the Dayか、Percy Jacksonシリーズか、Harry Potterシリーズかのどれかだったと思います。

次男に、「僕たちも隼人がいなくなって寂しくなるけど、一番寂しくなるのは、絶対にキャリーだよ」と2、3回言われたぐらい可愛がっていたキャリーですが、2ヶ月の間にだいぶ懐いてくれて、僕が休んでいると近くに来てはじゃれてくるようになりました(可愛いやつめ!)。

こんなに可愛いと、もう本には集中できません。笑
キャリーの気が済むまで頭をなでなでしていました😂

帰国1日前の記念写真

光陰矢の如しとはよく言ったもので、帰国しなければならない時が来ました。
この時にはもう、本気で日本に帰りたくないという思いが芽生えていました。
それくらい濃密で、貴重な2ヶ月を過ごすことができました。

唯一アメリカでの生活で不便だったのは、暖房便座がなかったことくらいです😅

頑張ってゲキ重なスーツケースを運ぼうとしてくれる長女
空港にて。この後一人になってちょっと泣きました。

こうして、本当に大好きなもう一つの家族と別れ、日本に帰ってきました。

いつかアメリカに行くことがあれば、絶対に彼らを訪ねにSouth Carolinaに立ち寄ろうと思います。

トロントの冬 ー2018年9月〜2019年4月ー

休学してみよっか!レールを外れる選択

大学には5年間通いました。
いえいえ、留年したわけではありません。

昔は、大学は4年間で卒業するべきだ、という固定概念がありました。
思えば中学も高校も、さらに言ってしまえば大学を選ぶ時だって、
「これが普通だ」「誰々がこう言ったから」と、人に敷かれたレールの上を歩いてきた気がしています。

そのおかげで達成できたことがありました。
できた仲間もたくさんいます。それらはかけがえのない財産です。

でもある時、「このままじゃ、自分の人生、他人に主導権を握られたままだ」と思いました。人とは違う何かや、自分で選んだ何かをしてみたいと強く思いました。

選ばれたのは交換留学でした。あや○かではありませんでした。

交換留学は、一定水準以上の語学力と向学心を担保に、海外留学の学費を大学が負担してくれる、多くの大学生にとってまたとないチャンスです。もしこれを読んでくださっている方の中に大学生の方がいて、あなたの学校に交換留学制度があるのであれば、絶対に活用するべきです。

狭き門かもしれませんが、不可能はありません。

話が逸れました😅
そんなこんなで、大学2年生の中頃から英語を猛勉強し、
大学4年の夏から約1年間の、トロント大学行きのチケットを手に入れました。

まるで映画の世界 ートロントでの生活ー

これが市役所!?と日本人観光客の誰もが一度は言う(実測)市役所

ついに夢に見た海外での長期生活が幕を開けました。

「冬って書いてあるのに、着いたところから?」
まあまあ。この頃と比べていただくと、カナダの冬がよく分かりますので、少しの間お付き合いください。

カナダ、トロントを訪れるのはもちろんこれが初めて。
事前リサーチで、街並みのどこを切り取ってもまるで映画の1シーンのように美しいとは知っていましたが、本当にその通りの街でした。

ちなみに、この頃の気温は30度〜20度ほど。
むしろ日本より少し暖かいかな?ってくらいでした。

交換留学生用交流会の風景
お待たせしましたナイアガラの滝!息を呑む風景です。
トロント公園。晴れた日はここで寝転がって濃い時間を過ごしました。


お城のようなキャンパス。ここでスペイン語の授業を受けました。
モントリオールにて

忘れもしない冬の洗礼

忘れもしない11月半ば。
少しずつ気温が下っていったのは肌で感じていましたが、
氷点下を下回ることはほとんどありませんでした。

本当にある日突然のことでした。
朝、やけに寒いなと思ってカーテンを開けると、目に飛び込んできたのはこのような風景でした。

ドーン!!

「ははは」
なんだ、夢か


ドーン!!

「いやいや、まさかね」

ドドドーン!!!

「OOPS…」

夢ならばどれほど良かったでしょう。
雪でした。大雪でした。

この日の気温は、マイナス15度まで下がりました。
最低気温で、マイナス30度近くまで下がった日もありました。
さすがに授業を休んでいいんじゃ?と思いながら、片道30分のキャンパスまでの厳冬道をせかせか歩いて行きました。

冬には凍ってスケートリンクができます

最初に登場した市役所。
ここ、冬には凍って、スケートリンクになるんです。
大勢の方がこの辺りを訪れ、スケートします。
スケートシューズを買われる方も多いみたいですが、レンタルをすることもできるので、僕はレンタルで滑らせてもらってました。


よく車走りますよね?って言いたくなる一般道

どこにいってもこんな感じです。
これはまだ雪が少ない日です。もっと降る日は、もっと積もってます。。。


大学のキャンパス前

だんだんみなさんの目が雪に慣れてきましたね。
今だから白状します。
何回かキャンパス前で、雪に足を取られて転びました。

「Are you okay?」とすぐに近くの学生が助けてくれたので、
外は寒くても心はポカポカ暖かかったです😄

ナイアガラの滝近辺
ナイアガラの滝 with氷バージョン

何度か日本から友人が遊びに来てくれました。
これは2月末に来てくれた友人を、ナイアガラの滝に案内した時のものです。
氷さえなければ、滝の近くまでクルーズに乗れるアトラクションを楽しめるのですが、この日は当然欠航。残念でしたが、なかなかこのような組み合わせを肉眼で見られることが少ないので、僕も友人もなんだかんだと楽しんでいました。

カナダの友人たち

交流会にて
Language Exchangeにて
一番仲のいい友人グループのご飯会にて

カナダといえば多民族国家!と思われた方。
それは紛れもない事実です。

この写真だけでも、中国、モンゴル、韓国、香港、カナダ、アメリカ、コロンビア、ロシア、シンガポールと、実に種々多様な国々からの学生が集まっています。

全員が英語を中間言語としてコミュニケーションを取りますが、
時には前述のLanguage Exchange(言語交換)のように、それぞれの母国語や文化について教え合うような場を設けて、相互理解を深めようとする働きがありました。

いまだに排他的な日本と比べて、単純に、美しい在り方だなと感じました。
静岡という温暖な地域出身の僕が、極寒のカナダで生きていけたのも、単にこの暖かい友人たちの存在のおかげかもしれません。

おわりに

未だに海外に行けたのは、アメリカ4州とカナダだけで、
アジア諸国にヨーロッパ、南米と、気になる地域は山のようにあります。

それぞれの場所を様々な季節に訪れて、現地の生活を体験したいなぁと、
この記事を書いていて思いました😊

海外での生活が好きな方、言語が好きな方、ぜひぜひ、語りましょう!

それでは、最後までTOWN Advent Calendar 2022をお楽しみください。


明日は、別府さんです〜😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?