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八ヶ岳 赤横硫黄岳縦走とアイスキャンディ(2021.01.09-2021.01.11)

この三連休は、今シーズン初の雪山登山&アイスクライミングで八ヶ岳へ。

もともとパートナーと一緒にテント泊で、赤岳->横岳->硫黄岳の縦走をしようということはだいぶ前に決めていたのだけど、1泊2日でも十分いけるルートだし3日とるには暇な時間が結構あるなぁということで、クライミングしたことないパートナーに空いた時間で赤岳鉱泉のアイスキャンディでアイスクライミングしない?(ハーネスは買わんといかんけど)と提案したら「やってみます」とのことだったので、1日目は赤岳鉱泉まで登りテント設営し、午後アイスキャンディ。2日目に赤岳->横岳->硫黄岳の縦走。3日目も午前中アイスキャンディをしてから下山という盛り沢山プランに。

赤岳鉱泉は5回目かな。
初めてアイスクライミングをしたのは、2年前の赤岳鉱泉のアイスキャンディでの講習会だった。

ルート

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上記の地図だと美濃戸口スタートになっているが、実際はタイヤチェーンをつけて赤岳山荘の駐車場まで林道を車で上がってからの登山スタート。

1日目

朝5時出発。5時20分にパートナーをピックアップして、赤岳山荘に8:30到着。車が示す外気温は-13度。やばい。
そしてザックが糞重い。テントの幕系はパートナーに託したものの、ロープとアックスで4.5kgぐらいあり、22kgオーバーだった。

中央道での写真。晴天なのに八ヶ岳だけが見事に雲に覆われている。

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10:30に赤岳鉱泉に到着。天気は曇り。

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立派だぜ!アイスキャンディ。

諸々の手続き・テントを張る・お昼ご飯の後にアイスクライミング開始。
私も今シーズン初めてのアイスクライミング。パートナーは人生で初めてのアイスクライミング。

トップロープを張って、傾斜ゆるめの段々になっているあたりからスタート。

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この緑のロープが我々の1本目のルート。少しづつラインを変えたり側面を登ったり4本ほどここで登る。

1本目は動画とってなかったけど、その横のラインはこんな感じ。

最後5本目。薄かぶりのルートで今日一難しかった。登れて嬉しかった。

ちなみにいきなり本チャンで初めてのビレイは怖いので、事前にオートビレイがあるジムで、オートビレイと併用しながらトップロープのビレイの練習はしてもらった。わざと落ちてちゃんと止められるかとか。

16時アイスキャンディを撤収。赤岳鉱泉でモツ煮を注文。建物内は15時ぐらいまでしかテント泊の人は入れないらしく(コロナで)、くっそ寒かったが外のベンチでそれを食べ、テント内でアルファ米とカレーを食べ、お酒を飲み、睡眠導入剤を飲んで寝る。寝れなかったけど。

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テントはカミナドーム4。スノーフライでウインターライナーEXPも装備。

寝袋はSEA TO SUMMITのスパークSpII+サーモライトリアクター+モンベルタイベック スリーピングバッグカバー。マットはNEMOのテンサーインシュレーテッド20M。本当は銀マットを足したほうがいいのかなぁと思うが、なかなかかさばるし、買えていない。安いんだけどね。

寝たときの格好、上半身は、
ドライウエア+Finetrackの冬用の長袖シャツ+Milletのカットソー+Finetrackのドラウトクロージャケット+Finetrackのポリゴンアクト+Patagoniaのマイクロパフベスト+コロンビアの雪山用ハードシェル+モンベルの手袋。
下半身は、Finetrack薄めのタイツ+Milletの冬山用パンツ+Finetrackのファインポリゴン2UL+靴下は二重+ISKAのダウンプラステントシューズロング。
要はかなりの厚着だが、寒すぎてろくに眠れなかった。眠れたのは15分ぐらいだったのではないか。

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翌朝、プラティパスの口が氷結していた他、中の水も所々氷結。
アックスで砕いて、沸かしたお湯を入れて溶かした。
というか、お湯もっと沸かしてプラティパス湯たんぽにすれば良かった。こういうことを現場でひらめかないのがダメだよなぁ。

2日目 縦走

遅めの出発の方が天気的に都合がよさそうだったので、朝飯を食べて8:20出発。

9:00に行者小屋到着。

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見事な樹氷。

天気は曇に覆われ雪も降っていて良くないが、この時点ではそれほど風も吹いていなかったので地蔵尾根のルートを行くことにし登り始める。(文三郎尾根を登るか地蔵尾根を登るかは現場判断にしようと思っていた)

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樹氷すごい。

地蔵尾根を登っている途中、所々晴れ間が見えることも。高度があがると風がどんどん強くなる。その風で雲が飛ばされ晴れ間が見えたりすぐ隠れたりといった感じ。

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稜線に到着。なかなかの強風。

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赤岳山頂も見え隠れしだした。
ひたすら上り詰め、11:00赤岳山頂に到着。ここまでは夏のコースタイムで動けていた。

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素晴らしい景色。冬の赤岳は2度目だけど、前回は虚無の世界だった。

ここで折り返し、横岳に向かう。

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風も強く、道も厳しいのであまり写真をとっていない。
赤岳展望荘の建物陰で少し休憩しお湯をのみ、出発。ここから硫黄岳山荘まで風をさえぎるものがないので、一気に進む。
稜線の西側だと風は大分弱まるが、東側に出るとものすごい強風。15m以上。

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硫黄岳山荘が見えるところまできたが、ここはもう風速25m近く。時々立ち止まりながら、千鳥足のように風に流されふらふらしながら歩く。
ベンチレーターを空けて登っていて、さすがに寒くなってきたので閉めたかったが凍りついて行動しながらでは閉められない。。

14:07 硫黄岳山荘到着。夏道と比べると1時間半近く遅れている。指のしびれもやばめで、硫黄岳山荘の建物陰でお湯を飲み指を回復。登りはあとわずかだけど、もうバテバテでペースが上がらない。

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パートナーが撮ってくれた写真。かなりのかっこよさだけど、実はかなりグロッキー。

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というわけで硫黄岳到着。あらためて写真を見るとバラクラバ、メッチャ凍ってる。上げたり下げたりしてたときに凍ってるのは分かってたけどここまで白いか。。
ちなみにハードシェルも内側(体内から出た水分)が凍ってバリバリでした。

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ここでも晴れ間がでて素晴らしい景色が見れた。

ここから赤岳鉱泉まで下山。途中、スノーモンスターばりに発達した樹氷もあり樹林帯もなかなかいい景色だった。とはいえ赤岩の頭下は雪崩もおきたことあるところなので要注意。今年はまだ雪が少なくて大丈夫そうではあったが。

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15:46 赤岳鉱泉到着。
夏のコースタイムより1時間20分ぐらい遅かったけど、いやー疲れた。
体力も落ちてそうだが、暴風・寒さのコンディションもあるし、前日ほぼ寝れなかったのも影響していそう。

赤岳鉱泉でココアを注文。これまた外で飲む。熱くて甘い飲み物に癒やされる。テントで飯(アルファ米+親子丼)を食べた。

この日は同じように寒かったけど、疲れたのもあり数時間は眠れた。

3日目

この日は1時間ちょい下山すれば終了なのだが、それじゃもったいないので、午前中アイスキャンディをしてから下山。

アイスキャンディが8:45受付開始、9時スタートなので、7時過ぎに起床。ご飯を食べて、テント内マットと登攀具以外をパッキング。

朝飯はチキンラーメンと残り汁に中華お粥のフリーズドライ。お粥は少しチキンラーメン汁がしょっぱすぎた。

土曜日は混んでて出来なかった垂壁をやって、裏面のナメ滝も。計6本ぐらい登って12時。

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赤岳鉱泉でカレーを食べて、テントを撤収して下山。14:50駐車場到着。

車を運転するとなんか異音が。
そして途中でエンジン出力が低下していますとアラートがでて車を一度とめる。なんだかよくわからなかったが、さらにエンジンをかけしばらく走ると高速に乗る前には異音も収まったため、そのまま高速へ。
何かが凍ってたのだろうと思われる。

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高速のる直前のコンビニにて。
巨大なハロ。

今シーズン初の雪山とアイスキャンディをしっかり堪能できました!

さて、赤岳鉱泉では毎年2月の頭のほうでアイスキャンディフェスティバルをしていますが、今年はコロナのため中止となり、バーチャルアイスキャンディフェスティバルとして開催するようです。公式Twitterもできているようなので、興味のある方はフォローしてみてください!


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