マガジン

  • CHAGE and ASKA

    チャゲアスまとめ

最近の記事

30-day song challenge

巷で話題の「30-day song challenge」。 「A song you like with a color in the title(曲名に色の名前がついた好きな曲)」など30個のお題に即した曲を自分の思い出から引っ張り出して挙げていくというこの企画、遅ればせながら私も参加したい。 1. A song you like with a color in the title (曲名に色の名前のついた好きな曲)嘆きの白/Blankey Jet City ボーカルの

    • 『Love Affair('89.09.09)』について語り尽くす

      タイトル通り。 私にとってCHAGE&ASKAとの出会いの曲でもある『Love Affair』について書く。 ただただ楽曲そのものの良さを語るのではない。'89.09.09に郡山市民文化センターで公演されたライブテイクの好きなポイントを余すところなく網羅するのが今回の趣旨だ。自己満足3割、備忘録3割、「そうそう、その通り、そこが堪らない……!」という共感をあわよくば得たいという目論見が4割の記事となっている。最後までお付き合いいただきたい。 では早速! *** 0:0

      • 夜の高速とAJICOの親和性

        夜の高速道路ドライブ。 どこまでも続く暗闇、遠くに見える街の灯り。 私はいつもどちらかに焦点を当ててBGMを選んでいる。 後者の方がイメージしやすいのではないだろうか。いわゆるアーバンソングというか、シティポップというか。先にそちらの音楽について触れておこう。 嵐『Tokyo Lovers Tune Night』 軽快なギターカッティングと豊かに歌い上げるサックスが華やか。ストリングスが情景を目眩く展開させていく。 椎名林檎『走れゎナンバー』 根を張るような重たいベース

        • Blankey Jet City〜浅井健一の詩の独創性について〜

          Blankey Jet Cityは90年代のロックシーンを彩ったスリーピースバンドである。メンバーは浅井健一(Vo,Gt)、照井利幸(Ba)、中村達也(Dr)。 余計なものを極限まで削ぎ落とし、音楽の骨となる部分を荒々しく打ち出すプレイスタイル。シンプルでいて太く厚みのあるバンドサウンド。 ライブで三人が魅せる、個のぶつかり合う演奏について書きたいのも山々であるが、今回は浅井により手掛けられた歌詞を取り上げることに専念したい。 *** 彼の詩は「言葉による説明」から離

        30-day song challenge

        • 『Love Affair('89.09.09)』について語り尽くす

        • 夜の高速とAJICOの親和性

        • Blankey Jet City〜浅井健一の詩の独創性について〜

        マガジン

        • CHAGE and ASKA
          5本

        記事

          漫画『チーズ・イン・ザ・トラップ』に見る強烈なリアリティ

          『チーズ・イン・ザ・トラップ(著:soonkki)』という韓国漫画をご存知だろうか。 NAVER運営の漫画サイトWEBTOONで連載され、世界累計11億ページビューを記録した大人気作品である。本国韓国では2016年に実写ドラマ化(後に映画化)され社会現象になったほどで、その人気の高さが窺える。日本でも多くのファンに愛されており、2018年には映画の公開とともに日本語版の単行本も発売された(既刊10巻)。 私は去年の春頃、この作品にはまり込んだ。 ・丁寧な心理描写 ・緻密

          漫画『チーズ・イン・ザ・トラップ』に見る強烈なリアリティ

          『Energy』そのエナジーはどこから?

          「音楽」そのものに費やすエナジーを描いた楽曲。その視点自体が斬新で面白い。だが、全体を概観するとテーマはそれだけでないような……? モチーフとしての「音楽」に着目しつつ、順を追って見ていく。 *** まずは1番。 安眠を妨げるほど喧しい工事。ショベルカーが起こす振動と騒音をバイブレーションに喩えている。工事そのものではなく、工事によって生じる「音」に焦点を当てているのが特徴的だ。 眠りに落ちる直前、正気と夢の狭間で頭に浮かんだフレーズ。体験としては朧げに記憶している

          『Energy』そのエナジーはどこから?

          『Trip』の幻想性〜音, 詩, 演出を通して〜

          名曲である。順を追って見ていく。 ASKAによる圧巻のスキャットの後、Aメロに流れ込む。 この部分ではまだバッキングは極力抑えている。コードを鳴らすキーボード(+ギター)と、2小節単位のリズムパターンを刻むベースとドラム。それも、ベースは1小節目の1拍目表+2拍目裏でルート音を鳴らし、ドラムは2小節目の4拍目でスネアを叩くのみ。最小限の要素である。 次にBメロ。 ここでベースラインが動きハイハットが刻み出される。永続性すら感じられるほど静かでゆっくりとした時間が流れて

          『Trip』の幻想性〜音, 詩, 演出を通して〜

          『DO YA DO』危うい恋心

          登場人物は、"僕"、僕の想い人である"君"、君の恋人である"あいつ"。あいつに知られてはならない君と僕との関係性、公にできない秘密の恋。 何もないような 振りが出来なくて ついつい 恋に指紋つけ過ぎてしまうね コートの中で 君を抱いたから ああ 恋はもう秘密の罪 着せられて 君に本命の相手(あいつ)がいることは分かっているのに夢中になってしまう、止められない気持ち。 恋人用の鼓動 いつも鳴らしてた 誰にも気づかれぬよう 隠れて逢瀬を続けていたある日、あいつにプロポーズ

          『DO YA DO』危うい恋心

          『僕はこの瞳で嘘をつく』君と僕の目線の交わり

          登場人物は、主人公の"僕"、恋人の"君"、そして僕の浮気相手である"あの娘"。恋人は既に浮気相手の存在を悟りかけている。 懐かしそうな瞳をしながら 僕の中の秘密の事 僕の中の誰かの事……? そんな恋人に本当のことを言えるはずがなく、かと言って言葉の弁解もうまくいきそうにない。例えば…… 言葉の迷路にはまり込む 幾つもの言葉を並べることで雁字搦めの状態に陥っていく様子や、 言葉の密度を抜けて行く 言葉の量に反比例して話の内容が空虚になっていく(もちろん彼

          『僕はこの瞳で嘘をつく』君と僕の目線の交わり

          22歳、突如CHAGE and ASKAにはまる

          私は就職目前の大学4年生の女だ。卒業を控えた大学4年生の春休み……そう、モラトリアム真っ只中。人生の夏休みとされる大学生活4年においても群を抜いて時間を自由に使える期間と言えるだろう。去年の末に卒業論文を書き上げ、同時に4年間続けた部活動も引退し、2020年の幕開けとともに途轍もなく暇を持て余すようになってしまった訳である。 人間、急に暇な時間が増えると自分でも予想だにしていなかった方面に趣味が生まれたりするものではないだろうか。私はそれがチャゲアスだった。 1月半ばのあ

          22歳、突如CHAGE and ASKAにはまる