狩りは一途に恋の矢の如く
「鳥」は光を遮り、灰を落とした。街に死を振り撒いた。だから嫌われた。
街の人間は誰も「鳥」を見ようとしなかった。でも私は見ていた。ずっと見ていた。何故だか飽きなかった。
だからだろうか。その人が現れたとき、私ははじめ彼を鳥だと思ったのは。
「『鳥』が好きかい」
彼は私にそう声をかけた。だから人間だとわかった。
見てて飽きないの。
私はそう答えて彼を見た。彼が纏った長い襤褸は鳥の尾羽のように長く、その背中には翼のようなものが見えた。
「そうか、やっと見つけた」
言うが早いか彼は