教育 / 遠野遥
説明
この学園では一日三回以上オーガズムに達すると成績が上がりやすいとされている。勝てば天国、負ければ地獄の、規律と欲望が渦巻く学校。
私の幸せは、正しいのか?
人間の倫理を問う、芥川賞受賞第一作初長篇。
デビュー作『改良』で文藝賞、第2作『破局』で芥川賞、
そしてようこそ、危険な学園へ。全人類、未体験の読後感!!
感想
完全にジャケ買いしたけど、確かに未体験の読後感ではあったな
読後の感覚としては、
あの一方的に話しかけられて疲れた〜
となる時に似てる気がした
決して良いものとは言い難いけど、世界観は凄くて引き込まれる所があった
わたしが主人公から受けたのは、真面目で頭が良いと言う印象だったけれど、
たとえ頭が良かったとしても
"教育"として若い頃に普通に教えられた事を、人は割となんでも受け入れてしまうのだろうな、
と思った
教師からの教えは学生からしたら大体が初めて聞く事なのだから、まず否定しないだろうし、信じるもの
この小説で想像できないのは、中学まで普通に生活していた子らがこの学園へ入ったことで描がかれたような人間になるか、と言うところだと思う
力不足で想像が追いつかなかった
形は全く違うが、戦時中の"教育"に似ているのかも知れないと思った
身勝手でありながら強い力を持っていて、学生たちは背くこともできず(せず)、そのまま感覚が徐々に麻痺して全てに慣れていく
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