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ワーホリ#29 帰国 あとがき

10月になり、NZはサマータイムになった。

紫外線も強くなったが、陰に入れば、少しひんやりする。

広場の地べたに座って、涼しい風に吹かれていた。

NZの日々が顔を撫で、空気に溶けていく。

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ちょっとそれっぽい始まりにしてみました。(笑)^^

帰国の日、僕はYWCAのロビーで、荷物を整理していました。
(一度宿は変えました。)
なるべく荷物は減らそうと、要らない物は処分。

そしてバスに乗り、国際空港へと向かいます。

国際線なんて、そんなに乗ることもないので、
色々と戸惑っていたら、気づかないうちに飛行機に乗り遅れそうになりました。。。
(アナウンスで誰か呼んでいるな、と思ったのですが、まさか自分だったとは。。。(苦笑))
Terribly sorry <(_ _)>

長いフライトの末、関空に着き、愛媛までのバスが出るまで、大阪で時間を潰します。

人に教えてもらったオーストラリアスタイルのカフェに行って
フラットホワイトを飲んだり、
大阪の高速道路の高架を眺めたり、
そうそう、NZで始めて行った、サブウェイに行ったり。。。

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愛媛に着いたのは、夜。
7ヶ月離れていただけでも、少し変わった町並みに、感慨深い思いでした。。。

2010年10月4日

僕は、帰ってきました。

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「隠居生活のような生活がしたい」

そんな思いで旅立ったニュージーランド。
結局、それは叶いませんでした。。。

生活状況、というよりは、「精神を穏やかに」したかったのです。
何がしたいのか、自分の本音が見えなくて、頭を空に出来たら、何か浮かんでくるのでは、との狙いもありました。

しかし、変化に弱く、更に外国という事もあり不安だらけで、
それどころではありませんでした。

特にクライストチャーチの頃は、不安や恐怖が凄くて、
なぜここに来れば、何もせずのんびり過ごせる、と思ったのか
わかりませんでした。(苦笑)

自分としては、目的を達成できて、「今後の人生の大きな何かが見つかる」
というのを想定していたのに、本当にがっかりです。。。
(-_-;)

今回、NZでのワーホリについて書いている間、記憶が曖昧な所などを、時々ネットで調べました。
NZの映像などを見て、少し懐かしく思うこともありましたが、同時に、
しんどくて憂鬱になったりもしました。
当時のことが蘇るのかもしれません。

「今日は良い日だったな」

そんな風に思った日なんて1日も無く、修行のような毎日でした。
クライストチャーチ では、バスに乗りながら涙したことも何度もあります。
チャーチで買ったMP3プレイヤーで音楽を聴いて、気持ちを紛らせたりもしました。
(もちろん泣きながら...(>_<)...)

帰国直後は、NZでのことを思い出すと、
NZで感じられなかったしんどさを実感し、体がずしっと重くなりました。
海外不適応寸前だったかもしれません。。。

しかし、更に数ヶ月が過ぎると、
NZの日々がだんだん宝物のようにも感じられ、愛おしさも出てきました。

良い瞬間

先日、youtubeで聞いた話。

「色々と問題もあるけど、それも含めて幸せなんです。
 全部を良くしよう、問題を無くそう、としてしまうと、
 しんどくなる」

さきほど、「良い日」がなかった、と言いました。
たくさんお金も使って、時間も使って、
何の意味もないワーホリだったのかな、と思うこともあります。
こんな自分に絶望もします。

ただ、シャオインやMakiとの出会いなど、
「良い瞬間」がありました。

今回、振り返って書いてみて、
あの日の自分と一緒に、今の自分が旅をしているような気分でした。

楽しくもあり、切なくもあり、しんどくもあり。。。

あれから9年経ち、あんまり変わってない自分にがっかりしています。(苦笑)
「いやいやそんなことはないよ」「意味はちゃんとあったよ」
などと前向きなことを言いたくはありません。

これから、良い瞬間も、やな瞬間も否定せず、光を当て、
今ここの瞬間を生きていけたらいいな、と思います。

(BGM tonight by sekai no owari)

Thank you NZ and ... あの日の自分

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