見出し画像

繊細な私が「頑張りすぎる」をやめられなかったワケ

「頭ではわかっているのに、どうしても頑張りすぎてしまう……」今回はそんな人へ向けた記事です。

(1)「頑張りすぎる」をやめられない理由に気づくまで

では「頑張りすぎる」をやめられない理由に気づくまでの出来事、出会った人、学びについて、書いていきますね。

1.頑張りすぎてしまう人あるある

  • 頑張りすぎ

  • 完璧主義はよくない

  • テキトーで大丈夫

  • あなたはもう十分頑張ってるよ

  • そんなに考えなくていいのに

  • 真面目すぎるよ

  • もっと肩の力を抜いて

  • 少しずつでいいんだよ

  • ありのままのあなたを認めてあげて

「私のためを思ってそう言ってくれてるんだよね。ありがとう。でも、頭ではわかっているのに、どうしてもできない。なんで私っていつもこうなの……」

今この記事を読んでくださっているあなたは、こんなお悩みがあるのではないでしょうか?

過去の私は、自分が「頑張り屋だ・努力家だ」ということに気づいてすらいませんでした。「みんなこんなもんだ」と思っていました。

そこから現在の夫、自由気ままなGさんと一緒に暮らすようになり、繊細さん向けの本を読み、心理学講座やヒーリングのセッションを受けるなどして、少しずつ変化が訪れました。

「自分って頑張りすぎているんだ。自分に『十分頑張っているよ。もっとゆっくりでいいよ。自分を大切にね。ありのままの自分でいいんだよ』って声をかけてあげていいんだ」と知識を得て、頭で理解できるようになったのです。

しかし

  1. 気づく

  2. 頭でわかる

  3. 実践できる

この、ステップ2.わかるステップ3.できるの間には大きな大きな壁があり、なかなか思う通りにいきませんでした……。

2.インナーチャイルド講座での新しい気づき|消化したはずの過去

先日「インナーチャイルドセラピスト養成講座」を受講。

受講前の私は「もう過去を乗り越えることができた」と思っていました。摂食障害や自傷行為が数年前になくなったからです。

しかし改めて学んでみると新しい気づきがあり、これからも講座やワークショップなどに積極的に参加しようと心に刻んだのでした。

さて講座の中で、私の過去を振り返る時間がありました。

3.母をなぐさめたけど何も変えられなかった|健気で力不足な私

よく泣いて、よく怒っていた私の母。小学生の私は、泣いている母に「どうして泣いてるの? これ使っていいよ」とティッシュを渡したり「これで元気出してね」と折り紙やビーズで作った作品をプレゼントしていました。

そして、ささいなことで怒り狂った母の、理不尽な暴力を何も言わずに受けとめていました。自分の意見を言いたかったけれど、言うと「屁理屈ばっかり!」「なんでママの言うことがわからないの!」と怒鳴られて、もっと怖い思いをするからです。

先生に「このお家が壊れないように、一生懸命やってきたんだよね。こんなに小さい体でね。よく耐えてきたね、よく頑張ったね」と言われたとき、思わずボロボロと泣いてしまいました。

「あなたはよく頑張った」というセリフはよく聞くけれど「よく耐えた」は初めてで、そんなニュアンスの違いが、絶妙に心の琴線に触れたのだと思います。

しかしこんな私の努力もむなしく、よく泣きよく怒る母も、冷たくて怖い家庭の雰囲気も、何も変わることはありませんでした。

そして母には「アンタってなんて冷たい人間なの!」とよく言われていたので「私は冷たい人間だ」というコンプレックスさえ持っていました。

こうして見ると、十分優しくて思いやりのある子だったし、健気に頑張っていたと思うのだけど、当時はそんなことわからないからね……。

「私ってこんなに優しくて思いやりのある子どもだったんだ。全然冷たくなんかないじゃん! なんだ、結構頑張ってたよ!」という気づきを得られたのが、この講座での収穫でした。

4.自己実現に引き寄せられた仲間たち|繊細で頑張り屋で

ちょうど1週間後に「人間性心理学体験ワークショップ」に参加。

人間性心理学とは、おおざっぱに言うと「自分らしさを発揮し、天から与えらえた使命を全うし、後悔のない最高の人生を送る」をテーマにした学問。欲求階層説で有名なマズローの「自己実現の欲求」がその代表です。

そんなテーマに引き寄せられて集まった受講生ですから、生い立ちや性格、興味の対象や価値感が、これでもかというほど似ていて面白い。

やっぱりそういうところに学びに来る人って、

  • 苦労した過去があって

  • 繊細で傷つきやすくて

  • 共感力が高くて

  • 表情豊かに他人の話を聴けて

  • 他人を思いやるのが常で

  • 自分より周りを優先して

  • 頑張り屋さんで

  • ちゃんとしなきゃって思ってる

こんな人が多い。

心理系の講座やワークショップを受けたことがある方はご存知だと思うのだけど、受講者同士で学びや気づき、体験などをシェアする時間があるんですよね。

そこで「頑張りすぎてしまう、他人を気遣いすぎてしまう、もっと自分らしく、もっとゆっくりでいいんだ」と誰かが言うと、グループの全員が「うんうん」と大きく首を動かします。

みんなね、思ってることが一緒なの。(笑)

5.他人には「頑張らなくていい」と言えるのに

他人の話を聞いていると「あなたは十分頑張っているじゃない! そんなに無理しなくて大丈夫! もっとゆっくりでいいの! マイペースでいいんだよ! ありのままのあなたで価値があるんだよ!」って思うのに、現実の自分はつい頑張りすぎてしまう。

……みんながそう思っているんです。

これって何でだろうねっていう話になりまして。

これ以上頑張らなくていいのに頑張るということは「理想が高いのかな?」と思ってつぶやいてみたのですが、自分も周囲もしっくり来ていない感じ。

「絶対全国1位じゃなきゃダメだ!」なんて高すぎる目標を掲げているわけでもない。「自分はすごいんだ! もっとやれるはず!」と自分を過信しているわけでもない。別に何ということもないのだけど、何だか気づいたら頑張ってしまっている……そんな不思議な現象。

この「何だか」って、言い換えると「無意識に」っていうことだと思うんです。

6.自分を変えられないのは「無意識」だから

以前、コーチングをやっている知人が「スキルは意識的に身につけた良い習慣。癖は無意識に身についた悪い習慣」と教えてくれました。

子どもに「ほら、またテーブルに肘ついてるわよ」とか「ほらそれ。貧乏ゆすりはやめなさいって言ったでしょ」と指摘すると「えー! やってないもん!」って言いますよね。大人もですが。(笑)

何が言いたいかというと「やろうとしてやっているわけではない」っていうことです。

私たちも「つい、うっかり、頑張ってしまう」とき、無意識なんです。それを゛”と言います。

だからこんな自分を変えようと思っても、なかなかうまくいかない。だって、意識せずとも゛勝手に”出てくるんだから。

じゃあ、そんな「頑張りすぎてしまう癖」は、いつどこで作られたのでしょうか?

そうです。

あの……どうにもならなかった幼少期ですね。

7.無意識をつくっているインナーチャイルドという存在

心理学を勉強したことのある方は゛インナーチャイルド”という言葉を聞いたことがあるでしょう。

こんなふうに大人の自分の内側に、インナーチャイルド=子どもの自分がいるとイメージします。そしてその子が傷ついている場合には、癒すためのカウンセリングやワークをして、大人の自分が前へ進めるようにします。

「インナーチャイルドセラピスト養成講座」で先生は、大人の私と区別するために、インナーチャイルドの私を゛なっちゃん”と呼んでいました。ぜひあなたも、幼少期のあだ名でインナーチャイルドを呼んであげてください。

それでね、私の無意識を作っているのは、他でもないこの゛なっちゃん”なんです。

8.褒められても自己肯定感が上がらない

私は真面目な性格だとよく言われます。そのおかげか、難しい大学に一発合格したり、資格試験に合格したり、学校や職場で他人に褒めてもらえる機会がしばしばありました。

でも「私って十分頑張ってる♪」と自己肯定感が上がることはなく、やっぱり頑張りすぎてしまう自分がいるんです。

客観的に見たら「頑張ってる、すごい、ちゃんとやってる」って思える成果を残しているはずなのに、他人が評価してくれているのに……どうしても自分を認められないし、うまく手を抜けない。

これはきっと、言葉が゛大人の自分”にしか届いていないから。

9.「頑張ってどうにかしようとする」子ども時代の名残

゛なっちゃん”は今もずっとあの場所にいて、どうにもならない状況をどうにかしなきゃって、自分のことなんか構ってる場合じゃないって、必死に必死に頑張っているんです。

そんな゛なっちゃん”の頑張りが、ちょっとずつにじみ出てきて、無意識に影響を与える。

だから大人の私は、知らず知らずのうちに、頭ではわかっていながらも「つい、うっかり、頑張ってしまう」。

これが「頑張りすぎる」のカラクリです。

だからね、どんなに大人の自分に「こういう資格だって取ったじゃない」「こんな成績取ったじゃない」「こんなにお仕事で評価されたじゃない」って言ってもダメ。

゛なっちゃん”に声を届けなきゃ。

10.大人の自分より子どもの自分を癒すこと

私は罪悪感を抱えやすい・責任感が強すぎるところもあるんだけれど、それもきっと゛なっちゃん”からにじみ出たもの。

結構頑張ったけど、それでも家庭を変えられなかった力不足な自分への罪の意識。もっと自分がうまくやれていたら、状況は良くなっていたかもしれないと自分を責める気持ち。

そこにとらわれた゛なっちゃん”を放置していたから、私はいつまでも「頑張りすぎる」をやめられなかった。

だから、

  • ゛なっちゃん”に届く言葉で

  • ゛なっちゃん”が強いられた状況を

  • ゛なっちゃん”が頑張っていたことを

  • ゛なっちゃん”の気持ちを

受け入れて、認めて、共感して、褒めてあげる必要がある。

そうしてインナーチャイルドが癒されていけば、大人の私たちは「頑張りすぎる」から自然と解放されるでしょう。

結論:繊細な私が「頑張りすぎる」をやめられなかったワケは【自分を認める言葉が大人の自分にしか届いていなかったから】ですね。インナーチャイルドを癒すのは意外と大事なこと。なぜなら無意識に影響を与えて、大人の私の生活に支障をきたすこともあるからです。

(2)インナーチャイルドを癒す方法|子どもの頃に戻って楽しむ

「インナーチャイルド 癒す方法」と検索するといくつか出てきますが、今回は「子どもの頃に戻って楽しむ」について書いていきますね。

1.わたなべぽんさんの「子どもの頃、してほしかったこと」

私は漫画家のわたなべぽんさんが好きです。彼女のお母さまも、子どもの相手が器用にできるタイプではなかったと作品を見ていて感じます。

『自分を好きになりたい。 自己肯定感をあげるためにやってみたこと』の第5話「子どもの頃、してほしかったこと」の中で、大人になったぽんさんはこんなことに挑戦しています。

  • キャラ弁を作ってピクニックする

  • セルクルでじっくりホットケーキを焼く

  • 歯磨きカレンダーに1日2回色を塗る

2.モットーは「゛小さな私”が喜ぶために」

私もときどき、キャラ弁ではなく残り物を詰めた簡単なお弁当ですが、大きな公園に持って行き、レジャーシートの上で食べています。Gさんと一緒に。

意外なことに、この残り物というのがミソ。母はお弁当作りをいつも「嫌だ、苦痛だ」と言っていたんですね。子どもの私は「そんなに嫌なら、夕飯の残り物で構わないから、不機嫌な顔をしないでほしい」と思っていました。

お母さんが笑ってくれることが、子どもは1番嬉しいですからね。

でも母は「良い母でいたい。ちゃんとしていたい」に執着していたから、残り物を入れるなんて言語道断。

そんな過去が「ちゃんとしているより、笑えるほうがいい」という理想を、私の中につくり出しました。残り物でもね、人って笑えるんです。楽しく食べればそれでいい。それを証明できて嬉しいって、゛なっちゃん“は喜んでいる気がします。


あなたが子どもの頃にしてほしかったことは何ですか? ぜひ、楽しんでやってみてくださいね♪

もし「私にはこれが効きました」「今度○○をやってみます」などのメッセ―ジがあれば、コメント欄にいただけたら嬉しいです。

読んで下さりありがとうございました(^_^)/~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?