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「五島の男はよく働く」。私はそう聞いちょります。五島列島ご出身の方々が都市部に出て働くとき、非常によく働く、という高評価ですね。
もちろん、まったくの風評でして、当然に個人差もあるでしょうが、なんとなくいい話だな、と私は思いました。

土地によって固有の気候があり、その気候のもとで人々は生業を営む。その際、気候が厳しく、地形が急峻であればあるほど、人々は一生懸命に働くと思います。前述の風評にはおおいにうなずけるものがないでしょうか。

似たような話になるんですが、四国にスキー場があるんですね。そのことを初めて聞いた時、私は意外に感じた。四国って、太平洋に近いんで、基本的に暖かい土地柄なのではないかと勝手にイメージしていたわけです。
ま、よくよく考えてみれば、当たり前のことですよね。だって、高い山があれば、山の上は寒いでしょ。そこに雨が降って風が吹けば、雪も降るわな。雪が積もれば、スキーもできるさ。

雪がよく降る地域に生活する人たちは、旅行に行くとき、自然と暖かい地域を目指すと思います。寒い地域で暮らす人が、休日に、さらに寒い土地に出かけるとはふつうは考えられない。
で、北国からの旅人たちは暖かい土地を旅するわけですが、そのとき、暖かい土地に暮らす人たちにしてみれば、そのような旅行者の行動がいまいち理解できないかもしれない。
というのは、暖かい土地は夏になればさらに暑くなるわけですね。涼しい土地に住んでいながら、なんでこんな高温な土地にやって来るんだ?
暖かい土地に住む人たちは温度が高いことのディテールを知っている。逆も言える。暑い地域に暮らす人たちは、休暇の際、さらに暑い地域には行かない。どっか涼しいところ、ということで、北海道あたりを旅することを好むはずだ。
北海道の人たちにしてみれば、これもまた理解できないことなのではないか。こんな寒いところに何しに来るんだ?

結局、私たちは、日常のディテールをあまりにも知っているがために、そのディテールを打ち消すようなことをレジャーによって実現したい。そのひとつの具体例が旅行なのではないかな。

ちなみに、北米のシアトル周辺の地域において、寒波がやってこようとしているようだ。現在は粉雪が降り続いている状態だが、週明けには雨と風の作用によって温度が急激に下がるだろうと予測されています。


物事を知りすぎるということはあまり良くないことのようだ。少なくとも、物事のネガティブな面も知ってしまいますから。ディテールは見ないことにする。できればね。

今日の投稿は以上です。ありがとう

#COMEMO #NIKKEI

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