画面越しではない「おのぼりさん」が一番楽しい旅

このコロナ禍が続く中、個人的には当分、旅行や遠出をするつもりは全くありませんが、旅行に何の心配も無く行けるようになってほしいものです。

今は出来るだけオンラインで、バーチャルで、という流れもありますが、旅行についてはただ自分が見たいものを見るだけでは満足できません。それでいいならそれこそ100%、GoogleEarthやストリートビューなどのオンラインで済んでしまいます。あるいは、観光地自体も公式サイトやYouTubeで情報を流して終わりでしょう。

観光地なり、あるいは観光地では無い場所であっても、旅先では自分が好きなタイミングでものを見ることが出来ます。ネット経由で動画で見るのは、事前に準備されているものだけです。

目線が固定されていても楽しいものはあるでしょう。例えば、旅行中に電車に乗っていて山やトンネルを過ぎたら海が見えてきたら、たいていの人はワクワクしてくるのではないでしょうか。

100歩譲って、VR技術を使えば360度すべて自分が見たいものを見たいタイミングで見ることが出来ますが、それでもその場にいる時に味わえる空気や天候、自分以外の人々の喧噪など、旅の楽しさを構成している他の要素は味わえません。

旅先での思い出として、その場で感じた雲の形やすれ違った人の雑談など、意外と結構覚えているものです。

目線をあちらこちらに移して、その時その場でしか感じられないものを感じるのが旅の一番の醍醐味だと思います。旅行は計画しているときが一番楽しい、というツッコミは無しで。それは確かにそうなので。

ともかく、キョロキョロするのが楽しいのです。地元民と比べて明らかに「おのぼりさん」状態であることが、一番旅行を満喫できると思います。

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