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BCCがデフォルト設定になっているメーラーがあってもいいじゃないか

時々、ニュースにもなっているのが、企業なり団体なりが多くの人宛にメールを送るときに、BCC機能を使わずにToやCCで同時に送信してしまい、メールアドレスが他の人にも見えてしまうという事例です。

もともと、パソコンや電子メールを長年使っている世代の人でもやらかしかねないミスではあるのですが、それらに慣れていない若い世代だと尚更かも知れません。

ニュースになるようなトラブルでやらかしてしまった人がどういう世代、パソコンスキル持ちなのかは分かりません。完全に個人レベルのミスもあるでしょうし、メールソフトで個人で送信するようなものではないケースなのに組織としてそうさせてしまう場合もあるでしょう。後者の場合は個人ではなく組織の問題です。

どちらにせよ、送信するのは人間ですし、メールソフトを使って多くの人に送信するときにミスをしないような仕組みが自動的に備わっていればいいのですが。

どの世代でも、職場でもプライベートでも電子メールよりチャットツールを使って連絡することの方が多いようになってきたと思います。

LINEだろうとSlackだろうと、そういったチャットツールに慣れていると、不特定多数の宛先に一斉送信して、かつそのメールアドレスを他の人に知られてはいけない、というルール・マナーは思考の外に外れてしまいます。

チャットツールと電子メールは全く違う仕組み、設計思想で作られているのですから当たり前ですが、チャットとメールの使い分けをする時に意識を明確に切り替えないと行けないわけです。そうしないとBCC送信出来ずに悲劇というかメールアドレス流出事件を起こしてしまいます。

企業でも団体でも、特定のグループ内連絡はチャットを使い、グループ外の人との連絡はメールを使うというところも増えてきたと思います。チャットになれることでメールの作法を忘れてしまう恐れはありますが、逆に気安い相手、身内相手にはメールを送信することはない、という状況にしてしまえば、メール送信時の不注意も減るのではないでしょうか。

いっそのこと、メールソフト・サービスがそもそもデフォルト設定ではBCCになっていて、複数の宛先に送るときには明示的にToやCCに入れないといけない仕組みにしてしまうのはダメなんでしょうか?

個人としては長い間GmailとYahoo!メールを使っていて、メーラーを使っていたのが何年前までか思い出せないくらいです。Thunderbirdや秀丸メール、その前は長くAL-Mailを使っていました。ジャストシステムのShurikenも一時使っていたような気もします。あ、あとマイクロソフトのOutlook Expressも。Becky!はなんか自分には合わなかったんですよね。

それはともかく、ウェブメールが普通の時代になってきて、ローカルPCにインストールするタイプのメーラーを個人レベルでは使ったことがない人も結構いるのではないでしょうか。あったとしてもMac付属のメールか、Windows付属のメールか、せいぜいThunderbirdくらいではないですかね。小さい規模で作成しているメーラーも新規ユーザー獲得は大変だと思いますが、デフォルトBCC送信される機能があれば、かえって情報漏洩対策として企業にかえって推奨されたりするかも知れません(そんなメーラーが既にあったらすみません)。

Eメールが個人情報か個人情報でないかといえば、確実に個人情報のはずです。個人情報を保護する、流出しないよう注意するのは、それを扱う人間や組織の問題ですが、扱うツールが流出防止に関して使いやすい設定になっていることも求められてくると思います。

企業内の連絡ではメールを使わずチャットでやり取りして、メールは社外宛に基本的にBCCで送信される、という前提があれば、情報漏洩事件ももっと減るかも知れません。

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