とんこつらー麺、チーズ by 308 (2010.11.02)

前橋市北部・旧富士見村の山麓という謎の立地にてプレハブ営業していた海豚(いるか)が市街地に移転、今年8月にリニューアルオープンしています。

熊本ラーメン好きで秘境好きという個人的な趣味も手伝って海豚時代は高く評価していましたが…移転によりシチュエーション萌えはゼロ。
果たしてどうなることやら。

小綺麗な新店舗、地産地消を掲げた緑の提灯は相変わらずです。
また外観は普通のラーメン屋ですが内装は屋台を意識した雰囲気のある造りです。
メニューはマー油入りのとんこつらー麺、辛いレッチリらー麺、生姜でさっぱり塩ダレジンジャーらー麺の3本柱。

ヲタらしくピコピコと携帯を維持していたところ、「プレハブで営業してた時に来てもらったことありますよね?」と店主。
そんな風に声をかけられると悪く書けないじゃないですか(笑)。

『とんこつらー麺』650円
『チーズ』100円


しかし心配は杞憂に終わりました。
ウマいよこれ!

麺は前橋市の製麺所・小林製麺のもの。
その低加水ストレート細麺は熊本ラーメンとしては細く、また柔らかめの茹で加減のため食感的には弱いです。
ただしその分スープの絡みが向上するというマニア仕様は特筆すべきかもしれません。

名古屋コーチンのガラと豚ゲンコツで炊き出したというスープは「シャバコク・クリーミー」ではなく「濃コク・クリーミー」。
以前と比べてはるかに太くなったスープは【骨のzui】というネーミングに対する違和感を完全に払拭してくれました。
食べ始めから少々ヌルく感じるけれども。

醤油ダレ(たぶん)と相まってマッタリ甘い(ただしオイリーではない)スープを引き締めるのが香ばしいマー油。
たっぷりと入りますがスープが強いため支配されることはありません。

チャーシューは提供直前にバーナーで炙られたもの。
個人的には炙りチャーシューに対して疑問を感じることも少なくありませんがやはりパワフルなスープが押し負けることはなく、その香ばしさがマー油と相まってむしろ今風なアプローチと映ります。

有料トッピングのチーズはスライスではなくピザ・トースト用のものを使用。
チャーシュー同様にバーナーで炙ってから提供されます。
これは言うまでもなくウマいです。
その他にはしんなりとして甘いキャベツが個性的で美味しい。
ただしやり過ぎ感もあるので有料トッピングにしておく方が無難かもしれません。

トータルでは期待以上の出来栄えで大満足。
リアル熊本ラーメンを求めるなら完成度的にも同市内【双喜】がガチですが、オリジナリティーという面ではこちらがオススメできます。
『炙り替え玉』なんてサブメニューも気になりますしまたちょくちょく足を運びたいと思います。

余談ですが店主は宮崎出身で現地のお店からラーメンの指導を受けたそう。
いつの日かかの地でも食べ歩いてみたいものです。

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