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【はじめに】スタートアップ・ベンチャー企業における人材マネジメント

はじめに

このnoteは、投資家から資金調達を行っているいわゆるスタートアップ企業、ベンチャー企業について調査・整理したものです。その中でも特に、人事、人材についての特徴および推測できる課題についてまとめています。
情報ソースは公開情報に限定しています。そのため非公開の情報やリアルタイムでの情報更新には対応していませんので、ご注意ください。

このページが生まれたきっかけ

最初のきっかけはセレクションアンドバリエーション代表の平康慶浩が登壇させていただいた、KANSAIアントレプレナーズクラブの勉強会です。エース証券が中心となって進めておられたこの会合で、以下のような講演を行いました。

成長企業に必要な人材マネジメント
~ヒトが原因で失敗しやすい3つの成長企業タイプ~

■ 上場前の基本的な人材マネジメント
■ 急激な成長時に起きる人材マネジメントの深刻な問題
■ ストック型人材マネジメントの限界
■ フロー型人材マネジメントへの展開
■ フローとストックをバランスさせた成長期の人材マネジメント
■ 急成長企業の人事制度事例

労務リスク管理と人材採用に特化しがちなスタートアップやベンチャー企業において、「採用しっぱなし」「モチベーション無視」「社内対立」といった人事組織課題をクローズアップし、その解決策としてのフロー型人材マネジメントを紹介したものです。

その後弊社における、スタートアップ企業、ベンチャー企業へのコンサルティング実績が増えてくるにつれ、共通する課題があることに気づきました。それらはあらかじめわかっていれば手の打ちようがあるものです。ただ、どうしてもスタートアップ企業、ベンチャー企業などの成長を志向するステージではないがしろにされる傾向があります。

そこで弊社のインターン活躍の一環として、資本市場から資金を調達している企業をスタートアップ企業、ベンチャー企業と定義して、公開情報の調査を始めました。そこで集まった実例から読み取れる課題を整理し、解決策を考えていきました。
そして、今回、これらをクローズドな状況で保有しているだけではもったいないと考えたのです。

もちろん、調査した情報をこうしてオープンするにしても、十分なエビデンスが保証されない可能性が高いです。公開情報だけをもとにしていたのでは見えてこない部分もあるからです。
しかしそれでも、一つ一つの会社を見るだけではわからない、多くの会社を見るからこそわかる課題もあると考えました。

このページの活用

noteとしてオープンにしていく調査結果をもとに、私たちはより多くの企業の成長を支えてゆく、気づきにしたいと考えています。
私たち自身もそうですし、このnoteを読んでいただいている多くの方々にとっての気づきにしていただけることが願いです。

もともとも公開情報をベースに作成している調査ですので、当noteは著作権フリーとさせていただきます。
調査分析結果だけでなく、人事課題や解決策案についても同様です。
私たちの理想は、こちらに取り上げさせていただいた企業の方々がこのnoteをご覧になって、実際に改革に取り組み、さらに成長を実現されることです。セレクションアンドバリエーションとしてそのためのお手伝いができることは、とてもとても嬉しいことです。

読者の方へのお願い

noteをご覧いただいた方々にお願いです。
公開情報が更新されているけれども、当noteが更新されていない場合には、お手間ではない範囲で、ぜひお気軽にご連絡ください。弊社の優秀なインターンたちによって適宜修正してゆきます(ちなみに弊社のインターンたちに対する人材マネジメントも、フロー型人材マネジメントです)。

note記事の構成

各企業への調査記事は、基本的に以下の構成で記載しています。

■ ベンチャー企業としてのステージ
  主に調達額について記しています。
■ 企業概要
■ ビジネスモデル図
  弊社にて推測、整理したモデルです。
■ 経営層の紹介
  わかる範囲で役割や出身母体を記しています。
■ ビジョンなど
  どのような価値を届けようとしているのかを記しています。
■ 想定用途・市場
  商品やサービスの特性、対象していると思われる市場を記しています。
■ 市場規模
  規模の推定、今後のトレンド、ベンチマーク企業などを記しています。
■ マネタイズにに関して
  事業としての収益性や今後のエグジットの可能性について推測を記しています。

人事課題について

調査結果をもとに、スタートアップ企業、ベンチャー企業についての人事課題を、3つのフレームワークに基づき整理します。
こちらは順次アップしていくので、早めに知りたいという企業があればぜひご要望をお寄せください。

人事課題を整理しているフレームは、現時点以下の3つです。

1.採用から代謝までの「人材フロー」フレーム
 採用の過不足、職種別特性、雇用形態、退職者の状況などを記します。

2.入社から役員に至るまでの「キャリアラダー」フレーム
 活躍している人材がどのようなルートで入社し、どのような成長過程を取っているのかを記します。

3.意思決定とリスク管理についての「ガバナンス」フレーム
 主に経営陣のバランスと活躍状況を記します。

解決策について

解決策については、方向性を記すにとどめます。
領域としてはそれぞれのフレームの構成要素にそって記します。

それでは皆様、ぜひそれぞれの記事をお楽しみください。


セレクションアンドバリエーション株式会社
代表取締役 平康慶浩

急成長を目指すベンチャー企業に必要な人材マネジメント

第一回目【株式会社農業研究所】の調査結果