【腐向け】女体化二次小説のヒント

こんにちは、さんかくです。
今回は、ちょっと……いや、かなり？マニアックかもしれない「女体化」二次小説について書いてみようと思っています。

女体化とは:元々は男性であるキャラクターを女性化して描くフィクション。

受け攻め両方を女体化した百合設定、薬や魔法で男性が突然女性化する「後天的女体化」など様々なパターンがありますが、今回は受けのみを女性化させる「先天的女体化」について書いていきます。BLは男同士だからいいんだろ！とは勿論わかりますが、女体化は女体化で良きものですよ。うん。
というわけで、今回は「女体化二次小説に興味があるけど、どうやって推しを女体化させたらいいかわからない！」という方向けのコラムです。

【１】基本は「コメディ」

女体化小説のシリアスは難易度が高いです。何が難しいのかをシンプルに言うと、「イタくなりやすい」です。そもそも男性であるキャラクターを女性に変えるということは「性格や属性も女性バージョンにマイナーチェンジする」ことになるので、そこを上手く落とし込んだ上でシリアスなストーリーに乗せるとなると、結構な難易度になってしまいます。技量がある作家さんであればもちろん可能なのだと思いますが、小説自体に不慣れなまま挑戦してしまうと本来のキャラクターらしさを損なった別人として描いてしまい、いわゆる「誰おま」状態になりやすいです。（性格も属性も元のキャラクターのまま”実は女性でした”という設定であればこの限りではありません）

【２】男性向けの「ラブコメ」や「ハーレムもの」の属性テンプレを参考に

女体化小説の醍醐味は「なんかわかる」「あるある」という適度なデフォルメです。元のキャラクターまったくそのままでも面白みがないし、かといって元の性格や属性から遠く離れてしまうとほぼオリジナルキャラになってしまいます。なので、コメディ感を出しつつ、「なんかわかる」なデフォルメをしたい。
そこで参考になるのが、男性向けの「ラブコメ」や「ハーレムもの」です。男性向けの漫画や小説の女の子って、ある程度テンプレがありますよね。「癒やし系」「お姉さん」「妹キャラ」「同級生」「幼なじみ」「ツンデレ」「ヤンデレ」などなど……。「女体化させたいキャラ」を思い浮かべて、「女の子ならどの属性かな」と想像してみてください。「イケメン俺様キャラ」なら「ツンツンツンデレ」とか、「マッチョな頼れるお兄さん」なら「巨乳であけすけな幼なじみ」とか、なんとなく置き換えられそうな気がしませんか？！
ここ、妄想するだけでもめちゃくちゃ楽しいので、小説を書く前にめいっぱい楽しんでほしいポイントです。笑

【３】おっぱいの大きさも決めておく

女体化の醍醐味はそもそも肉体的に「女性であること」。おっぱいの大きさは大事です。もし、R18シーンを書く場合、どんなおっぱいなのかを書くのはとても重要ですし、そういう意味でもはじめに決めておくことをおすすめします。巨乳には巨乳の良さが、貧乳には貧乳の素晴らしさが、もちろん美乳には美乳のメリットがあります。基本は元のキャラクターのイメージに合っているほうが書きやすいですが、「細身で暗めのキャラクターが脱いだら実は巨乳」というのも興奮するので、それはそれでアリだと思います。

【４】攻めとの関係性もデフォルメする

女体化のポイントは全体的にデフォルメ（キャラの特徴をわかりやすく強調すること）です。攻めとの関係もわかりやすくラブコメ設定にすると良いと思います。片思いなら偏愛、両思いならラブラブなど、矢印を強めに引くイメージです。

【５】「男女ならではの枠組」から始まるコメディ

「女体化」かつ「コメディ」ならではのメリットとして、「男女ならではのシチュエーション」を設定できることがあります。たとえば、原作やBL設定ではなかなかくっつきにくい二人について、あえて「夫婦設定」や「お見合い設定」から始めるパターンです。契約結婚や偽装恋愛から始まる関係なども女体化ならではの楽しみですね。

男同士、ブロマンスの延長……だからこそ楽しいBLではありますが、女体化による「とんでも設定」のラブコメもまた楽しいものです。BLの関係性では「デレるなんて解釈違いなクールキャラ」も、女体化なら「普段はツンツンしているけどデレると可愛い女王様」にしてしまうことができますしね？！
そんなわけで、魅惑かつ禁断の女体化。好みが分かれる設定だとは思いますが、ご興味いただける方はぜひ参考にしてみてくださいませ。