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ONLINE研修とリアル研修

ONLINEの研修と、リアルの集合研修。

ONLINEで研修なんて、どうすんの?
緊急事態宣言の発令は、ちょうど新入社員研修シーズンで、焦った人事の方も多かったのではないでしょうか。

多くの企業がリモートワークに移行し、ONLINE研修が必須となりましたが、僕自身がONLINE研修を、講師として何度か実施して感じたことを書き連ねます。

結論から言うと、ONLINEの研修って、アリ!です。

当初は、ONLINEなんて集中して研修できるの?
e-learningだって、ほとんどうまくいってないじゃない。そんな懸念も当然ありました。しかし、やってみるとそうでもありませんでした。

ONLINEでは、受講者は基本的にひとりでPCに向き合っています。
さらに、自宅からのアクセスが基本となるので、割とリラックスした環境で受講できています。

かたや、リアルの集合研修では、
会社という公式の場で、いろんな人と、時には社内の利害関係のある人と一緒に、場合によっては、同じグループで受講することになります。

この時、ヨソイキの顔や態度になっているような気がします。
自分自身を振り返っても、誰と同じグループか、となりは誰?とか、
周囲との関係を気にします。
物理的にも、近い距離にいるので、意識せざると得ません。
潜在的に、その人の圧を感じてしまうのです。

ONLINEでは、この周囲との関係性が薄まるのではないでしょうか。
画面上はすぐ隣にいても、物理的な距離は遠く離れています。
あくまで、個としてPCに向き合い、パーソナルスペースで研修に参加しているので、個の部分=内面=本音を出しやすい環境にあると考えます。

僕がテーマにする研修は、「キャリア」とか「マネジメント」とか、
スキル系ではなく、内省型、自己理解がメインテーマになるようなプログラムです。
なので、より個の部分を引き出すことが重要になります。

数回、ONLINE研修を行った実感として、
内省がテーマのプログラムは、ONLINEに向いているなぁと感じています。そのコツもいくつかあります。受講者にどれだけ参加しているマインドを持たせることができるか。ファシリテータが、自分を見ていると感じてもらうことができるかです。

事前にワークシートを配布して個人ワークをやった結果を、ブレイクアウトセッションで共有したり。インタラクティブに、意見を聴きながら全体共有をしたり。

もちろん、スキル・知識系の財務とかロジカルシンキングとかコーチング(コーチングはスキル系でもあり、内省系でもあります)でも
ONLINEでの実施でも十分効果を出せるとも思います。

逆に、効果が出しづらいのは?

体験型研修でしょうか?目隠しでテントを作ったり、壁を乗り越えたりする屋外型の研修はやりづらいかも知れませんね。

内省をテーマにした、キャリア研修とか、自分がどんなマネジャーになるべきかを考えるマネジメント研修などは、結構ONLINEに向いています。

僕自身の今後の課題としては、体感覚ワークをどのようにONLINEで効果的に行うことができるかです。
弊社で提供する、無言語コミュニケーション研修「DENSHIN」も、体感覚ワークをメインとしています。キャリア研修でも、体感覚ワークを取り入れています。

ONLINEで、深く内省しつつ、身体の奥底からの声を聴けるようになると、研修プログラムとしてさらにパワーアップしそうです!


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