わたしに影響を与えた本
こんにちは。
先日投稿したマンガ、とても反響があって驚いています。
絵を載せるにはあまり自信がなく手元で温めていたのですが、いろんな人に読んでもらえて良かったです。
さてタイトルの件、
私はジャンルは偏っていますが本を読むのが好きです。
小さい時から母親が図書館に連れていってくれて、毎月5冊ほど借りて読んでいました。
好きな本について話すのも好きです。
父もよく本を読むので、貸し借りをして本の感想を話したりします。
こうして文章を書くようになったのは1年ほど前からですが、
これまで何度か、自分の考え方に影響を与える本に出会ってきました。
思い出話になりますが、そんないくつかの中から本をひとつご紹介したいと思います。
「14歳の君へ」 池田晶子 著
この本は、私が中学3年生のとき、担任の先生が貸してくれた本です。
今は装丁がリニューアルされましたが、当時は真っ白に黒字の装丁でした。
この本を読んだのは、年明けのあともう少しで卒業の頃でした。
今思えばささいかもしれません。
だけどあの頃の自分にとっては悲しい出来事がいくつか起こって、「さびしい」という気持ちで心がいっぱいの頃でした。
私は調子が悪くなると昼夜逆転するのですが、推薦で高校が決まって受験勉強が必要無かった私は、朝起きれなくなって学校を休んだり遅刻するようになりました。
昼に起きて、誰もいない通学路を歩きながら「さびしい、どうしていいかわからない、もうじぶんはだめだ…」と思ったりしていました。
学校に行くこと自体嫌ではありませんでした。友達はいつも私が頼む前に、手紙をノートに挟んで貸してくれたりしていました。
その担任の先生も私に怒ることはなく、元気かー?といつもと変わらずに接してくれていました。
その先生がある日急に貸してくれたのが「14歳の君へ」です。
この本の副題は「どう考えどう生きるか」。
哲学の入門書としても有名な一冊で、
タイトルからもわかるように、哲学を子どもにもわかる文章で書いてある本です。
「晴ちゃんは15歳だけどね。今の晴ちゃんにとって、大事なことが書いてあると思うから読んでみなさい。」と、私に本を差し出して言いました。
あれからずいぶん読み返していないので、細かな内容の紹介はできませんが、
当時の自分にとって強く印象に残ったのは
「好きと愛は違う」という言葉でした。
ほかにも、ものごとの本質を考えるヒントが、色んなテーマで書かれていました。
抽象的なものごとに言葉という輪郭をつけて、理解することを面白いと思うようになったのは、この本を読んでからだと思います。
私はその本を先生に「卒業前に読めて良かった」と言って返しました。
7年前の事ですが、先生が真っ白い本を私に差し出したときの景色を覚えているし、
それを思い出すと必ずセットで「あの時先生があの本を貸してくれて良かった」と思うのでした。
いつ読んでも遅くはない本です。
ご興味があれば、ぜひ読んでみてください。
そしてぜひ、感想を語りましょう笑。
今回はいつもとだいぶ違うテーマで書きました。元々は「今、本気で読書感想文書いたら面白そう」と思ったのですが、これはこれである種の読書感想文になりましたね。
それでは。
https://www.amazon.co.jp/14歳の君へ―どう考えどう生きるか-池田-晶子/dp/4620317888
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