オンラインのあっけなさ
実家の隣のおばさんが亡くなった、と
ひとこと
メールが届いた。
なんとあっけない。
ぽかんとするしかないほど、
あっけなくそのことが伝えられてしまった。
便利で早い。
急ぎの用には、とてもありがたいものだけど
こうして
前にも後にもなんの余韻を残さないような
パタパタとしたメッセージは
人の死においてもこんな風に
コンパクトに届いてしまう。
本当にあっけない。
そもそも、
人の突然の死とか出来事というのは
それが直接聞かされたことだとしても
あっけないことには変わりないかもしれない。
昔、まだ中学生か小学生の頃に
●●くんが事故で亡くなった、と道を歩いているときに聞かされて
私の頭の中でガラスが砕かれたような感覚があったことは
今でもからだに覚えている。
だから、今日、あっけなく届いたこの情報は
オンラインのせいではないかもしれない。
ともかく、
本当は今年もたくさん帰るはずだったのにこの状況で帰れない中で
あれが最後だったのか、と思うことほど
寂しい気持ちはない。
どんな状況であっても
できることはしておこう。
昨夜、
とつぜん落ちるはずにない場所からものが落ちて何かの気配がしたのは
そのせいだったのか。
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